『完結』人見知りするけど 異世界で 何 しようかな？

第１０2話 家族旅行の準備

家族旅行。すごく嬉しい。
嬉しくて 泣きそうになり、
涙をこらえてると、
「嫌なら取り消す。すまん。
勝手にきめてしまった。」
違うんです。って言いながら、
首を振ろうとしましたが、
口付けをされ、
首が振れなかった。
「こころが嫌な事は、
しない。したくない。約束、
遅くなってしまった。すまない。
新婚旅行のつもりだったんだが、
俺の段取りが悪くて、すまん。
やはり嫌だよな。」
私は、今度はちゃんと言葉に出来ました。
「私の大好きなグラン様と、どこでも、
一緒にいきたい。」
「好きな人と、いるだけでもうれしいのに、
大好きなグラン様と、旅行に行くのが、
すごく嬉しいんです。ありがとうござ…」
ぎゅー。
ちゅー。
旅行の準備をしないまま、
朝方まで、グラン様に、やさしく
いただかれちゃいました。

グラン様が、
私を着替えさせてくれた所までは、
覚えているんだけど、寝不足の私は、
いつの間にか、眠ってしまい、
目が覚めたら、グラン様の、
ひざの上でした。
しかも、守護獣フィリオの上でした。
風よけなのか、木のような囲いで、
囲まれていましたが、
囲いが、一部透明になったので、
魔法の防御膜って
わかりました。
なぜ、木のような防御膜だったのかを
聞くと、
「こころの、寝顔は、俺以外には、
みせたくない。」
と言われ、さらに照れてしまいました。