29 / 61
行方不明
しおりを挟む
ゼルンとメイド長
ゆり様がいなくなって3日目。
無事でいて欲しいと願うばかり。
あと2日で……。
ご主人様も、明日の夜には戻られるはず。
ご負担をおかけしたくは無かったが、
ご主人様と長官に伝令を飛ばした。
延期にした方がいいかもしれない。
数組は、この国に到着し宿泊していた。
観光客も溢れかえり、宿泊施設や
町のお店は嬉しい悲鳴をあげていた。
準備も同時に進めていたが、とある部屋、
地下の物置部屋から、ゆり様の物と見られる
茶色い髪の毛と、微かなお香の残り香が
あった。あの、居なくなってしまった日、
何者かにさらわれ、一時的に
地下の物置にいた事になる。
早く見つけてれば、間に合ったのに……。
ぜルンとメイド長は、悔やんでも
悔やみきれなかった。
まだ、大丈夫だ。
長官が来てくれれば、魔法系なら
痕跡を辿れるかもしれない。
出来る限りの事はしよう。
ゆりと誘拐犯
いつも、どこから調達してるんだろう?
って思うくらい、いつのまにか簡単な
食事、パンとスープが出てきた。
しかも温かい。飲み物は、りんごの様な
果物系のジュースが多かった。
デザートは、あの飴玉。
あまり動いていないというか、
移動は、瞬間移動やお姫様抱っこ。
黒い長髪に黒目のイケメン。
鼻筋が通っていて、なかなかの美形。
声も低音、イケメンボイス。
だからといって、じっとしているわけでも
惚れているわけでもない。
なぜか話せないし、身体もうまく
動かせないだけだ。
名前もわからない男性。
私は何のためにここにいるんだろうか?
嫌われているかもしれないけど、やはり
ミーナさんの所に、帰る?逢いたい。
今いる所は、静かな山小屋?
わたし、このままどうなるんだろう?
突然いなくなったから、心配して
くれているのかな?
ずっとこの人いるけど、ほとんど
話さないし、ジーッと視線は
感じるけど、怖さもないし、
なぜ、私をさらったんだろう?
私の視界に"2"という数字が浮かび上がった。
なんだろう?なんの数字?
ミーナと長官
ほぼ仕事を終わらせ、あとは待つだけの
状態だった。
だが、俺には時間が刻々と迫っていた。
ギリギリまでは、いるつもりだが…。
そんな時、一匹の伝書鳥が来た。
そこには、ゆりが行方不明になった。
現在捜査中。っとかいてあった。
当然ながら、俺は慌てた。
長官も同じように慌てている風にも
見えるが、何か考えながら
落ち着いている様にも見えたら。
部下に後をまかせ、俺は夜通し
馬を走らせた。
へたばりそうになっている馬に、
短い休憩を挟みながら、数回の
休憩で、長官と、俺は帰宅を急いだ。
無事でいてくれ。
途中、何故だか視線を感じた気がしたが
ゆりの事で頭がいっぱいになり
視線を振り切る様に、馬を走らせた。
ゆり様がいなくなって3日目。
無事でいて欲しいと願うばかり。
あと2日で……。
ご主人様も、明日の夜には戻られるはず。
ご負担をおかけしたくは無かったが、
ご主人様と長官に伝令を飛ばした。
延期にした方がいいかもしれない。
数組は、この国に到着し宿泊していた。
観光客も溢れかえり、宿泊施設や
町のお店は嬉しい悲鳴をあげていた。
準備も同時に進めていたが、とある部屋、
地下の物置部屋から、ゆり様の物と見られる
茶色い髪の毛と、微かなお香の残り香が
あった。あの、居なくなってしまった日、
何者かにさらわれ、一時的に
地下の物置にいた事になる。
早く見つけてれば、間に合ったのに……。
ぜルンとメイド長は、悔やんでも
悔やみきれなかった。
まだ、大丈夫だ。
長官が来てくれれば、魔法系なら
痕跡を辿れるかもしれない。
出来る限りの事はしよう。
ゆりと誘拐犯
いつも、どこから調達してるんだろう?
