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12、マリの生活

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*黒沢 茉莉(くろさわ まり)目線*

私の生活はまたもや変化した。
今度の変化は私にとって、2度目の人生の中でもかなり大きな変化であることは確かである。
この世界は、やはり異世界であり日本とはまったく違う場所。
中世ヨーロッパの世界観に魔法と剣の世界と言った感じ。
いつか見たアニメのようなイケメンも出てくるからドキドキしっぱなしの私である。
私、異世界から来ました、何も知らないので教えて下さい、助けてくださいとは誰にも言えない。
着のみ気まま、お金も一切なし。
ある意味、絶望感ありの始まりだった。
3月のまだ寒い時期に擦り切れた灰色のパーカーに下着代わりの包帯を胸に巻き、破れたジーパン、サイズが合わないボロボロのスニーカーだった。
身なりもこの世界にあってないのに、さらに言動もおかしければ頭がおかしいとか、気が狂ってるとかいわれそうだから。
最初だけ、手足は拘束されたけど、すぐに放された。
不法侵入、不審者、怪しい所しかなかった私。
刺客だと思われたらしいけど、その誤解も早々と解けたそうだ。
それでも、いつ殺されてしまうんだろうかとビクビクしている。
殺されないよう頑張ろと思うが、2度目の人生なのになかなかうまくいかない。
この世界に早く慣れようと思っているが、なかなか馴染めない所もあった。
この世界独自の美醜がその一つ。
髪や目の色、身体的にも黒は神に愛された色であり、白に近いほど"色なし"と呼ばれ忌み嫌われるそうだ。
私からしたら、今お世話になってしまっているクロート国の リアム・ノア・クロート様、クロート公爵の髪色はキラキラと銀色に光る綺麗な髪に、吸い込まれそうになる程の水色の宝石、アクアマリンの様な瞳。
重要視されるらしい髪の色と目の色は、まさしく王子様の色って感じ。
白馬の王子様って感じ。
あと、私が好きだった物語の中に出てくる海の神様が長い銀の髪の毛だった。
逆に黒目黒髪は、魔物や魔王?邪神とかそういう物語もあり、私としては黒が"イイ色"とは言えない感じ。
ありふれた色の一つだと思う。
銀色の髪に水色の目をもつ公爵様は、顔のパーツ一つ一つが整っており、見事な配置の顔である。
つまりイケメン。
ただのイケメンではなく、超という言葉が幾つもつくようなイケメンである。
そんな超超超イケメンに私、出会ったその日に口づけ?口移しされたのよね。
刺客に間違えられ、歯に毒を仕込んでると思われたらしい。刺客ってそんなことしてるんだと思ったら、ここはそんなにも怖い世界なのかと思ってしまった。
説明のほとんどは、落ち着いた好好爺といった優しげな家令、使用人をまとめる立場の人であり公爵様の右腕であるマシューさん。
マシューさんは優しくマシューさんもまた、公爵様ほどでもないけど高身長。
身長が高く私の頭一つ分以上の高さがあった。
この世界では高身長の超イケメンでも色により差別が酷いらしい。
公爵様にいたっては、時々自分の事"色なし"とか"醜い"とかかなり卑屈(ひくつ)になっている。
私の方こそ、平々凡々とした顔だしどこにでもいそうなモブ顔なのに。特徴と言えば四捨五入した身長が160cmで小柄で痩せていることかな。
クロート公爵様との出会いは最悪だったけど、たぶん誤解は解けたらしい。
王族もだけど高位貴族という立場、やんごとなき身分の方々は常に命を狙われるらしい。
こっわっ。
クロート国の王様はクロート公爵のお兄さんが国王、つまりクロート公爵様は、なんと王弟だそうだ。
王子様カラーだと思っていたけど、本当に王子様だった。
驚く事といえば、王子様であるクロート公爵様のお世話係に任命されました。
仕事がしたいと言ったものの、てっきり皿洗いやら、野菜の皮むき、掃除、洗濯をするのだろうと思っていたのに……。
なんでも、この世界は女性の数がググッと少なく
男性10人に対して女性は1人あるかないかだそうだ。
黒に近いほど美しく小柄なのも好まれる要素らしい。
子どもに間違えられてるからじゃないの?と思ったけどそうではないらしい。
色素の薄い、銀髪に水色の目の公爵様は前国王と前王妃に疎(うと)まれているとのこと。
この公爵邸内であっても女性の一人歩き厳禁。
常に腕の立つ誰かと一緒にいる事。
町などの買い物は基本、男性の使用人がし、公爵邸に出入りする業者にも女性はノータッチ。
女性は多くの夫を持つことが、クロート国では認められておりメイド長であるメアリーさんも5人の夫がいるそうだ。
5人"も"いると聞いた時は驚いたけど、これでも少ない方なのよ~♪と笑っていた。
メアリーさんがモテないわけじゃなくて、広く浅くではなく、少人数の夫一人一人に愛情を注ぎたいらしい。
愛情と言われてもピンっとこないけど、少ない人数(私からしたら多いけど)って所に、共感した。

