『完結』地味でも地道にコツコツとしていたのに、突然、なぜかこうなりました。

あきれ顔

篠原さんがいる病院に着いた誠一さんは、
篠原さんのお説教とともに治療されていました。

「痛い。もっと患者をいたわれ。」
「態度がでかいし、言う事きかないし
ホント可愛くない患者だわ。」
「か、可愛い言うな。」
「可愛いとは、言ってないわよ。 
可愛くないって言ったのよ。
耳まで悪いの？ついでに耳鼻科も受診する？」
「チッ。」

やはり誠一さんと篠原さんは、
いきぴったりだと思ったさくらでした。

曽我さんは、篠原さんに逢うと同時に
告白しキッパリ断られたにもかかわらず、
「照れてる君も可愛い。」
「怒ってる君は素敵だ。」
「白衣の天使だ。」と騒いでいました。

「なんで連れてきたの？他の急患に
迷惑だし、今 深夜なのよ。」
「すまない。たまたまだ。」

「しんや？しんやって言った。
僕の名前呼んでくれた、うれしー。
篠原亜矢子大好きだぁ。」
「静かにして下さり。」
他の看護師に注意を受けていました。

「…曽我さんって、面白いだけじゃなく
かなり熱い人だったんですね。」

「うっとうしいし熱苦しすぎるわよ。」
ポソッと呟いたつもりが、しっかり
篠原さんに聞かれていました。

「誠一君の骨折が酷くなっているのは
何故かしら？痛みに鈍感なの？
それとも別の理由かしら？」
「……。」
「特に理由はない。」
「理由ないのに、骨折が酷くなるのね。大変ね。
強制入院させるわね。」
「食事まずいし、仕事が忙しいから
無理だ。」

「はいはい、これ書類ね。こことここに
サインして。服は持ってくるのかしら？
図体でかいから、病院着は似合わないかもね。
それ以前に、病院着は嫌がって着ないと思うし、
彼女に持ってきて貰えばいいかしら？」

「はい、コレ持ち物リストも
あるから、入院の手引きね。」
淡々と話す篠原さん。怒ってる？
笑顔なんだけど、なぜか怖い。
医者を怒らせると怖いって こんな感じなのかな？

篠原さんは、私に入院のしおりを渡し、
倉田さんも巻き込みながら
入院手続きをとっていきました。

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助けた美少女と、秒読みか？!
朝竹誠一（31）夜のデート？！
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翌日の新聞に載ってしまいました。
未成年者として扱われているのか、
私の顔には目に黒い線がありました。

写真にはスナックから出てきたような
雰囲気の写真でした。
倉田さんも曽我さんも居たのに、なんで？
病院に行く時だわ。

マスコミが会社や割り出した自宅に
押しかけているようでした。
テレビには、本社の前で多数のレポーターが
しゃべっていました。

特別室に入院した誠一さんは、着替えなどは、
倉田さんに頼んでいました。
私は、病院の特別室の横の個室に泊まり込みが、
篠原さんから、許可をもらい昨日から
お泊まり中です。

「お高い特別室と個室、病院がもうかるから
父も喜ぶしホテルがわりに使いなさい。」

迷惑もかかるはずなのに篠原さんは、
上機嫌でした。

絶対安静、面会謝絶と部屋の入り口に
札がかかっており、昔ながらのギブスにも
絶対安静と油性マジックで書かれていました。