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流されやすい俺?
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*田中目線
持ち歩いているという佐藤の痛み止めを飲んだ。
頭痛、生理痛とデカデカと書いてある箱も気になったが、気にしないふりをした。
幾分かはマッシになった俺の腰痛と股関節の違和感。
気にしない、気にしない、気にしたら負け。
今更ながら、俺は勢いで流されるがまま男とヤッてしまった。正確にはヤられたわけだが、男としたがなぜか気持ち悪さはなく…むしろ今までの中で一番だった。
イヤ、少し見栄を張ってしまった。
妄想しながら自家発電しかしたことがない俺にとっての童貞卒業、処女喪失?
俺のモノは挿れてないから、童貞卒業になるのかならないかわからない。
「(女を)抱こうかな?」
心の中の声がポツっと出てしまったのか、俺の顔をガン見してくる佐藤。
目が赤いな、寝不足か。
まあ、お互い様か?
それにしても、なぜか拒否感?嫌悪感も特になく抱かれてしまった俺だが、ホントなんでだろう?
いつの間にかタクシーは止まり佐藤がお金を払っていた。
「領収書下さい。」
佐藤の声にハッとした。
思わずこれは個人的なもので経費では落とせないよな?
「あっ、お、お金…割り勘であとですぐ返すよ。」
「いいって。」
いや、ここはきっちり割り勘だろう。
見慣れた場所に降り立ったが、俺のうち(安い賃貸)まで徒歩数分。
普段ならなんともない距離、あと少しタクシーに乗っていたかったと思ってしまった。
コンビニに行くにもスーパーに行くにも中途半端な場所。
「お疲れ様。」
「お、お疲れ…じゃ、じゃあ、また会社で…。」
グイッ。
「おわぁ!!」
「もう少し…、いや、俺の家すぐそこだからお茶とご飯とオカズだけでも……ゴニョゴニョ。」
後半聞こえなかったぞ!という間もなくスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタと俺をお姫様抱っこしながら早歩きする佐藤。
えっ?えぇ?お、おい、おいおい、やめてくれぇ!!
佐藤のアホーバカぁぁーめっちゃ恥ずかしいやんけぇー(関西弁)もう、恥ずか死ぬぅぅぅ。
心の中の声は声という声にならず、ゔゔぅーっと唸(うな)っていたらしい。
チラチラと視線を感じながら、恥ずかしすぎて無意識のうちに俺は佐藤の胸元に顔を埋めながら手で顔を隠していた。
俺を抱えたまま器用に鍵を開け、そして家?に入りガチャガチャ、じゃらじゃらっとチェーンロックの音までした?!
監禁?!
イヤイヤありえんし、ちゃうやろ!!(関西弁)
目をそっと開くと緑色のカーテンと落ち着いた色のソファーに大型テレビ。
俺が憧れた1人暮らしの理想的な部屋だった。
名前がわからない観葉植物まである。
すげ~っ!!
えっ?ここ家賃、俺のとこより数万円高いハイツだよな?
「……。」
「ちょっとここでくつろいでて、すぐに何か食べれるもん作るから。」
「えっ、いやそ、そんな事までイイからすぐお暇(いとま)するから…き、気を使わないでくっ…っ。」
ふかふかのソファーから立ちあがろうとしたら、ヤッたあとだと知らしめるかのように、ありえない所がピリリと痛みが走った。
足にも何だか力が入りにくい。
「大丈夫?じゃないよね、今日は俺ののとこでゆっくりしてって。食事作るから、ね!!イイ肉も買ってあるし、あっ、さっぱりした物が食べたい?それとも何か食べたい物、好きな…す、好きな」
こ、この流れは何だかわからんが危険だと思った。
い、イヤだ、これ以上はやばい、危険危険危険ぎゃーぁぁぁぁ!!
柔らかくてふかふか、人をダメにするソファーに押し倒された。またか……。
クチュクチュクチュと、唇どころか口の中を吸われた。
鼻から吸ってすっすっすぅー、鼻から吐いてふっふっふぅー、苦しくならないよう呼吸に意識しながら吸われ続けた。
佐藤の動きが奇跡的に止まった時、俺はノーネクタイだったシャツをほとんどはだけさせていた。
ヒリヒリする乳首、このままシャツを着たら擦れて痛いんじゃないかと思えるほど、赤く……うわぁぁぁなんじゃこれぇぇぇーーー!!
