『完結』地味でも地道にコツコツとしていたのに、突然、なぜかこうなりました。

カヨワイさつき

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さくら

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さくら目線

今日は朝から違和感があった。

あかねさんはホームページを見て、
「今日なんだよねー。どうみても今日よね?
いや~ん、何時何分何秒に 来っのかなぁ。」

「絶~対あの時の、イケメンの雑誌
記者だよね。服、服どうしよー。
スカート?は、いかにもってかんじで
おかしいよねぇ。」
と完全に乙女モードのあかねさん。

「さくらちゃんさくらちゃん聞いて聞いてぇ。
もぉ~あの人たらあたしの手を握って
「また絶対、来ます。」って言いちょりながら、
あっつ~い眼差しであたしを
見つめてくれたの~。」

「そんでぇ、このメールでしょー。ねっねっ。
さくらちゃんこれって、どー思う?」

あかねさん可愛い。
「その男性があかねさんに、好意に
思ってるっぽいですね。」

「きゃぁ~やっぱりぃ。ねっねっねぇ。
さくらちゃんもやっぱり、そー思うわよね。」

嬉しそうなあかねさん、上手くいくといいなぁ。
私はどうなんだろう。

あかねさんは、服を色々悩みながら脱ぎ着を
繰り返しかれこれ2時間はたっていました。
あかねさんは、最近購入した青色系の
仕事着に決定したみたいです。

ジャージだけどシンプルなのに、
可愛さもあるジャージでした。

私の格好はひざたけのワンピースに
スパッツ。
妊娠36週に入った私は、急におなかが
大きくなりビックリしました。

少しふくよかな人か、妊娠初期から
中期のおなかのふくらみかたでした。

ケンジさんの足の骨折を固定していたものも
昨日取れたばかりで、定期的に
リハビリに行くそうです。
自宅でもリハビリする方法を教わり、
まじめに取り組んでいるケンジさん。

今更だけどケンジさんだけ、なぜ
カタカナなのか聞くと
「ひいじーちゃんが付けたから。」
「えっ?」
思わず聞き返してしまいました。

ケンジさんのひいおじいちゃんと
ひいおばあちゃんは、ほとんどの文字を
カナカナやひらがなで書くそうです。
簡単な漢字の読み書きは出来るようです。

名前を決めるときにも、お七夜、命名式の時
紙にケンジと書いたそうです。

ちなみにあかねさんは、ひいおばあちゃんが
決めたそうです。
ひらがなで"あかね"。
わかりやすいです。

骨折。
ケンジさんは、足の固定材が取れたばかりで
まだ肋骨と足に痛みはあるみたいなので、
松葉杖を使用しながら、ゆっくり歩いて
リハビリなどしています。

誠一さん…。
さすがに骨折治ったよね。
何度も助け出してくれた誠一さん。
忘れなきゃ…。
私なんかじゃ、釣り合わない。

想いが通じ付き合う事になった日に、
誠一さんのお父様に反対されそのまま、
こんなにも遠くに連れてこられたと、
嘆いていたけど……。

あかねさんのご両親、祖父母、曽祖父
2組の兄夫婦とお子様…そして、
こんな私をまるごと包んでくれた
ケンジさん。

お腹の子は、誠一さんの子どもだと、
薄々気づいているのに、そんな私を
受け入れてくれた。
こんな私のカラダを抱いてくれた。

こんなにも暖かい生活。
本当にこのままでいいの?

赤ちゃんがいる生まれて、もしも
2人のどちらにも、似ていなかったら…。

どうやって子育てしたらいいのかも
何もかもが不安だわ。
なんだか苦しい。

何もかえせてない自分が嫌。
誠一さんの事、早く忘れなきゃならないに、
ケンジさんの優しさに、甘えてしまっている
自分が嫌。

ごめんなさい誠一さん。
ごめんなさいケンジさん。

こんなお荷物、いない方がいいよね。
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