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早朝

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バタバタバタ
トントントン
懐かしい音。懐かしい匂い。
ダシの匂い?

台所で料理をする音。

タタミにせんべい布団2つ。
茶色い木目の天井。
目が覚めると、まだ横にあかねさんが
寝ていました。

しばらく横になっていましたが、
トイレに行きたくなったので、
そーっと起き出して行くことにしました。

トイレが家の外、改築したようで
渡り廊下?屋根がついているだけで、
むき出しの地面がそのままでなので
"つっかけ"履物をはいて行くトイレでした。
トイレに入ると広いトイレが2つ、
和式に洋式タイプのをかぶせたような
トイレでした。
男性用のトイレもありました。

なんだかトイレ行くだけで、
別世界に来たようです。
今日からお仕事頑張るぞって
トイレの中で気合いを入れました。

部屋に戻る途中、あかねさんのおばあちゃんと
お母さんが台所にいました。

台所も土間?履物を履いてしないと
いけないタイプの台所でした。
「おはようございます。」

「あんでまぁ~、わけーのに早いねぇ。」
「ゆっくり寝れたけぇ?」

「は、はい、ありがとうございます。
おかげさまで、ぐっすりです。」
「お手伝いします。させて下さい。」

「さくらちゃん、初日からきばってたら、
もたんよー。ゆっーくりでええよ。
自分の進み方でいいからね。」

「んーん。そんだそんだ、ゆっくりなぁ。」
「いえ。大丈夫です。すみません、お手伝い
させて下さい。」

「じゃあ、お言葉に甘えーねっ。」
「居間の座敷机 拭いてから、そこのミズヤから
おわんとかお皿、20?30でもいいかな?
てげてげにつんどいて。あーうつわ、重ねたまんまで
えーからね。」

「んーん。めいめい自分で、よそうから
茶碗もてげてげに、持ってとったら
えーからねー。茶碗ちっこいのも、何個か
持ってとって。」

「はい、わかりました。」

私は広い座卓、座敷机を拭き終わり、
言われた通りお盆に、おわんと
お茶碗を重ねたまま、置いていました。
子どものお茶碗かな?
お箸は同じお箸がまとめて、箸立てに
あるのを置きました。

おひつに移したご飯を運んだり
炒め物や"つけもん"数種類を
入れ物に入れたりしました。

なんだか子どものお手伝いだわ。
台所と居間を何往復かしました。

しばらくすると大きな電気ガマのご飯が
炊き上がり、蒸らしてからおひつに
移してくれました。2回目のご飯炊き。
3升炊き、一回で30合。
業務用?

「ヤケドせんように、オニギリ握っといて。
具は、はい これね。梅干しとカツオ。」
「はい。」

「無理せんでえーからね。そこにあるんが
一回分の梅干しと、カツオやから
梅干しから握ったらえーよ。」

朝から60合分のご飯。
すごい。食堂お店みたい。

50個くらい作ったところで
「あんでまぁー。えっらい こんまい
おにぎりで、かわいいね。子どもが
喜びそうやんねー。」

小さい?コンビニのおにぎりの大きさの
オニギリを作っていたけど、
大丈夫かなぁ?

カツオは少し大きめにしようかな?

小さめが梅干し、少し大きめがカツオ。
100個位のオニギリが
出来ました。

大きめなタッパー4つに
それぞれおにぎりを詰めました。
小さいタッパーに種類別に
"つけもん"を入れたり、
出来上がったおかずを
それぞれのタッパーに入れて
いきました。お昼ご飯の用意だそうです。
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