「さ、佐藤!!こ、コレこれ…これぇ」
自分の乳首を指差した。
「可愛い!!好きだよ。もっと欲しいの?」
ちゃうチャウちゃうちゃうぅぅぅぅ!!
ぴちゃぴちゃ、じゅぷ
「んふっ…ぁっ。」
鼻から抜けるような俺のおかしな声に、焦っているのになぜか下腹部が……。ありえないはずなのに……。
「てぃーてぃーに無理させたくないのに、なぜ煽(あお)るの?俺、すんごく我慢してるのに。ご飯食べた後、ちょっとつまみ食いする程度にしようと思ってたのに。」
プルプル震えながらも耳元で囁(ささや)いてくる佐藤の言葉怖かった。
ヤられる!!!危険だ!!
ズボンの上からむぎゅーと鷲掴(わしづか)みされた俺のモノ。痛いのになぜか元気になる俺のモノ。
オイ、ここは萎えるとこやろうが!!
同じ男に触られてるんやぞ!!
首筋から胸に移動したぬるぬるした佐藤の舌先、絶え間なく動く手ともう片方の手は俺の急所を攻撃していた。
「やぁっ……やめっ…っ!!」
必死にやめてくれと思いながら、イキそうでイケない俺のモノは下着とズボンと佐藤の手に抑えられていた。
「イキたい!!やぁぁ、もう…んんっ!!」
俺の乳首を舐めていた佐藤は、俺の顔面に急に迫り口をカポッと食べてきた。
目を開けたままで齧(かじ)られた?
歯が、舌が、当たりまくる。
もうダメ。
俺のモノを押さえていた佐藤の手が緩んだと同時に、ピュルルルっと生暖かいモノが出た。
下着中に出してしまった。
着替えがないのに、俺どおすんだよ、生理的になぜか涙が出てきた。
「てぃーてぃー?」
「も、もうヤダって言ったのに、嫌やのに……」
どう言っていいのかわからず下着の中も感情もぐちゃぐちゃになっていた。
謝りながら俺をぎゅっと抱きしめてくる佐藤。
何だか疲れすぎて眠気もピークになっていた。
持ち歩いているという佐藤の痛み止めを飲んだ。
頭痛、生理痛とデカデカと書いてある箱も気になったが、気にしないふりをした。
幾分かはマッシになった俺の腰痛と股関節の違和感。
気にしない、気にしない、気にしたら負け。
今更ながら、俺は勢いで流されるがまま男とヤッてしまった。正確にはヤられたわけだが、男としたがなぜか気持ち悪さはなく…むしろ今までの中で一番だった。
イヤ、少し見栄を張ってしまった。
妄想しながら自家発電しかしたことがない俺にとっての童貞卒業、処女喪失?
俺のモノは挿れてないから、童貞卒業になるのかならないかわからない。
「(女を)抱こうかな?」
心の中の声がポツっと出てしまったのか、俺の顔をガン見してくる佐藤。
目が赤いな、寝不足か。
まあ、お互い様か?
それにしても、なぜか拒否感?嫌悪感も特になく抱かれてしまった俺だが、ホントなんでだろう?
いつの間にかタクシーは止まり佐藤がお金を払っていた。
「領収書下さい。」
佐藤の声にハッとした。
思わずこれは個人的なもので経費では落とせないよな?
「あっ、お、お金…割り勘であとですぐ返すよ。」
「いいって。」
いや、ここはきっちり割り勘だろう。
見慣れた場所に降り立ったが、俺のうち(安い賃貸)まで徒歩数分。
普段ならなんともない距離、あと少しタクシーに乗っていたかったと思ってしまった。
コンビニに行くにもスーパーに行くにも中途半端な場所。
「お疲れ様。」
「お、お疲れ…じゃ、じゃあ、また会社で…。」
グイッ。
「おわぁ!!」
「もう少し…、いや、俺の家すぐそこだからお茶とご飯とオカズだけでも……ゴニョゴニョ。」
後半聞こえなかったぞ!という間もなくスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタと俺をお姫様抱っこしながら早歩きする佐藤。
えっ?えぇ?お、おい、おいおい、やめてくれぇ!!