私のお仕事は、クロート公爵様の目覚め前から寝るまでが基本。
もしやブラック?!と思いきや、私のそばには家令であるマシューさんかメイド長であるメアリーさんそして、護衛であるワイアットさんがいてくれる。
時間は日本と同じだからわかりやすい。
前の私の睡眠時間は3時間から4時間だし、食事は1日1回程度だったから、拘束時間の事や仕事内容聞いた時は、対して変わらないと思った。

朝4時頃起床、身支度、キッチンに行きクロート公爵様の食事にあう紅茶やハーブティーを準備。
今はまだ、紅茶の淹れかたやマナー練習中。
マシューさんとメアリーさんに教えてもらっているけど、これがまた奥深く難しい。
失敗作は、自分で飲むけどお腹が飲み物だけでいっぱいになりそう。
私たちの食事はなんと、クロート公爵様とほぼ同じ食事内容。
料理長であるアワヤさんは、旦那様に出すには、これはちょっとというものらしいけど、見た目もほぼ同じだし何が違うのかがわからない。
味はもちろん美味しい、ほっぺた落ちそうってくらいおいしいし、初めて食べた食材もたくさんあった。
違いがあるとしたら、メアリーさんのも、マシューさんのもボリューム満点で、効率重視?なのか、クロート公爵様はお皿5枚使うとしたら、私たちのはスープ皿と大きなお皿に何種類もの食事とパンが乗ってるっていう感じ。
最初は、私も何枚ものお皿を使い食べていたけど
メアリーさんと同じがいいと言うと次の食事から同じように準備してくれた。
食事量は、メアリーさんの半分より少し少なめ。
パン一つでお腹が膨れるので、あまりにも食べなさ過ぎたのか心配されてしまった。
朝から美味しいスープに、パン、サラダ、ウインナーやたまごなど豪華すぎ。さらにフルーツまである。
幸せ。
何ここ、高級なホテルなの?
高級なホテル行ったことないけどね。
パン約4分の1、スープや他の豪華なご飯も量を減らしてもらったけど、それでもお腹がいっぱいになってしまう。
このままでは、ぶくぶく太ってしまうわ。
食事が終わると、リネン類をチェックし必要分のリネン類や洗濯済みのクロート公爵の服などのチェックする。
クロート公爵が起床し、シャワーを浴びているうちに……。あの時、私……裸を見てしまった。
着痩せするのか脱いだらすごい身体だった。
引き締まった身体、8パック?筋肉もすごくて、見惚れる身体だった。
イケメンの顔に肉体美。
すごすぎだわ。
あの時、メアリーさんに仕事教えてもらっていたからか、タイミングが合わなかったのか、クロート公爵様がお風呂場から出てきたし、ボディーソープが顔にかかってしまった。
口に入ってしまったけど、さすが公爵邸のボディーソープは香りも味も甘かった。
メアリーさんも慌ててたけど、仕事中なのに使用人が使うという広いお風呂場に連れて行かれ、お風呂に入るよう言われた。
仕事中だけどいいのかな?というと、そんな格好では仕事出来ないと言われたので、よく見ると胸元まで白いボディーソープがかかっていた。
なんで、かかったんだろうと思ったけど、魔法がある世界だし、手をかざしたら自動でボディーソープが出る仕組みなのかもしれないと思った。
そう思いながら広いお風呂を楽しみつつ私なりに素早く身体など洗った。
自動で出るボディーソープもあの甘い花の香りがする
のも、公爵様だから特別だったかも。
使用人のは瓶に入っており、ほのかにスッキリするハーブっぽい香りがした。
この香りもいいなぁ……と思いながら、身支度を済ませた。
髪の毛は短いからタオルドライしただけで、またまた、た、メアリーさんのメイド服を貸してもらったのだった。
あっ、私の仕事内容のお話だったわね。
え~と、公爵様の朝のお風呂かシャワーの間に、シーツ交換、着替えやタオルなどの準備、公爵様に直接触れることはないらしく、お背中流したり拭いたりはしないらしい。
着替えも基本自分でするそうだ。
お貴族様は、自分で服を着られないイメージだったけど、出来る人は出来るし超超超イケメンだし、いい職場だわ。
公爵様がお風呂からあがるタイミングで、ハーブティー。(マシューさんのハーブティー)。
本物の執事とメイドさんのハーブティーや紅茶が飲める職場!!
最高という言葉しか思い浮かばない!!

