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36、討伐隊
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***クロード目線***
あれから何年だろうか?
さほどわらない建物、暴徒化した
民衆と暴徒に巻き込まれないように
王都から逃げ出す人々。
荷物を家族総出で運んでいるのか
馬車が足りないのか、人力車?
リアカーの様な物で荷物を運んでいる者が
あちこちにいた。
リアカーもどきの集団は、固まって
王都からはなれようとしていた。
「今から王都に行くのは危険ですよ?」
逆方向に行く俺たちを、小さな子どもを
抱えた親子が話しかけてきた。
チアキがいるから、俺たちも親子に
見えたのかもしれない。
「ご親切にありがとう。危険?とは
王都で何が起きてるんでしょうか?」
「……。」
「いいにくいのなら、無理しなくて
いいです。ご忠告ありがとう。」
「……すみません。」
足早に立ち去った親子は、かなり痩せていた。
「兄さん方よ、体格が随分といいが
一緒に王城に攻め込まねぇか?」
「いやぁ、知り合いに会いに来ただけだが
何が起きてるんだ?」
「何が、ってかぁ、悪の元凶。
何もかもが悪いのはふんぞりかえってる
王様だろうよ。うわさでは
毎晩とっかえひっかえ、男女かまわず
遊んで傷つけて捨ててるそうだぜ。」
「王城に働きに入ったら、傷モンになるか
死んで出てくるかだぜ。」
「年々、年貢と高くなり農作物なんか
6割寄越せって、農民に死ねって
言ってるのといっしょだぜ。」
「6割……。」
「そうそう。服の生地なんかも
ほぼタダ同前に買い叩かれるし
支払いあるだけマッシって言うのも
よく聞く話だぜ。」
王族からの以来で服飾人が
数ヶ月前に王城に行ったが
未だに帰らない。
他にも同様な、未払いや帰って来ない
家族や知り合いの話ばかりだった。
話しかけてきた男性も、知り合いが
キッチンメイドとして数年前に
王城に働きに出たが、月に数回の
休みにはよくあっていたのに、
病気になったとウワサを聞いてから
2年近くあえていないそうだ。
暴徒と聞いていたが、話は通じるものばかり。
もう少し王都に近づくと、
お城に入る吊り橋が降りていた。
……?
討伐隊を4つに分けそれぞれに
現状を調べるように指示した。
この吊り橋、催事の時は
吊り橋が降りているが、普段は
手間はかかるが、他国の使者など
王城に用事のある時のみ降ろされる吊り橋。
最後の砦となる……吊り橋。
注意深く吊り橋を渡ったが何かがおかしい?
パッと見は、広場が解放されているようにも
見えた。
ギギギギギィー……。
ガシャン!!
「「「「!!!」」」」
俺たちが入るのを待っていたかのように
吊り橋は上がったのだった。
あれから何年だろうか?
さほどわらない建物、暴徒化した
民衆と暴徒に巻き込まれないように
王都から逃げ出す人々。
荷物を家族総出で運んでいるのか
馬車が足りないのか、人力車?
リアカーの様な物で荷物を運んでいる者が
あちこちにいた。
リアカーもどきの集団は、固まって
王都からはなれようとしていた。
「今から王都に行くのは危険ですよ?」
逆方向に行く俺たちを、小さな子どもを
抱えた親子が話しかけてきた。
チアキがいるから、俺たちも親子に
見えたのかもしれない。
「ご親切にありがとう。危険?とは
王都で何が起きてるんでしょうか?」
「……。」
「いいにくいのなら、無理しなくて
いいです。ご忠告ありがとう。」
「……すみません。」
足早に立ち去った親子は、かなり痩せていた。
「兄さん方よ、体格が随分といいが
一緒に王城に攻め込まねぇか?」
「いやぁ、知り合いに会いに来ただけだが
何が起きてるんだ?」
「何が、ってかぁ、悪の元凶。
何もかもが悪いのはふんぞりかえってる
王様だろうよ。うわさでは
毎晩とっかえひっかえ、男女かまわず
遊んで傷つけて捨ててるそうだぜ。」
「王城に働きに入ったら、傷モンになるか
死んで出てくるかだぜ。」
「年々、年貢と高くなり農作物なんか
6割寄越せって、農民に死ねって
言ってるのといっしょだぜ。」
「6割……。」
「そうそう。服の生地なんかも
ほぼタダ同前に買い叩かれるし
支払いあるだけマッシって言うのも
よく聞く話だぜ。」
王族からの以来で服飾人が
数ヶ月前に王城に行ったが
未だに帰らない。
他にも同様な、未払いや帰って来ない
家族や知り合いの話ばかりだった。
話しかけてきた男性も、知り合いが
キッチンメイドとして数年前に
王城に働きに出たが、月に数回の
休みにはよくあっていたのに、
病気になったとウワサを聞いてから
2年近くあえていないそうだ。
暴徒と聞いていたが、話は通じるものばかり。
もう少し王都に近づくと、
お城に入る吊り橋が降りていた。
……?
討伐隊を4つに分けそれぞれに
現状を調べるように指示した。
この吊り橋、催事の時は
吊り橋が降りているが、普段は
手間はかかるが、他国の使者など
王城に用事のある時のみ降ろされる吊り橋。
最後の砦となる……吊り橋。
注意深く吊り橋を渡ったが何かがおかしい?
パッと見は、広場が解放されているようにも
見えた。
ギギギギギィー……。
ガシャン!!
「「「「!!!」」」」
俺たちが入るのを待っていたかのように
吊り橋は上がったのだった。
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