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16、二ウェン村にご招待?

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***チアキ目線***

気まづそうな2人は、心配して
駆けつけたとのことだった。
あとの2人は森の中から
しっかりした気配がしていた。
ちなみにメロリラさんことメリーママの
"たくましい悲鳴"は喜びと感動の悲鳴らしい。
「ったく、人騒がせなママだぜ。なあ
パパさんよ。」
「あぁ、おまえと俺の可愛いアキが
無事でよかった。大事なアキに
何があったら俺は、あたり一面
血の海にしてやる!!」
「「「「「……!!」」」」」
なんだか気温が急に下がったかもしれない。

「クシュン。」
ワザとではない。
タイミングよく出たクシャミと
身震い。間違いなく温度は下がっている。
「あらあらあら。大変、私の可愛い
アキちゃんが冷えちゃうわ。」
「……。」
クロード様からメロリラさんへ、
硬い腕から硬い腕に移動した俺。
「あっ、皆様も温かいスープはいかがかしら?」
仕上げに採取したキノコや
野草も少し加え仲良く皆で
軽食にしたのだった。
荷馬車に狩った獲物をぶら下げる
血抜きをしている姿は、なんだか
夢に出てきそうだ。
こういうのにも慣れなきゃ
いけないんだろうな。
魚だと捌くのはへいきなのに
相手が動物になると抵抗があるだなんて
なんだか不公平だよなぁ。
スープを目の前に、俺は手を合わせた。
それを見たクロード様たちも
俺のように無言で手を合わせていた。
そのあと頭を撫でられた。
メロリラさんの硬いひざに
またまた座らせられた俺は
メロリラさんに、強制的に"アーン"
させられてしまった。
恥ずかしすぎる?

「ほぉー、食事前に手を合わすのが
習慣っつうのは珍しいな。」
「ははは。よく言われるよ。」
「"命を美味しくいただきます"って
いうのと感謝の気持ちかぁ。
良い習慣だな。」
「ありがとうよ。」
「俺はヤース、ヤッさんとでも呼んでくれ。
コイツは俺の悪友でスルク、スーって
呼んでやってくれ!」
クロード様たちを見慣れてしまったからか
ヤッさんとスーさんらはほっそりとした
身体付きに見えた。
森の中に潜んだ2人はまだ姿を表さない。
人当たり良さげな感じだけど
どこか胡散臭い(うかんくさい)
2人だった。1人は目が笑っていないし
もう1人は下っ端だろうか、ヤッさんの
ご機嫌取りをしているように見える。

「可愛いお嬢ちゃんだね。」
ニヤけた男の顔が怖く気持ち悪かった。
「マァマァ…。」
男の視線に気持ち悪さと自分の
言葉の気持ち悪さと恥ずかしさで
思わず、メロリラさんにしがみついてしまった。
「アキちゃん、マジ天使。破壊力
ハンパないわ!!ゴホン。あ、あのぉ、
私の可愛いアキちゃんは、人見知りで
怖がりだから"ゴメンなさいねぇ。"」
副音声で、"近づくなザコども"って
聞こえた気がする。

あと話の流れで民芸品や珍しい物
そして井戸がないか?この胡散臭い2人に
聞いたクロード様は、めでたく
ニウェン村にご招待してくれたのだった。
軽食を食べ終わり、片付けをした
クロード様御一行は、胡散臭い2人の
案内で無事に村に入ったのだった。

森に残ったままの2人は
とうするんだろう?
まっ、いいか。
俺は相変わらず抱っこされたまま
程よい揺れで眠ってしまった。
『……統合42%…ピピッ。』

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筋肉ムキムキ集団からみた
チアキの上目遣いイメージ
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