『完結』地味でも地道にコツコツとしていたのに、突然、なぜかこうなりました。

探しもの

早く帰れるなんて、奇跡的だ。
さくらが来てから毎日が楽しい。
こんな毎日が続いて欲しい。

会社の中でも新婚がいたが、
毎日楽しそうにしていたが、
こうゆう事だったのかもしれない。
俺もさくらと一緒になると、
さらに楽しい毎日なんだろうな。

結婚はまだ会って数日だから、
さすがに早すぎるだろう。
出会って平均どれくらいで
一緒になっているか、あとで調べてみよう。

誠一は、有名どころの弁当を手配し
夜さくらと食べようと、楽しみに
していた。
食材は、いくつか部屋にあるから、
冷蔵庫など自由に使ってくれていい事
伝えたはずだし、もしかしたら
手料理が食べれるかもしれない。っと
妄想していた。

顔がにやけそうだ。
顔を引き締めないといけないと考えて
誠一は仕事をしていた。
夕方に、１時間弱パーティーに参加していたが、
周りからは、しかめっ面でピリピリしている
誠一がいるので、骨折の事もあり
早く帰らせようと必死だった。
パーティーの後は、直帰にしていた。

自宅の食材うんぬんは、
実際には、冷蔵庫や部屋を自由に
使っていい事など一言も 言ってなかったし、
メモにも書いていない事に
気づいていない誠一だった。

夜、帰宅すると部屋は真っ暗だった。
さくら？気分がすぐれないのか？
体調が？など考えを巡らせベッドルームや
お風呂、クローゼット なぜだか
引き出しまで探したが、いなかった。

指紋認証で家の鍵は開けれる状態だった。

さくらは気絶していたが、指紋認証キーの
登録は済ませていたから、少し部屋を出ても
入れるはずだった。
指紋認証の事 伝えたか思い出すと
誠一は青ざめた。
言い忘れていた。

出て行ったのか？
ベッドの枕元に、メモを見つけた。
さくら どこに行った？

彼女にプレゼントした靴や鞄やバッグ、 
服のボタンなどに発信機を
取り付けていた。

さくらにもしもの事があれば、
俺は気が狂うだろう。
相手がいればタダではすまさない。

携帯を渡したが、部屋の充電器に
刺さったままだった。
倉田には止められたが、
発信機を仕込んどいて良かった。

パソコンを起動すると、駅前？
詳しい場所を示させるとビル？
また、巻き込まれるのか？
怪しい仕事、嫌な方向に考えが飛んでしまった。

早く助けなければいけない。
さくら待っていろ。
俺はまた、骨折している事を忘れ
走ろうとした。
激痛が走った。
市販の痛み止めを飲みながら、
仕方なく倉田を呼び、車を出させた。
倉田には臨時ボーナスをつけよう。

さくら待っていろ。

パソコンを起動しながら、駅前についた。
目的のビルに到着した。

３階までがスナック。
4階と5階が出版社になっていた。

誠一と倉田は、
1階から攻めて行くことにした。