お風呂上がりのお茶を飲み終わる頃に、食事が並べ終わるのがベストだそうだ。
マシューさんが、公爵様の食事中に1日の予定を言い軽く打ち合わせをする。
事務作業や視察、面会人、その他色々忙しい公爵様のスケジュールはかなりの過密スケジュールだった。
それに対して私は、午前中は基本、マナーやこの国の事や公爵様の家系やら主要貴族、広辞苑並みの分厚くて大きな本?貴族年鑑でお勉強中。
頭が横文字で、いっぱいいっぱい。
覚えれない、どうしよう。
記憶力が欲しい。
この○○○の○○○領の特産物は○○○でとかそういった事まで詰め込み中。
計算や読み書きは、褒められたのに、貴族年鑑はニガテ。地道に覚えるしかない。
食べ物の事に関してはなんとか覚えれたのに、顔と横文字の名前が覚えれない。
この国では紙はまだまだ高級品。羊皮紙もある。
勉強用に、高価な紙(分厚い和紙っぽい)を数枚もらえたので、万年筆っぽいぺんで貴族たちの簡単な特徴と似顔絵、特産物を書いた。

茶色の目に紫色の髪
ジョニー・ウィー・アーザゴ
なすび色のジョニー、ちょっとザビエル気味
目が悪人っぽい三白眼、ちょび髭

青い目にぴんくの髪
サバーナ・ティラ・コッテ
サバンナにケーキ?ぴんくのひげヅラオヤジ
ザビエル予備軍

誰にも見せれない秘密のメモ書きが完成した。
約40人分の特徴的な貴族はコレで覚えれたけど、サバンナにケーキの家族もまたぴんく系の頭で、お花畑らしいお嬢様がいるらしい。
頭の中も外もぴんくって……。
マシューさんは普段から淡々とした話し方なのにこのピンクの人に関しては、微かに眉間にシワがあった。
よほど変な人なんだと思った。
私はまあ関わらないだろうし、心配はないだろうけど
使用人のお仕事は覚える事がいっぱいで、覚える事が大変だと思った。
ファミ町、ロー村、セブ村、イレブ村、ミニス地方、
セイコー町、ラー村などなんとなく覚えやすい村や町もちらほらあり、初めてな名前なのになぜか覚えるのが楽しい場所もあった。

