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9、3年目の公爵
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*リアム・ノア・クロート目線*
マシューのいつもの穏やかそうな表情に、笑ってない目にヒヤリとしたものが流れた。
この目はニガテだ。
"色なし"の私に対しても嫌な顔せずついてきてくれた。
父の命令だからとか仕事だから仕方なくだろうが、私なんかに対して表情を変えない者は少なく、そんな彼だからこと私は彼に依存してしまった気がする。
父親代わり兄代わり、友達代わりな存在。
父の代から執事として私が生まれる前から仕えてくれているのだが、執事のトップとして家令という立場になると穏やかな作り笑顔、何事にも表情を崩さない姿は王族以上の表情筋の持ち主だと思った。
感情を表に出さない様にするという事は、王族や貴族も当たり前の様に教えられるが執事という者たちは、気配の消し方なども一番優れているようにも思えた。
3年前に父が亡くなり兄が国王になり、私は臣下にくだった。
優秀である彼もきっと兄である国王に就くのだろうと思っていた。
だが、私についてきてくれた。
すごく嬉しかった。
こんな私を見捨てない人物。
仕事とはいえ醜い私のそばにいるのは、嫌なはずなのにいつもの表現、いつもの穏やかな対応をしてくれた。
そんな優秀な彼があまりにも表情を崩さないから、私は愚かにもワザと物を壊したりしたが、"それはダメです。"としっかり注意した。
人に危害をあたえそうな事に関しては、穏やかな表情は捨て去り"なぜダメなのか"とか"していい事としてはいけない事"を淡々とした口調で説教されてしまった。
怒っている目、表情は穏やかなのに怒っている目、少し悲しそうな表情なのに何か言いたげな目、頼むからいつもの穏やかな表情と目をして欲しい。
私がワザとやらかした場合、他の使用人は"色なし"なのに王族だから威張ってるとか、"王族だから許されてる"って色々な陰口を言っていた。
私も悪いから仕方がないのに、マシューだけが私を真剣に怒ってくれたのだ。
彼が正式に私の専属に就くまでは"色なし"である私の食事はランクを下げたものだったらしい。
それまでは具材がほぼないスープと少し硬いパンが当たり前だと思っていた。
勉強した内容では食べ物を食べる事が出来ないことも多く、スープやパンがあるだけで充分贅沢な食事だと思っていた。
彼が専属になると同時に私の使用人が一斉に変わった。
服装も王族らしい煌びやかな服を着る様に言われた。
重くて動きにくい、ゴテゴテと着飾る事に抵抗があったが、慣れはコワイと思った。
かっちりした服装、上等で丈夫な服や騎士服が私の普段着になった。
父が亡くなった事により絶好の機会だと思ったバカどもが諍(いさか)いを起こし、そこに外からのバカも加わった。
そのバカどもの討伐に、私を含む身体が大きくて"色なし"たちが集まった。つまり醜い集団だ。
肩書きは騎士団とか付いてるが使い捨て出来る"色なし"集団。
次男や三男以降で髪や目の色が薄い色、大きな身体、実戦を兼ねての人殺し集団。
国内のあちこちに行ったり、国外のバカどもを追い返したりした。
気づけばたくさんの荒地が出来、国内のいくつかの貴族を"整理"する事になってしまっていた。
国境に沿う様に細長く広範囲な領地となってしまった公爵領から、国内外に睨(にら)みを効かし共に戦った"色なし"集団は国から正式に騎士団として認められた。
広大な荒れ地であった公爵領に騎士団を置き、屈強な体格を生かして開拓もしていった。
戦いにより家を失った者、家族を失った者、行き場のない者たちを集め広大な荒れ地を開拓した。
初めに皆の家を建てようとしたが、反対された。