佐藤のアホーバカぁぁーめっちゃ恥ずかしいやんけぇー(関西弁)もう、恥ずか死ぬぅぅぅ。
心の中の声は声という声にならず、ゔゔぅーっと唸(うな)っていたらしい。
チラチラと視線を感じながら、恥ずかしすぎて無意識のうちに俺は佐藤の胸元に顔を埋めながら手で顔を隠していた。
俺を抱えたまま器用に鍵を開け、そして家?に入りガチャガチャ、じゃらじゃらっとチェーンロックの音までした?!
監禁?!
イヤイヤありえんし、ちゃうやろ!!(関西弁)
目をそっと開くと緑色のカーテンと落ち着いた色のソファーに大型テレビ。
俺が憧れた1人暮らしの理想的な部屋だった。
名前がわからない観葉植物まである。
すげ~っ!!
えっ?ここ家賃、俺のとこより数万円高いハイツだよな?
「……。」
「ちょっとここでくつろいでて、すぐに何か食べれるもん作るから。」
「えっ、いやそ、そんな事までイイからすぐお暇(いとま)するから…き、気を使わないでくっ…っ。」
ふかふかのソファーから立ちあがろうとしたら、ヤッたあとだと知らしめるかのように、ありえない所がピリリと痛みが走った。
足にも何だか力が入りにくい。
「大丈夫?じゃないよね、今日は俺ののとこでゆっくりしてって。食事作るから、ね!!イイ肉も買ってあるし、あっ、さっぱりした物が食べたい?それとも何か食べたい物、好きな…す、好きな」
こ、この流れは何だかわからんが危険だと思った。
い、イヤだ、これ以上はやばい、危険危険危険ぎゃーぁぁぁぁ!!
柔らかくてふかふか、人をダメにするソファーに押し倒された。またか……。
クチュクチュクチュと、唇どころか口の中を吸われた。
鼻から吸ってすっすっすぅー、鼻から吐いてふっふっふぅー、苦しくならないよう呼吸に意識しながら吸われ続けた。
佐藤の動きが奇跡的に止まった時、俺はノーネクタイだったシャツをほとんどはだけさせていた。
ヒリヒリする乳首、このままシャツを着たら擦れて痛いんじゃないかと思えるほど、赤く……うわぁぁぁなんじゃこれぇぇぇーーー!!
「さ、佐藤!!こ、コレこれ…これぇ」
自分の乳首を指差した。
「可愛い!!好きだよ。もっと欲しいの?」
ちゃうチャウちゃうちゃうぅぅぅぅ!!
ぴちゃぴちゃ、じゅぷ
「んふっ…ぁっ。」
鼻から抜けるような俺のおかしな声に、焦っているのになぜか下腹部が……。ありえないはずなのに……。
「てぃーてぃーに無理させたくないのに、なぜ煽(あお)るの?俺、すんごく我慢してるのに。ご飯食べた後、ちょっとつまみ食いする程度にしようと思ってたのに。」
プルプル震えながらも耳元で囁(ささや)いてくる佐藤の言葉怖かった。
ヤられる!!!危険だ!!
ズボンの上からむぎゅーと鷲掴(わしづか)みされた俺のモノ。痛いのになぜか元気になる俺のモノ。
オイ、ここは萎えるとこやろうが!!
同じ男に触られてるんやぞ!!
首筋から胸に移動したぬるぬるした佐藤の舌先、絶え間なく動く手ともう片方の手は俺の急所を攻撃していた。
「やぁっ……やめっ…っ!!」
必死にやめてくれと思いながら、イキそうでイケない俺のモノは下着とズボンと佐藤の手に抑えられていた。
「イキたい!!やぁぁ、もう…んんっ!!」
俺の乳首を舐めていた佐藤は、俺の顔面に急に迫り口をカポッと食べてきた。
目を開けたままで齧(かじ)られた?
歯が、舌が、当たりまくる。
もうダメ。
俺のモノを押さえていた佐藤の手が緩んだと同時に、ピュルルルっと生暖かいモノが出た。
下着中に出してしまった。
着替えがないのに、俺どおすんだよ、生理的になぜか涙が出てきた。
「てぃーてぃー?」
「も、もうヤダって言ったのに、嫌やのに……」
どう言っていいのかわからず下着の中も感情もぐちゃぐちゃになっていた。
謝りながら俺をぎゅっと抱きしめてくる佐藤。
何だか疲れすぎて眠気もピークになっていた。
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