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発表

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株式会社ASA社長、辞任。
朝竹誠一(32)

突然の辞任の裏に何が?!
父親の朝竹一氏と
長男、誠一氏、決別?! 

長男、次男に社長の座を譲り、
自分自ら、新規事業の飲食店を独立。
チェーン化に成功。


さくらが出産した翌日の日付。
雑誌記者のスクープにより、
新聞やテレビが騒がしかった。

独占生インタビューに成功したと
蘇我さんの出版社の雑誌に書いていた。

当の本人は、普段から皆で一緒に
ご飯を食べています。
横にいるから、生インタビューし放題。

普段は特に何をするわけでもなく、
有給消化で、長期の休みを取っている、
と説明されていたらしい。

今では3人とも、あかねさんと、
ケンジさんの兄たちがメインでしている
牛の世話を手伝っているそうです。

職業体験だと言いながら、実際には、
人手不足だったのが、かなり助かっている
ようでした。
取材として、体験コースの写真も
撮っているそうです。


私は赤ちゃんに、出産祝いに頂いた
赤ちゃん向けのDVDをみようとし、
テレビを付けました。

朝竹誠一氏とテレビから聞こえた名前に
驚き、そのまま引き込まれるように
報道番組の特集をみてしまいました。

テレビだけど顔を見た事がある
コメンデーターや、何かの評論家が、
色々話をしていました。

思わずDVDを落としそうになった時、
「さくら。」
なぜか作業着?
ジャージ姿の誠一さんと、蘇我さん。
同じ編集社の美香さんという女性がいました。
もう一人の 一緒にいた男性は、大きな
プレッシャーと重大な任務の為に、
2日前に帰ったそうです。

「こ、これ。」
私はテレビを指差して、
「おお、まだやってる。」
「まだしてるっしょ。」
「こんなのが、話題になるなんて、みんな暇なんだな。」
「アッサー、それ報道関連者を敵にまわす発言だよ。」
「ふんっ。」

「ふ、2日前って。」
「アッサーに頼まれて書いた記事と、ネタ。
俺の退職祝いにくれたよ。」
「蘇我さん、退職するんですか?」
「そっ。婚約したし、遠距離恋愛も嫌だからね。」
「えっ?婚約?」
「そっ。あかねさんと婚約しました。」
「……。」

「最初、来月完成の産直食堂で
働いてもらう予定が狂った。」
「アッサーのとこだと、馬車馬のように
使われるから、あかねさんのそばで働きたくて、
こちらで就職する事になりました。」
「えっ?」

「俺は悪者か?」
「実際、アッサー要求高すぎ。」
「おまえなら出来る。それに実際、予想以上に
かなり早かった。」
「そっ、それ、実はもぉー。あっ、聞いて聞いて、
さくらちゃん、こいつ酷いやつなんだぁ。」
「さくらに話しかけるな。」

蘇我さんの説明によると、誠一さんに
頼まれたこの騒動のネタを提供され、
記事を書いてもらったらしい。

何かを焦っていた誠一さんは、蘇我さんを
かなりの勢いで、急かしたらしい。
「数分おきに記事は いつできるか、
聞いただけだ。」
と言った誠一さん……。

本来なら数日かかる作業を一人でし、編集も
一人で仕上げたそうです。
わずか数時間の作業だったそうです。

「す、すごい。お疲れさまです。」
「ありがとう。我が妹よ。」
「えっ。い、妹。」
「よろしくね。さくらちゃんと、
赤ちゃん…名前は?」
「…まだ、決めかねてて相談中です。」

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