不幸体質の私、トリップ先は○○ですか?!強面男性と童顔女性の物語。

カヨワイさつき

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ユリ・シライ

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神がひと型を空間から出し
ユリ・シライの横に置いた。
「このひと型、小さくないか?」
「大丈夫だよ。練り上げる時、伸縮性の
モノも混ぜたから大丈夫。」
「材料は、何なの?」
「魔王が所有していた、回収者が回収した
モノをゴッソリもらっちゃった。」
「………。」
「ほとんど使えないモノばかりだったから、
多少処分して、使えるものを補ったよ。」
「やっぱりめんどくさいから、
何したかわ、詳しく説明要らないわ。」
「まぁちゃんになら、なんでも話すよ。」

「…さあ、早くしましょう。」
「まぁちゃん、大丈夫?なんなら
僕一人でするよ。この工程は、
まぁちゃんにとってかなり
キツいでしょ?」
「大丈夫よ。早く元の人型を壊して、
新しい型に入れなきゃね。それの方が、
早く馴染むんでしょう。」
「そ、そうだけど、知り合いだから、
やはり、辛くないか?」
「早く復活させたいから、考えないわよ。
これがあんたなら、更に砕け散ってそのまま
放置するから、大丈夫だよ。」
「それ、全然大丈夫じゃないし、
やっぱり、ごめんだけど、まだまだ
工程あるから、ここは僕に任して、ね。」
「変態。」

神はカクッとなりながら
「ここは、シンちゃん素敵とか言う場面
なんだけど、変態って納得してないけど
確かにそんな所もあるかもね。」
ドガッ。
背中に綺麗な足型をつけた神は、
気合いを入れてゆりの人型に
魂を移す作業をした。

「そ、その、ひと型、な、なんなのよ?」
「ゆりのひと型に気合い入れすぎた
わけじゃないよ。出来上がったら、
説明するよ。」
長く感じた時間もほんの数分だった
みたいだった。
「この小さい人型に、まあちゃん
魔力少し流して。」

「んっ?」
言われるままに魔力をながすと、
なんとなくわかっていたけど
嬉しそうにニヤケていた理由が
わかった気がする。

「こちらは、ミーナちゃんにしてもらおうね。」
「ミーナちゃんにって、なんだか、
引っかかった言い方ね。」
「だって、僕、まあちゃんに名前呼ばれないし、
変態とかあんた、とかしか呼ばれたことないから
あんな厳ついミーナちゃんには、可愛い
ちゃん付けだし、不公平だよ、まあちゃん。」
「はあ~。」

「結界1部緩めて、ミーナちゃん達に
きてもらうから、あとは、あの子たちね。」
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