大きな穴が開いた土地を利用し、穴を整備し地下を作り、貯蔵庫も作った。
そこから、三階建の堅牢な公爵邸が建ち公爵邸の一階を解放しながら次々と主要な建物が作られていった。
公爵邸を中心に数件の共同の民家、共同のお店、冒険者ギルドと宿などまだまだ未開拓、手付かずの土地ばかりだった。
たった3年だが皆よく頑張ってくれたもんだと思った。
この公爵邸には、他の貴族に仕えていたが虐げられていた使用人や行き場のない者、仕事を求める者が働いてくれている。
"色なし"を嫌がらない者たち、"色なし"でも能力がある者を公爵邸で役職や仕事を求める者に仕事を紹介した。
生活の為、"色なし"に仕えるのは仕方がないといった感じではない事に、どれだけホッとした事か"色あり"の者たちはわからないだろう。
"色なし"という事にこだわっていたのは、私だけではないのか?と勘違いしてしまうほど嬉しかった。
兄である国王への報告、王都に行く道すがら私への視線は厳しいものばかりで、公爵領のみんながどれだけ私の心の支えになっていたのか、改めて思うことばかりだった。
王都から帰って来たばかりで、仕事も溜まりがちだったがひと段落したので久々に庭に出た。
警備が甘かったのか、油断していたのか明らかに怪しい者が現れた。
また、無謀な刺客か?
まだ明るいのによっぽどの腕なのかよっぽどのバカなのか?
息抜きする為に出たのに、新たな敵にイライラをぶつけるかの様にいつも以上に威嚇(いかく)してしまった。
結果、魅了にかかってしまったかもしれない。
少年だと思った者は少女であり美少女。
神に愛された色である、漆黒の黒髪に黒い瞳。
白い肌に柔らかな胸、そして同じく尊い黒い下生え。
女性の数が激減し10人に1人いるかないかの貴重な女性、ましてやこれから子を産める女性。
メイド長であるメアリーも貴重な女性であり、公爵邸にいる女性たちは、護衛であるワイアットを中心に公爵邸にいる使用人を守ってもらっている。
公爵邸から出る時でさえ年代は関係なく女性の使用人には護衛をつけている。
女性は複数の夫もつのが当たり前であり、メイド長のメアリーも5人の夫がいる。
内緒だが、私にとって家令であるマシューが父、メイド長であるメアリーが母的な存在だ。
性別に関係なくこの公爵邸の者に感情している。
まともな話が出来てはいないが、刺客と思ったが今となればあの細腕とガリガリに痩せた身体では、私に傷一つ付ける事もできないだろう。
パァン
えっ?
目の前の美少女が泣いていた。
なぜ?
刺客かもしれない美少女、いや刺客ではなさそうな美少女。
私は、彼女が急に苦しみだしたから……。
刺客が失敗すれば歯に仕込んだ毒を飲んで自決
する、私は毒を吐かそうとした。
そして中和剤を飲ませた。
口を開かないから口移しで。
そうか、醜い私からの口移しだから嫌だったのか?
中和剤を口移しで飲ますたび触れているところから、今まで味わったことのない感覚が広がっていった。
肌に息がかかって唇を押し当てるたび、何かを感じた。その何かはわからないまま中和剤がなくなった口内をくすぐるかの様に行き来した。
頭の中に霞(かすみ)がかかり、次第に何もかんがえれなくなった。
このまま美少女と……。
ゾクゾクたした痺れが背筋を駆け抜けた。
気づいた時にはおびえきった美少女は泣いていた。
粗末な犯罪者用の服だった物を身体に引き寄せて、震えている。
私はやはり心まで醜くなってしまったかもしれない。
いつのまにかメイド長のメアリーがいた。
私はマシューに連れられ外側の部屋に行った。
あの子に何か着るものを
「あの者から話を聞かれる前に身支度させますね。」
私の目の前にはいつの間にか、いつものマシューのお茶が湯気をたてていた。
身体中の血が一気に熱く巡ったかのような何か、あれは何だったのだろうか?
