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驚き
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俺は一時的にでも、スール公爵と
正体不明の黒いモヤから守る為、
城で囲もうか悩んでいた。
シンディーは、ついでだ。
オリービアに、そばにいて欲しい。
普段は使わない念話を父、
この国の王にしてみた。
俺、"弱っている母子を保護していいだろうか?"
父、"な、なん……。あー、久々の
念話だな。驚いた。はあ~、弱ってるなら
今すぐ助けなさい。"
俺、"オマケも含む、3~5人。"
父、"おまけ?よくわからんが、
部屋は用意させる。"
"馬車を向かわせるから、ちゃんと
保護して気をつけて戻れ。"
俺、"ありがとうございます。助かります。"
時間的には1分程度の念話だった。
シンディーにあらましを言うと、
目を輝かせていた。
「う、嬉しい。私を連れ出してくれるのね。
私のヴィル様。」
「違う、しかもおま…君はオマケ。」
「いや~ん、もう、王子様ったら
照れちゃって可愛い。私を連れ出したいなら、
俺について来い。って言って~。」
「ハア~。シンディー、君はどれくらい…
いやなんでもない……。」
「えっ?いゃ~ん、気になるぅ。」
「大したことないが、君の魔力は
どれくらい残ってるのかなぁって
思っただけだ。」
「うふっ。なんだか違う気がするけど、
そーねぇ。大きい魔法はもう、
キツイわね。」
「わかった。」
俺は、スーラ公爵の長男と次男に
一時的に城に避難しないかと提案してみた。
「ありがとうございます。ですが、
さすがに皆がいなくなると、術を重ねても
気付かれそうです。」
「大丈夫でしょうか?」
「幻影を出す予定だから、問題ない。」
「魔力が多いとお聞きしましたが、
幻影魔法は、魔力がかなりいるって
思うんですが、大丈夫ですか?」
「ずいぶん、魔法に詳しいんだな。」
「……。」
俺の言葉に黙ってしまった。
長男の方は、魔法に興味があるのか?
なんだろう?何かまた、違和感があるな?
「…シンディーさんに、ああいった
色々な魔法を教えてもらったり
したんだ。」
「そうか。」
馬車は到着し、全員分の幻影を作り出し
多めに魔石をつけた。
これで数日間持つだろう。
正体不明の黒いモヤから守る為、
城で囲もうか悩んでいた。
シンディーは、ついでだ。
オリービアに、そばにいて欲しい。
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俺、"弱っている母子を保護していいだろうか?"
父、"な、なん……。あー、久々の
念話だな。驚いた。はあ~、弱ってるなら
今すぐ助けなさい。"
俺、"オマケも含む、3~5人。"
父、"おまけ?よくわからんが、
部屋は用意させる。"
"馬車を向かわせるから、ちゃんと
保護して気をつけて戻れ。"
俺、"ありがとうございます。助かります。"
時間的には1分程度の念話だった。
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「う、嬉しい。私を連れ出してくれるのね。
私のヴィル様。」
「違う、しかもおま…君はオマケ。」
「いや~ん、もう、王子様ったら
照れちゃって可愛い。私を連れ出したいなら、
俺について来い。って言って~。」
「ハア~。シンディー、君はどれくらい…
いやなんでもない……。」
「えっ?いゃ~ん、気になるぅ。」
「大したことないが、君の魔力は
どれくらい残ってるのかなぁって
思っただけだ。」
「うふっ。なんだか違う気がするけど、
そーねぇ。大きい魔法はもう、
キツイわね。」
「わかった。」
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一時的に城に避難しないかと提案してみた。
「ありがとうございます。ですが、
さすがに皆がいなくなると、術を重ねても
気付かれそうです。」
「大丈夫でしょうか?」
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思うんですが、大丈夫ですか?」
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「……。」
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長男の方は、魔法に興味があるのか?
なんだろう?何かまた、違和感があるな?
「…シンディーさんに、ああいった
色々な魔法を教えてもらったり
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