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第30話 はなさない

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グラン目線
「 は、はじめまして。」
「グ、グラン様に、お世話になってます。」
「ココ・メイです。よ、よろしく
お願いします。」
ココが、緊張しながら、
挨拶をしているのをみて
そのかわいい顔を俺だけに、
向けてほしいと、腹が立っていた。  
出迎えてくれたみんなには、
俺を見るなり、固まったりしていた。
ココには、丁寧に挨拶を返していた。
俺のココを、見るな。
女性はまだいいが、甥っ子は、
年齢的にココと同じくらいだから、
つい、威嚇してしまった。
部屋にいる間も、ひざの上に座ってもらい 
ココをみんなの視線から、守っていた。
人見知りすると言う理由で
俺は「ココ・メイだ。」と
代わりに、俺が紹介していた。
そのせいか、よくある馴れ初めだとか、
恥ずかしい告白内容も 
聞かれずほっとしていた。
前もって、両親には、伝えていた事もあり
簡単な挨拶で、今年の挨拶をすませれた。
あと数時間で、新年の挨拶になる。
魔法の花火が打ち上がり、その間に
大切な人と口付けをする。

夕食と風呂を済ませて、
婚約の魔石をプレゼントするため
俺の目の色と、同じ色の魔石を作り、
ピアスにした物を、
ココの耳につけると、喜んでくれた。
以前、魔力での、魔石の作り方を、
教えると、出来上がったばかりの 
ココが、はじめて作った魔石を
俺に、プレゼントしてくた物だ。
その魔石で俺は、ピアスにし、
身につけていた。
お互いの目の色と同じ、
ピアスを身につけると婚約成立。

ココと出会ってから、
はじめての出来事に
喜びを感じていると
打ち上げ花火の音がした。
新年だ。
「グラン様、新年、
おめでとうございます。」
大切な人が俺に、
言葉をかけてくれた。
「あぁ。おめでとう。」
ぎゅー。
嬉しくて、ココを抱きしめて、
新年の挨拶の口付けをした。
ちゅ。
もう、俺だけのココだ。
誰にも渡さない。
ずっと、大切にする。
好きだ、大好きだ。
心から愛してる。
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