私はやはり魅了にかかったのだろうか?
マシューのいつもの穏やかそうな表情に、笑ってない目にヒヤリとしたものが流れた。
この目はニガテだ。
"色なし"の私に対しても嫌な顔せずついてきてくれた。
父の命令だからとか仕事だから仕方なくだろうが、私なんかに対して表情を変えない者は少なく、そんな彼だからこと私は彼に依存してしまった気がする。
父親代わり兄代わり、友達代わりな存在。
父の代から執事として私が生まれる前から仕えてくれているのだが、執事のトップとして家令という立場になると穏やかな作り笑顔、何事にも表情を崩さない姿は王族以上の表情筋の持ち主だと思った。
感情を表に出さない様にするという事は、王族や貴族も当たり前の様に教えられるが執事という者たちは、気配の消し方なども一番優れているようにも思えた。
3年前に父が亡くなり兄が国王になり、私は臣下にくだった。
優秀である彼もきっと兄である国王に就くのだろうと思っていた。
だが、私についてきてくれた。
すごく嬉しかった。
こんな私を見捨てない人物。
仕事とはいえ醜い私のそばにいるのは、嫌なはずなのにいつもの表現、いつもの穏やかな対応をしてくれた。
そんな優秀な彼があまりにも表情を崩さないから、私は愚かにもワザと物を壊したりしたが、"それはダメです。"としっかり注意した。
人に危害をあたえそうな事に関しては、穏やかな表情は捨て去り"なぜダメなのか"とか"していい事としてはいけない事"を淡々とした口調で説教されてしまった。
怒っている目、表情は穏やかなのに怒っている目、少し悲しそうな表情なのに何か言いたげな目、頼むからいつもの穏やかな表情と目をして欲しい。
私がワザとやらかした場合、他の使用人は"色なし"なのに王族だから威張ってるとか、"王族だから許されてる"って色々な陰口を言っていた。
私も悪いから仕方がないのに、マシューだけが私を真剣に怒ってくれたのだ。
彼が正式に私の専属に就くまでは"色なし"である私の食事はランクを下げたものだったらしい。
それまでは具材がほぼないスープと少し硬いパンが当たり前だと思っていた。
勉強した内容では食べ物を食べる事が出来ないことも多く、スープやパンがあるだけで充分贅沢な食事だと思っていた。
彼が専属になると同時に私の使用人が一斉に変わった。
服装も王族らしい煌びやかな服を着る様に言われた。
重くて動きにくい、ゴテゴテと着飾る事に抵抗があったが、慣れはコワイと思った。
かっちりした服装、上等で丈夫な服や騎士服が私の普段着になった。
父が亡くなった事により絶好の機会だと思ったバカどもが諍(いさか)いを起こし、そこに外からのバカも加わった。
そのバカどもの討伐に、私を含む身体が大きくて"色なし"たちが集まった。つまり醜い集団だ。
肩書きは騎士団とか付いてるが使い捨て出来る"色なし"集団。
次男や三男以降で髪や目の色が薄い色、大きな身体、実戦を兼ねての人殺し集団。
国内のあちこちに行ったり、国外のバカどもを追い返したりした。
気づけばたくさんの荒地が出来、国内のいくつかの貴族を"整理"する事になってしまっていた。
国境に沿う様に細長く広範囲な領地となってしまった公爵領から、国内外に睨(にら)みを効かし共に戦った"色なし"集団は国から正式に騎士団として認められた。
広大な荒れ地であった公爵領に騎士団を置き、屈強な体格を生かして開拓もしていった。
戦いにより家を失った者、家族を失った者、行き場のない者たちを集め広大な荒れ地を開拓した。
初めに皆の家を建てようとしたが、反対された。
大きな穴が開いた土地を利用し、穴を整備し地下を作り、貯蔵庫も作った。
そこから、三階建の堅牢な公爵邸が建ち公爵邸の一階を解放しながら次々と主要な建物が作られていった。