って思うくらい、いつのまにか簡単な
食事、パンとスープが出てきた。
しかも温かい。飲み物は、りんごの様な
果物系のジュースが多かった。
デザートは、あの飴玉。
あまり動いていないというか、
移動は、瞬間移動やお姫様抱っこ。
黒い長髪に黒目のイケメン。
鼻筋が通っていて、なかなかの美形。
声も低音、イケメンボイス。
だからといって、じっとしているわけでも
惚れているわけでもない。
なぜか話せないし、身体もうまく
動かせないだけだ。
名前もわからない男性。
私は何のためにここにいるんだろうか?
嫌われているかもしれないけど、やはり
ミーナさんの所に、帰る?逢いたい。
今いる所は、静かな山小屋?
わたし、このままどうなるんだろう?
突然いなくなったから、心配して
くれているのかな?
ずっとこの人いるけど、ほとんど
話さないし、ジーッと視線は
感じるけど、怖さもないし、
なぜ、私をさらったんだろう?
私の視界に"2"という数字が浮かび上がった。
なんだろう?なんの数字?
ミーナと長官
ほぼ仕事を終わらせ、あとは待つだけの
状態だった。
だが、俺には時間が刻々と迫っていた。
ギリギリまでは、いるつもりだが…。
そんな時、一匹の伝書鳥が来た。
そこには、ゆりが行方不明になった。
現在捜査中。っとかいてあった。
当然ながら、俺は慌てた。
長官も同じように慌てている風にも
見えるが、何か考えながら
落ち着いている様にも見えたら。
部下に後をまかせ、俺は夜通し
馬を走らせた。
へたばりそうになっている馬に、
短い休憩を挟みながら、数回の
休憩で、長官と、俺は帰宅を急いだ。
無事でいてくれ。
途中、何故だか視線を感じた気がしたが
ゆりの事で頭がいっぱいになり
視線を振り切る様に、馬を走らせた。
0
お気に入りに追加
106
あなたにおすすめの小説
婚約者が実は私を嫌っていたので、全て忘れる事にしました
Kouei
恋愛
私セイシェル・メルハーフェンは、
あこがれていたルパート・プレトリア伯爵令息と婚約できて幸せだった。
ルパート様も私に歩み寄ろうとして下さっている。
けれど私は聞いてしまった。ルパート様の本音を。
『我慢するしかない』
『彼女といると疲れる』
私はルパート様に嫌われていたの?
本当は厭わしく思っていたの?
だから私は決めました。
あなたを忘れようと…
※この作品は、他投稿サイトにも公開しています。
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。
夫の書斎から渡されなかった恋文を見つけた話
束原ミヤコ
恋愛
フリージアはある日、夫であるエルバ公爵クライヴの書斎の机から、渡されなかった恋文を見つけた。
クライヴには想い人がいるという噂があった。
それは、隣国に嫁いだ姫サフィアである。
晩餐会で親し気に話す二人の様子を見たフリージアは、妻でいることが耐えられなくなり離縁してもらうことを決めるが――。
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
〈完結〉八年間、音沙汰のなかった貴方はどちら様ですか?
詩海猫
恋愛
私の家は子爵家だった。
高位貴族ではなかったけれど、ちゃんと裕福な貴族としての暮らしは約束されていた。
泣き虫だった私に「リーアを守りたいんだ」と婚約してくれた侯爵家の彼は、私に黙って戦争に言ってしまい、いなくなった。
私も泣き虫の子爵令嬢をやめた。
八年後帰国した彼は、もういない私を探してるらしい。
*文字数的に「短編か?」という量になりましたが10万文字以下なので短編です。この後各自のアフターストーリーとか書けたら書きます。そしたら10万文字超えちゃうかもしれないけど短編です。こんなにかかると思わず、「転生王子〜」が大幅に滞ってしまいましたが、次はあちらに集中予定(あくまで予定)です、あちらもよろしくお願いします*
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる