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3、20歳のテル
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「や、やっと手に入れたわ!あなた!!」
「あぁーこれでやっとやっと逢える……。」
「今までごめんね、てる。」
2人の男女はダンジョンボスを倒した。
念願のドロップ品を手に入れ涙を流していた。
2人がこの世界にきて、早や10年の歳月が流れ
冒険者ランクはS級になっていた。
ここはモジェ王国とフェーリス国に
またがるダンジョンだった。
モジェ王国は海に面した国で
主に獣人族が多く、2人がこの世界に来た時は
我を忘れ「もふもふ!!」と喜んでいた。
だが最悪な事に、大事な一人息子は
召喚されなかったのだった。
まだ10歳の子どもが1人取り残されたのだった。
医療器メーカーで働くテルの両親は
仕事で山間にある施設に行く途中
この世界に来たのだった。
フェーリス国は山が多い鉱山大国で
多種族いるが人族とドワーフ族が多い国である。
2人は必死になりながら、自分たちが
異世界人だという事を隠しながら
日本に戻る"道"を探したのだった。
召喚された場所にも何度も足を運んだが
戻る事は出来なかった。
それならば、愛する息子もこの世界に
来る事が出来ないか探したのだった。
「1回限りね。」
「そうだな。」
魔力を全回復させた2人は、万が一
足りない魔力があったらダメになると思い
過剰なほど大小様々な魔石を用意したのだった。
「魔法陣も魔石も魔力もOKよ!」
「じゃぁ、やるか。」
「えぇ。」
「「(てる、この世界に(ここに))」」
手に入れた召喚の魔術書を手に
魔法陣に2人は魔力を込めた。
魔法陣から眩い光が飛び出しダンジョンからも
光が漏れ、外にもあふれ出たが
この世界に来て欲しいと願う人物は
"目の前"には現れなかったのだ。
薄暗いダンジョンには2人以外
何もいなかった。
魔術書も魔石も跡形もなくなくなり
魔力枯渇寸前の2人は、魔力回復剤を
飲むのがやっとだった。
「失敗……。」
「……。」
召喚に失敗したと思い2人は身を寄せあい
また涙を流した。
***
居酒屋のバイトを終わらした俺は
オレオールさんが居なくなってからも
同じバイトを続けていた。
「田辺君、今日こそは食事に……。」
ただやっかいな客が増えたのだ。
日本を根拠にあちこちを旅するバックパッカー
と呼ばれるうちの1人、同じホステルを
利用してたらしくオレオールさんと
俺をよく見かけていたらしい。
「すみません、まかないが出るので
もうお腹もいっぱいですし、ごめんなさい。」
居酒屋の裏口にバイト終わりにいつも
来るようになった男性がいた。
「明日は休みでしょう。一緒に
遊びに行こう。」
「明日は、ちがうバイトがありますので
すみません。」
「あの男に振られたんだろ?俺が
慰めてやるよ。」
テルはゾワッとした。
にたにた笑う男性が、テルに近づいてきた。
やっぱりオレオールさんも俺に飽きたんだ。
腕をつかまれたが、必死にふりほどき
無我夢中で走った。
追いかけてくる男がすごく恐ろしいものに
見えた。いつのまにか歩道橋にのぼっていた。
「田辺君、待ってくれ!!」
「こないで!!」
「田辺君、危ないからこっちにおいで。」
男性を振り切るつもりで重くなった足を
必死で動かしたが、いつの間にか俺の
足は空を蹴っていた。
「!!!」
浮遊感の後、1番上の階段をから
転げ落ちていった。
声にならない声が出た気がした。
日付が変わる時刻。
日付が変わったら20歳の誕生日だった俺は
人のざわめきと誰かの叫び声を聞きながら
意識は遠のいた。
「あぁーこれでやっとやっと逢える……。」
「今までごめんね、てる。」
2人の男女はダンジョンボスを倒した。
念願のドロップ品を手に入れ涙を流していた。
2人がこの世界にきて、早や10年の歳月が流れ
冒険者ランクはS級になっていた。
ここはモジェ王国とフェーリス国に
またがるダンジョンだった。
モジェ王国は海に面した国で
主に獣人族が多く、2人がこの世界に来た時は
我を忘れ「もふもふ!!」と喜んでいた。
だが最悪な事に、大事な一人息子は
召喚されなかったのだった。
まだ10歳の子どもが1人取り残されたのだった。
医療器メーカーで働くテルの両親は
仕事で山間にある施設に行く途中
この世界に来たのだった。
フェーリス国は山が多い鉱山大国で
多種族いるが人族とドワーフ族が多い国である。
2人は必死になりながら、自分たちが
異世界人だという事を隠しながら
日本に戻る"道"を探したのだった。
召喚された場所にも何度も足を運んだが
戻る事は出来なかった。
それならば、愛する息子もこの世界に
来る事が出来ないか探したのだった。
「1回限りね。」
「そうだな。」
魔力を全回復させた2人は、万が一
足りない魔力があったらダメになると思い
過剰なほど大小様々な魔石を用意したのだった。
「魔法陣も魔石も魔力もOKよ!」
「じゃぁ、やるか。」
「えぇ。」
「「(てる、この世界に(ここに))」」
手に入れた召喚の魔術書を手に
魔法陣に2人は魔力を込めた。
魔法陣から眩い光が飛び出しダンジョンからも
光が漏れ、外にもあふれ出たが
この世界に来て欲しいと願う人物は
"目の前"には現れなかったのだ。
薄暗いダンジョンには2人以外
何もいなかった。
魔術書も魔石も跡形もなくなくなり
魔力枯渇寸前の2人は、魔力回復剤を
飲むのがやっとだった。
「失敗……。」
「……。」
召喚に失敗したと思い2人は身を寄せあい
また涙を流した。
***
居酒屋のバイトを終わらした俺は
オレオールさんが居なくなってからも
同じバイトを続けていた。
「田辺君、今日こそは食事に……。」
ただやっかいな客が増えたのだ。
日本を根拠にあちこちを旅するバックパッカー
と呼ばれるうちの1人、同じホステルを
利用してたらしくオレオールさんと
俺をよく見かけていたらしい。
「すみません、まかないが出るので
もうお腹もいっぱいですし、ごめんなさい。」
居酒屋の裏口にバイト終わりにいつも
来るようになった男性がいた。
「明日は休みでしょう。一緒に
遊びに行こう。」
「明日は、ちがうバイトがありますので
すみません。」
「あの男に振られたんだろ?俺が
慰めてやるよ。」
テルはゾワッとした。
にたにた笑う男性が、テルに近づいてきた。
やっぱりオレオールさんも俺に飽きたんだ。
腕をつかまれたが、必死にふりほどき
無我夢中で走った。
追いかけてくる男がすごく恐ろしいものに
見えた。いつのまにか歩道橋にのぼっていた。
「田辺君、待ってくれ!!」
「こないで!!」
「田辺君、危ないからこっちにおいで。」
男性を振り切るつもりで重くなった足を
必死で動かしたが、いつの間にか俺の
足は空を蹴っていた。
「!!!」
浮遊感の後、1番上の階段をから
転げ落ちていった。
声にならない声が出た気がした。
日付が変わる時刻。
日付が変わったら20歳の誕生日だった俺は
人のざわめきと誰かの叫び声を聞きながら
意識は遠のいた。
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