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ケンジ
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ケンジ目線
昨日の夜、さくらの産婦人科から
電話がかかって来ちょっとたが、
すぐに出れんかった。
何があったんが?と思いながら、
近場におった従業員にやりかけの
仕事を押し付けてしもぉた。
普段は滅多に電話をかけん俺が、
数分後、産婦人科に電話をかけ直しすると、
さくらが産後うつの症状があり、
情緒不安定だから"夫婦で"
カウンセリングを受けてみてはどうか?
という提案だった。
すぐさま返事をし、今からでも
産婦人科に行くことにしようとしたが、
阻止された。
少し自分を落ち着かせたケンジは、
産婦人科に行く前に、"産後うつ"を
調べてみると、さくらに当てはまる項目が
いくつかありすぎて、確かに産後うつっぽかったと
さらに焦るケンジだった。
"家族"や周りの理解が大切とも書いてあった。
チェック項目かぁ。
気分が落ち込む。
気分の浮き沈みが激しくなる。
突然泣いてしまう。
「さくらに当てはまちょるかも。」
赤ちゃんを可愛いと感じない。
「……。」
パパを避けてしまう。
「俺を避けないでくれ。」
食欲がなくなる。
「また、当てはまっちょる。」
食べ過ぎてしまう。
「これはちがう。」
寝付けなくなる。
ひどく疲れて元気がなくなる。
以前は楽しんでいたものが楽しめなくなる。
「当てはまっとっと、さくらにとっての楽しみ、
見つけちゃらんと…。」
良いママではないと不安になる。
無気力、羞恥心、罪悪感、自分に価値がないと
思う感情に陥る。
「産む前にも、悩んどっとったから…。俺は、
さくらが大事だって言葉と態度で
伝えちゃらんと…どしたらええんがぁ?」
集中力がなくなる。
物事への対応力が落ちる。
「考えちょったら、そーなるよなぁ。」
重度の不安に陥る。
パニック発作が起きることがある。
ママ自身や赤ちゃんを傷つけるような
衝動に駆られる。
死や自殺について繰り返し考える。
"死""自殺"
「早く、どないかせんといけん。」
さくらが家を出た理由として、
"赤ちゃんが生まれる兆候があり、
みんなが仕事や用事で忙しそうで
気を使ってしまい、産婦人科まで、
自分で行こうとしたが、道に迷った"
っちゅうことにしたケンジだった。
深夜にもかかわらず、病院に出かけようとした
ケンジをあかね達に止められ、お説教を
されたケンジ。
お説教の後、少し落ち着きを
取り戻したかのように見えたケンジは、
夜遅くまであれこれパソコンで調べものを
していました。
朝方までパソコンに向かい、独り言のように
あれこれ呟いていたケンジ。
朝一番で産婦人科に到着し、産婦人科が
開くのをしかめっ面で待つケンジ。
開くと同時に険しい表情で、さくらがいる
個室に行ったケンジでした。
昨日の夜、さくらの産婦人科から
電話がかかって来ちょっとたが、
すぐに出れんかった。
何があったんが?と思いながら、
近場におった従業員にやりかけの
仕事を押し付けてしもぉた。
普段は滅多に電話をかけん俺が、
数分後、産婦人科に電話をかけ直しすると、
さくらが産後うつの症状があり、
情緒不安定だから"夫婦で"
カウンセリングを受けてみてはどうか?
という提案だった。
すぐさま返事をし、今からでも
産婦人科に行くことにしようとしたが、
阻止された。
少し自分を落ち着かせたケンジは、
産婦人科に行く前に、"産後うつ"を
調べてみると、さくらに当てはまる項目が
いくつかありすぎて、確かに産後うつっぽかったと
さらに焦るケンジだった。
"家族"や周りの理解が大切とも書いてあった。
チェック項目かぁ。
気分が落ち込む。
気分の浮き沈みが激しくなる。
突然泣いてしまう。
「さくらに当てはまちょるかも。」
赤ちゃんを可愛いと感じない。
「……。」
パパを避けてしまう。
「俺を避けないでくれ。」
食欲がなくなる。
「また、当てはまっちょる。」
食べ過ぎてしまう。
「これはちがう。」
寝付けなくなる。
ひどく疲れて元気がなくなる。
以前は楽しんでいたものが楽しめなくなる。
「当てはまっとっと、さくらにとっての楽しみ、
見つけちゃらんと…。」
良いママではないと不安になる。
無気力、羞恥心、罪悪感、自分に価値がないと
思う感情に陥る。
「産む前にも、悩んどっとったから…。俺は、
さくらが大事だって言葉と態度で
伝えちゃらんと…どしたらええんがぁ?」
集中力がなくなる。
物事への対応力が落ちる。
「考えちょったら、そーなるよなぁ。」
重度の不安に陥る。
パニック発作が起きることがある。
ママ自身や赤ちゃんを傷つけるような
衝動に駆られる。
死や自殺について繰り返し考える。
"死""自殺"
「早く、どないかせんといけん。」
さくらが家を出た理由として、
"赤ちゃんが生まれる兆候があり、
みんなが仕事や用事で忙しそうで
気を使ってしまい、産婦人科まで、
自分で行こうとしたが、道に迷った"
っちゅうことにしたケンジだった。
深夜にもかかわらず、病院に出かけようとした
ケンジをあかね達に止められ、お説教を
されたケンジ。
お説教の後、少し落ち着きを
取り戻したかのように見えたケンジは、
夜遅くまであれこれパソコンで調べものを
していました。
朝方までパソコンに向かい、独り言のように
あれこれ呟いていたケンジ。
朝一番で産婦人科に到着し、産婦人科が
開くのをしかめっ面で待つケンジ。
開くと同時に険しい表情で、さくらがいる
個室に行ったケンジでした。
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