私に与えられた自室は、なんとクロート公爵様のお部屋にある使用人部屋。
約10畳はありそうな広い部屋。
廊下に出るには、クロート公爵様はのお部屋を通らないと出れない場所だけど、警備もしっかりしているので、安全な場所らしい。
高待遇過ぎて他の人に悪いと思ったけど、貴重な女性にしては、まだまだらしい。
部屋には柔らかなベットと今でいうパソコン机と座り心地の良い椅子、1人用のソファーまである。
お世話係と言いながらかなりの高待遇。
基本マシューさんとメアリーさんの補助的立場だそうだ。
以前、この部屋を誰か使っていたのかなぁと思ったけど、誰も使っておらず物置き部屋だったらしい。
使わない部屋は痛みやすいから使ってくれ、と公爵様に言われたけどもったいなさ過ぎ。
物置きと言っても、予備部屋はいくつもあるので実際にはほぼ使っていなかったらしい。
私は、もう少し狭い部屋でいいと思ったけど、安全面で保証出来ないからこの部屋に決定されてしまった。
拒否権なし。
部屋には綺麗な水色のカーテンがかかっていた。
クロート公爵様の色だわ。
あの日、出会った日のみ違う部屋で過ごし、翌日にはお医者様の診察と服屋さん?が来た。
ある程度の作られた服、採寸され、その場で丈や袖を詰めた服を公爵様からプレゼントされてしまった。
ここで長く勤めて欲しいとの事で、仕事に必要な物だからと言って数枚の服と下着、靴はサイズがなく1から作るらしく、この世界に来た時のぼろぼろのスニーカーと思っていたけど、間に合わせの布靴をその場で縫ってくれた職人芸にはついつい拍手しながら、すごいすごいを連発してしまった。
手縫いなのに、ミシンの様に早いし、柔らかな布を重ねたしっかりした部屋履き、靴下要らずの布靴。
最高の履き心地です。
私は気づかなかったけど、服職人さんがクロート公爵様をみて急に黙って黙々と縫っていたけど、あの時の公爵様のお顔は怖かったとマシューさんとメアリーさんがぽろっと漏らしていた。
なぜ、怖い顔したのだろう?
もしかして、私の声がうるさ過ぎたのかもしれない。
この服職人さんは、クロート公爵様の学友で侯爵家の三男、お兄さんや弟さんたちは宰相や文官などの職に就き優秀な血筋らしい。
三男でデザイナー兼服職人の友人は、両親から服職人である事を反対されているらしい。
こんなにも素晴らしい技術なのに、やめろだなんてもったいない。

私のメイド服も特別オーダーなので時間がかかるらしく、しばらくメアリーさんのを借りる事になった。
破格の高待遇である。
3度の食事、10時と3時のティータイムはどれもコレも豪華で美味しすぎる。
ぶかぶかだったメアリーさんのメイド服も気のせいかお腹周りが特に違和感なく着れている。
やばい、確実に太ってしまった。

仕事中などには、ほぼマシューさんが控えてるんだけど、壁際に3時間ほど同じ様に立っていたら貧血で倒れてしまった。
あろうことかクロート公爵様にお姫様抱っこされ、寝室で寝かされた。寝室、クロート公爵様の寝室だ。
大きな大人が4~5人寝れそうなベット。
ベットといえば縦長イメージだった私だけど、これはどう見ても横長の大きすぎるベット。
公爵様は寝相悪いのかな?
ふかふかのベットで、貧血で頭が痛いけど違う意味で貧血になりそうだった。
マシューさんもメアリーさんもほぼ1日たち仕事なのに、体力的にも何もかもが劣っていた。
貧血で倒れてからは、家令補佐であるオーウェンさんがマシューさんの代わりをし、なぜか同じ部屋の片隅でマシューさんかメアリーさんとのマナーなどの座学げ始まった。
3人でソファーに座りながらのお勉強。
チラチラと視線を感じながら、息抜きのための紅茶の淹れ方なども習いながらのお勉強。
今まで感じた事のない楽しく充実した毎日。
お腹がすきながら痛みや恐怖に耐える生活とは雲泥(うんでい)の差。
庭にハーブを摘みに行く時は、マシューさんやメアリーさん以外に護衛であるワイアットさんまでついてきてくれる。
つみたてハーブが基本で、乾燥ハーブはほぼないらしい。
「練習用に古くなった茶葉とか、乾燥ハーブありますか?」
と聞くとマシューさんとメアリーさんどころか、料理長であるアワヤさんまで驚いていた。
日本にいた頃、食べた事はなかったけど紅茶クッキーなどあったはず。
乾燥させたハーブを使ったお菓子や紅茶クッキーなど提案すると、すぐ採用された。
試作を重ね味見したけど、どれもこれも美味しくて晩御飯が食べれないほど食べてしまった。
他の国から来たという私に、料理長のアワヤさんの料理人魂に火がついたのか、どんな料理があるのかとか聞かれるようになり、午前中はマナーと貴族年鑑、歴史などのお勉強、午後はキッチンで見学?食材の研究が私の仕事となった。

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