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暇な毎日

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半日で飽きた入院生活。
特別室にパソコンや仕事道具が
並べられ、入院中も仕事する気の誠一さん。

倉田さんは、誠一さんのマンションに行き
服や下着、入院グッズを持って来てくれました。
ついでに私の生活用品なども持って
来てくれました。
秘書って大変。

私は寝る時以外、誠一さんの特別室に
行き特に何をするわけでもなく、
暇つぶしの雑誌や週刊誌(曽我さんからのお見舞品?)
小説や色々なロジックをしていました。

サボテン科ヒモサボテン属のサンカク
サボテン等の果実。メキシコまたは
中南米の熱帯雨林原産。
□□□□□□ー□

カタバミ科ゴレンシ属の常緑の木本。
和名は五歛子。独特の形をした果実。
□□ー□□ー□

難問。難しいロジックだわ。
誠一さんに解けるかな?
曽我さんから頂いたロジック、
懸賞付きロジック。
現金やゲーム機、高価な商品はやはり
私には、難しい。

お仕事をしている誠一さんを
チラチラ見ていました。
かっこいいなぁ。
パジャマ姿なのに、かっこいい。
浴衣姿も似合いそう。 
意外と手術着や病院着。
お医者様の白衣…コスプレ
ダメダメなんだか似合いすぎて怖いかも。
ついついジーっと
みつめてしまいました。

誠一目線

飲食店や服飾雑貨など色々な
流行りをチェックしたりしていた俺は
視線を感じた方を向くとさくらが
俺を見つめていた。

嬉しい。会話もなかったのに、
俺を見つめてくれている。

会話がない…あっ。
さっき検索した中に、別れやすいカップルや
夫婦のコラムか記事があった気がする。

会話ない。
名前で呼ばない。
どちらかが大酒飲み。
ギャンブル好き。
お金がない。
子どもがいない。

会話がないと子どもがいないが該当する。
ヤバイ。さくらと会話。楽しい話題?
とにかく会話をしなければならない。

「さくら今日はいい天気だなぁ?」
「えっ?ええと、いいお天気でしたね?」

誠一は窓を見た。
夕方というよりほとんど夜になっていた。
失敗したしこれは老夫婦かベテラン夫婦の
会話かもしれない。

子どもを作ろうは、まだ早い、
プロポーズもまだしていない。
俺としたことが 付き合ってから
プロポーズする期間を
調べるのを忘れていた。

付き合って…エッチ?!!
【1位】付き合ってから1か月
【2位】付き合ってから1週間
【3位】付き合う前
【4位】付き合ってから3週間
【5位】付き合ってから2週間
数日後がない。一週間以内は何位だ?

エッチじゃなくて、プロポーズだ。
プロポーズ。

付き合うと同時 2.9%
3ヶ月未満 7.1%
3ヶ月以上~6ヶ月未満 11.2%
6ヶ月以上~1年未満 20.5%
1年以上~2年未満 27.1%
2年以上~3年未満 14.4%
3年以上~5年未満 8.8%
5年以上~10年未満 6.4%
10年以上 1.5%

付き合ったと同時にプロポーズ?
いいのか?
長期化は却下だ。
1年以上から2年以内か、長いな。
2年以内なら…。
早くしたい。

いや早く子どもが欲しい。
色々な したい気持ちが膨らんだが、
会話をする事を思い出し、必死に
誠一は会話の糸口を探してみた。

俺はさくらを観察した。
さくらは俺の視線に照れていた。
かわいい。ってちがう、会話しなければ、
あっ。懸賞付きロジック?
何か欲しい物があるのか?
欲しい物を教えてくれ、俺が買ってやる。

「さくら何か欲しい商品があるのか?」

よし。冷静に言えたぞ。ほら、さくら教えてくれ
何が欲しいんだ。

「特にこれといって、何もいらないんですが、
このロジック難しくて問題とけないんです。」

失敗した。だが、難しい問題?
俺が解いてやる。

「どの問題だ?一緒にしようか。」
「誠一さん、お仕事でお忙しいんじゃ
ないですか?私のは、暇つぶしですし、
お仕事のお邪魔だから、私 自分で
考えますよ。」
「いや、息抜きに一緒にしよう。もう少し
そばに来て欲しい。」

さくらはベッドに腰をかけ、懸賞ロジックを
俺に見せるように置いてくれた。

ゲーム機の懸賞か。
このゲーム機本体は高いから、
あまり売り上げが伸びず1年後に
値下げした上に、もうすぐ新機種出るよな。

「やはり誠一さんでも、難しいですよね。」
えっ?あっ、問題見てなかった。

「ち、ちがう事 考えていた、すまない。」
「入院中なのに、お仕事しているし、
お忙しいのにごめんなさい。私やっぱり…。」

「ドラゴンフルーツに、スターフルーツだ。」
「えっ?」
「この問題が、ドラコンフルーツで
ここがスターフルーツだ。さくらは
どのフルーツが好きなんだ?」
「えっ?あ、ありがとうございます。ホントだ、
マス目にピッタリはまる。誠一さんすごいわ。」

さくらは嬉しそうにマス目をうめていた。
「可愛いさくらのさくらんぼを食べたい。」

はまる!!俺もさくらにはまった。
俺はいつの間にかさくらを抱き締め
口づけをしていた。

口からほっぺ、首すじ。
ワンピースを着ている。しかもこれは、
どこから脱がせるんだ?
後ろにファスナーはない、前もない。
サイドか?
わきを触り脱がせる場所を探していたら
「誠一さん、いじわるしないで、くすぐったい。」

失敗した。
わきをくすぐる事になってしまった。
さくらとしたい。だが
そんな雰囲気は俺のせいですっかり消えていた。
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