公爵邸を中心に数件の共同の民家、共同のお店、冒険者ギルドと宿などまだまだ未開拓、手付かずの土地ばかりだった。
たった3年だが皆よく頑張ってくれたもんだと思った。
この公爵邸には、他の貴族に仕えていたが虐げられていた使用人や行き場のない者、仕事を求める者が働いてくれている。
"色なし"を嫌がらない者たち、"色なし"でも能力がある者を公爵邸で役職や仕事を求める者に仕事を紹介した。
生活の為、"色なし"に仕えるのは仕方がないといった感じではない事に、どれだけホッとした事か"色あり"の者たちはわからないだろう。
"色なし"という事にこだわっていたのは、私だけではないのか?と勘違いしてしまうほど嬉しかった。
兄である国王への報告、王都に行く道すがら私への視線は厳しいものばかりで、公爵領のみんながどれだけ私の心の支えになっていたのか、改めて思うことばかりだった。
王都から帰って来たばかりで、仕事も溜まりがちだったがひと段落したので久々に庭に出た。
警備が甘かったのか、油断していたのか明らかに怪しい者が現れた。
また、無謀な刺客か?
まだ明るいのによっぽどの腕なのかよっぽどのバカなのか?
息抜きする為に出たのに、新たな敵にイライラをぶつけるかの様にいつも以上に威嚇(いかく)してしまった。
結果、魅了にかかってしまったかもしれない。
少年だと思った者は少女であり美少女。
神に愛された色である、漆黒の黒髪に黒い瞳。
白い肌に柔らかな胸、そして同じく尊い黒い下生え。
女性の数が激減し10人に1人いるかないかの貴重な女性、ましてやこれから子を産める女性。
メイド長であるメアリーも貴重な女性であり、公爵邸にいる女性たちは、護衛であるワイアットを中心に公爵邸にいる使用人を守ってもらっている。
公爵邸から出る時でさえ年代は関係なく女性の使用人には護衛をつけている。
女性は複数の夫もつのが当たり前であり、メイド長のメアリーも5人の夫がいる。
内緒だが、私にとって家令であるマシューが父、メイド長であるメアリーが母的な存在だ。
性別に関係なくこの公爵邸の者に感情している。
まともな話が出来てはいないが、刺客と思ったが今となればあの細腕とガリガリに痩せた身体では、私に傷一つ付ける事もできないだろう。
パァン
えっ?
目の前の美少女が泣いていた。
なぜ?
刺客かもしれない美少女、いや刺客ではなさそうな美少女。
私は、彼女が急に苦しみだしたから……。
刺客が失敗すれば歯に仕込んだ毒を飲んで自決
する、私は毒を吐かそうとした。
そして中和剤を飲ませた。
口を開かないから口移しで。
そうか、醜い私からの口移しだから嫌だったのか?
中和剤を口移しで飲ますたび触れているところから、今まで味わったことのない感覚が広がっていった。
肌に息がかかって唇を押し当てるたび、何かを感じた。その何かはわからないまま中和剤がなくなった口内をくすぐるかの様に行き来した。
頭の中に霞(かすみ)がかかり、次第に何もかんがえれなくなった。
このまま美少女と……。
ゾクゾクたした痺れが背筋を駆け抜けた。
気づいた時にはおびえきった美少女は泣いていた。
粗末な犯罪者用の服だった物を身体に引き寄せて、震えている。
私はやはり心まで醜くなってしまったかもしれない。
いつのまにかメイド長のメアリーがいた。
私はマシューに連れられ外側の部屋に行った。
あの子に何か着るものを
「あの者から話を聞かれる前に身支度させますね。」
私の目の前にはいつの間にか、いつものマシューのお茶が湯気をたてていた。
身体中の血が一気に熱く巡ったかのような何か、あれは何だったのだろうか?
私はやはり魅了にかかったのだろうか?
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