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ドライブ
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ケンジ目線
どしゃ降りの雨の中だっちゅうに、
幼稚園に着くと人だかりが出来ていた。
気にしないように幼稚園に行くと、
園長に呼ばれた。
「いちご、いっちょいで。先生と
話あるけんまたな。」
「はーい。パパ。」
頭を撫でるとうれしそうに、教室に
行きよったいちご。
園長の話しによると、
マスコミがかぎつけたため、
騒ぎがおさまるまで休むか、早い話が
来んでくれっちゅう事やった。
俺は、いちごの荷物を全て持って、
いちごと園を出た。
「いちご、パパとドライブしよっか?」
「皆んな、まだ居るよ?さっき、来たばかり
なのにもう、帰るの?」
「これから色々、強うなっちょくるから、
流されんよーに…しっかりせな。いちご
皆んなに、別れの挨拶はしよったか?」
「パパ?」
「挨拶してないんなら、しちょいで。」
「はーい。」
しばらくして、挨拶をすませたのか、
いつもと変わらない表情のいちごがいた。
"どーだった?"って、いちごに
聞けんかった。
説明しちゃらんとダメだと
思いながら泣かれるのは嫌だちゅう
自分勝手な自分がいた。
どう説明したらええがわからなんだ。
少し考えよー。
考えちょったら、なんちゃ泣かさんでえぇ
案が浮かぶかもしれん。
車に荷物を置き、車に乗った。
はぁ~。
無意識にため息が出ちょった。
「パパ?どないしたん?」
「んっ?いちご大好きだぞ。
俺の可愛い娘じゃ。」
「ありがとうパパ、いちごもパパ大好き。
チョコも好き、あっ。パパの次にチョコね。」
「チョコが2番か。」
「うー。パパとママ、おじーちゃん達、
おばーちゃん達、せいちゃん、
しんちゃん、かなちゃん…。」
いちごは、好きな人から
好きなものの順に言っていた、
「たくさんだな。」
「うん、たくさん、いーっぱい好き。」
「ありがとう、いちご。」
「どういたた しましまた?パパ?」
「どう、いたし、まして、かな。」
「どう、いたし。まして、かな。言えたぁ。」
「いちご。」
ぎゅっ。
「パパ。よしよし。」
俺はいちごを抱きしめて、何故だか、
急に悲しくなってしまった。
「ありがとうな。いちご。」
いちごは、俺の背中には手が
届かなかったのか、
腕や脇をトントンしてくれていた。
ケンジといちごは、車のラジオから聞こえる
雨の日にぴったりの曲を聴きながら
しばらくの間あてもなく雨の中、
ドライブをしていた。
「パパどこ行くの?」
「どこ行こうか?いちごが行きたいとこは…
どこだ?」
途中見つけたドライブスルーで、
飲み物や食べ物を買い、
適当な駐車場で食べた。
「パパ、これ美味しいね。」
「あぁ。美味しいな。」
「パパ、見て見て。」
食べていた包み紙で、いちごは
紙ひこうきや真ん中を、クシャっと
寄せただけのように見える花だった。
「いちごは、すごいなぁ。もぉ
出来るようになっちょったんやなぁ。」
「4歳…かあ。」
「うん、いちご4歳、もうすぐ5歳だよ。
パパ忘れちゃ嫌よ。皆んなで、おっきな
ケーキ食べるの。 」
「よろっで(みんなで)おっきなケーキ
…いいな。なんっぁならん。」
「んっ?パパなあに?」
「お腹いっぱい、美味しかったぁ。
ごちそーさまでした。」
「ごちそーさま、言っちょってかしこいなぁ。」
「えへへー?いい子いいこして。」
「いちごは、ええ子じゃ。」
俺はまた、いちごの頭をなでた。
さくら。いちご、おまんらのこと
愛しちょる。
だから…そばにおってくれ。
どしゃ降りの雨の中だっちゅうに、
幼稚園に着くと人だかりが出来ていた。
気にしないように幼稚園に行くと、
園長に呼ばれた。
「いちご、いっちょいで。先生と
話あるけんまたな。」
「はーい。パパ。」
頭を撫でるとうれしそうに、教室に
行きよったいちご。
園長の話しによると、
マスコミがかぎつけたため、
騒ぎがおさまるまで休むか、早い話が
来んでくれっちゅう事やった。
俺は、いちごの荷物を全て持って、
いちごと園を出た。
「いちご、パパとドライブしよっか?」
「皆んな、まだ居るよ?さっき、来たばかり
なのにもう、帰るの?」
「これから色々、強うなっちょくるから、
流されんよーに…しっかりせな。いちご
皆んなに、別れの挨拶はしよったか?」
「パパ?」
「挨拶してないんなら、しちょいで。」
「はーい。」
しばらくして、挨拶をすませたのか、
いつもと変わらない表情のいちごがいた。
"どーだった?"って、いちごに
聞けんかった。
説明しちゃらんとダメだと
思いながら泣かれるのは嫌だちゅう
自分勝手な自分がいた。
どう説明したらええがわからなんだ。
少し考えよー。
考えちょったら、なんちゃ泣かさんでえぇ
案が浮かぶかもしれん。
車に荷物を置き、車に乗った。
はぁ~。
無意識にため息が出ちょった。
「パパ?どないしたん?」
「んっ?いちご大好きだぞ。
俺の可愛い娘じゃ。」
「ありがとうパパ、いちごもパパ大好き。
チョコも好き、あっ。パパの次にチョコね。」
「チョコが2番か。」
「うー。パパとママ、おじーちゃん達、
おばーちゃん達、せいちゃん、
しんちゃん、かなちゃん…。」
いちごは、好きな人から
好きなものの順に言っていた、
「たくさんだな。」
「うん、たくさん、いーっぱい好き。」
「ありがとう、いちご。」
「どういたた しましまた?パパ?」
「どう、いたし、まして、かな。」
「どう、いたし。まして、かな。言えたぁ。」
「いちご。」
ぎゅっ。
「パパ。よしよし。」
俺はいちごを抱きしめて、何故だか、
急に悲しくなってしまった。
「ありがとうな。いちご。」
いちごは、俺の背中には手が
届かなかったのか、
腕や脇をトントンしてくれていた。
ケンジといちごは、車のラジオから聞こえる
雨の日にぴったりの曲を聴きながら
しばらくの間あてもなく雨の中、
ドライブをしていた。
「パパどこ行くの?」
「どこ行こうか?いちごが行きたいとこは…
どこだ?」
途中見つけたドライブスルーで、
飲み物や食べ物を買い、
適当な駐車場で食べた。
「パパ、これ美味しいね。」
「あぁ。美味しいな。」
「パパ、見て見て。」
食べていた包み紙で、いちごは
紙ひこうきや真ん中を、クシャっと
寄せただけのように見える花だった。
「いちごは、すごいなぁ。もぉ
出来るようになっちょったんやなぁ。」
「4歳…かあ。」
「うん、いちご4歳、もうすぐ5歳だよ。
パパ忘れちゃ嫌よ。皆んなで、おっきな
ケーキ食べるの。 」
「よろっで(みんなで)おっきなケーキ
…いいな。なんっぁならん。」
「んっ?パパなあに?」
「お腹いっぱい、美味しかったぁ。
ごちそーさまでした。」
「ごちそーさま、言っちょってかしこいなぁ。」
「えへへー?いい子いいこして。」
「いちごは、ええ子じゃ。」
俺はまた、いちごの頭をなでた。
さくら。いちご、おまんらのこと
愛しちょる。
だから…そばにおってくれ。
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