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第152話 目覚め

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のぞみが、こころの両方のほっぺと
口に、口付けしている。
俺は、驚いてしまった。
のぞみが、口付けすると、こころは、
目を覚ました。
こころの、王子様は、俺じゃないのか?
少し、ショックだった。
隣で、泣いてる女装神様を見て、
泣きそうな自分を、立ち直せれた。
「こころ、おはよう。」
………。
「まだ、眠いかな?迎えにきたよ。」
「えっ?……。」
「どしたんだ?どこか、痛いのか?」
こころは、不思議そうに、
俺をみていた。
「こころ?大丈夫か。」
「……だれ?」
……えっ。

俺は、膝から崩れ落ちるように、
座ってしまった。
「す、すみません。だれですか?」
「こころ?俺は…。」

のぞみは、ハッとしたような、
表情をした後、抱きついていた、
ピエロから離れた。
そして、俺たちの所に、ゆっくり
近づいて、こころの顔に、
そっと、手をふれた。
両方のまぶたに、また、口付けをした。
「忘れてたわ。これで、見える?」
えっ?見えるって?
はっ?
「あっ。まぶしい。」
「ゆっくり、目を開けたら、いいよ。」
「うん。のぞみちゃん、ありがとう。」
のぞみは、嬉しそうに、また、ピエロに、
抱きついてしまった。
女装神様は、また、泣きはじめた。

どうゆうことだ?
「あっ。」
ゆっくり目を開けた、こころが、
俺を見て、泣きはじめた。
また、よくある、女からの反応だ。
気絶しないだけ、マッシなのか…。
でも、なんだか、俺も、
泣きたくなってきた。

「のぞみちゃん、こころちゃん、
パパだよー。おとーさんだよー。」
「はぁー。」
一瞬、俺のため息かと、思った。
「こころちゃん、この人が、さっきから、
私たちの、父って名乗ってるの。」
「私たち?」
「のぞみちゃん、この人って…。」
女装神様が、うっとうしい位
泣いていた。

女装神様は、こころにも、のぞみと、
こころの双子の話など、していた。
「のぞみちゃん、残念ながら、この、
女装神様は、私たちの、父親よ。」
「お揃いの服を着た、女装した、
お父さんの記憶が、残念ながらあるの。」
………。
「悲しい出来事ね。」
どっちが、悲しい事だ?
「私は、死んでたのね。」
悲しい出来事。確かに、悲しい事だ。
こころは、超安産で、三人も、かわいい、
子どもを産んでくれた。
彼女たちに、どう言葉を、かけて、
いいのか、わからなかった。

「ちょっと、ちょっと皆、まだ?」
「長引くなら、場所変えて話しよう。」
「神の国との、時間調整が、
めんどいんだけどね。」
「のぞみちゃんも、一緒においで。」
「人見知りは、僕が、いるから、
大丈夫だろ?」
のぞみは、また、嬉しそうに、
頷いていた。
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