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第173話 お仕事

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カタローグ会社

服飾雑貨、裁縫出来る方募集。
月に10日以上出勤できる方。
自由出勤、時間も、自由。
※出勤予定時間は、前日までには
報告する事。
休み申請は、わかる範囲で、報告。
その他、要相談。

○の月 ×日
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ギルドに、募集をかけると、他の
ギルドにも、伝わる事を忘れていました。

募集を締め切り、住み込みの方も翌日には、
引っ越しを済ませ、もうすぐ、完成予定の、
会社と寮を兼ねた、カタローグ会社も、
お引越し準備をしながらの、受注製作中。
ますます、忙しくなった時でした。

アールと同じスラム出身の子ども達、
八人と、二人の大人が、新たに、
募集の紙を持ち、やってきました。

募集を締め切った事を伝えると、
五人家族と、五人のスラム街の子どもは、
悲しそうにしていました。
約半月かけ旅をし、やっとたどり着いた、
十人をそのまま、追い返せずにいました。

「どんどん、同じようなケース出るわよ。」
マリーチェ・キチお母さんに、
言われましたが、のぞみにも診てもらい、
のぞみのチェックに、オッケーサインが、
でました。
五人家族を住み込みで雇い、あとの五人の
子どもは、アールと顔見知りだったのか、
すぐに、打ち解けました。
保護施設に、子どもが増えました。

会社も、軌道に乗り、働く意欲がある方に
仕事、住まいがない方には、住まいを提供、
いずれかは、それぞれのなりたい職業に、
自分の力で、就いて欲しい。
子どもたちには、正式に雇用出来ないので、
働きたがっている子には、お手伝い、
お小遣いとして、モデルに、なって、
もらったりしていました。

髪の色や、肌の色で、小物を変えたり、
髪型を、変えたりして撮影していたので
最近では、カタログとは別に、
ファッション誌として、カタログを
欲しがる方が、増えました。

保護施設で、ボランティアとして、
礼儀作法や読み書きをなどを、
教えてくれる貴族の方も、次々に、
名乗り上げしてくれました。

中には、求婚や養子縁組など、
勘違いな方も、たまに、紛れていました。
求婚に、関しては、グラン様が、
黙っていませんでした。
「俺より強いヤツが、条件だ。」
と宣言すると、ほとんどが、尻込みして
しまいました。

チュリンとタンザ。
ファニーとカイザ。
正式に、婚約する事になりました。
グラン様は、決闘だぁ。とか、言い出すと
思っていたけど、意外にもすんなり、
了承を得られ、チュリンも、ファニーも、
びっくりしていました。
条件、同じ敷地内なら、婚姻しても、いい。
出て行くなら決闘だそうでした。

娘に嫌われたくないし、寂しいから
との事で、この条件で、婚約式を、
数日後、する事になりました。
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