9 / 61
マキ・ジンノ長官
しおりを挟む
私は、神野 真輝。日本人だった。
ちょうど戦争中で私は毎日
お腹を空かせながら
とある工場で奉仕していた。
そして…なんだかんだあって私は
死にそうになっていた。
お腹いっぱい食べたかったとか
綺麗な服を着たいとか、
願ったわけでもないが、
まあ、なぜだかよくわからないうちに
この世界に来てしまった。
しかも、このお城の執事の部屋に私は、
突然現れたもんだから、彼と私は
お互いビックリした。
私はいつ授かったのかわからない
チートのせいで魔力過多だった。
そんな私に優しくしてくれたのが
その当時の王子とその婚約者とその執事。
王子と婚約者は、この国の
王と王妃になり、子宝に恵まれ
子どもが成人を迎えると
早々に引退した。
仕事が嫌なわけではなく、
好きな人とイチャイチャしたいだけだった。
まあ、気持ちはわかる。
今では祖父母の立場で、
ひ孫はもちろん、玄孫までいる。
執事だった、私の最愛の人に私は、
猛アタックされ、毎日毎日
くどい程、甘い言葉をささやかれた。
お姫様扱いされて、戸惑う私に
これでもかぁ~っていうくらい
優しくしてくれた。
好きだったが結婚はしなかった。
彼が一番に守らないといけない人物は
王子だった王であり、
私を一番にしようとしていたから
仕事が手についていなかった。
そんな彼に私は冷たくしていた。
嫌いだと言い続けていた。
この国は、情熱的なの?
あまりの熱烈ぶりと、人前での
イチャイチャにその当時
恥ずかしくてたまらなかった。
へこたれない彼に、なんでわからないのって
イライラしていたのが、今では懐かしい。
後々、私の考えは古かったみたいだ。
執事は自由恋愛万々歳だし、
王を一番に守るって言うのは、
騎士団に独身者が多いってだけで、
好きな人が出来るとその人の事ばかり
考えてしまい、守りが疎かになるって
大昔の人の考えがあったらしい。
昔の決まり事に騎士の間は恋愛禁止、
独身者のみっていう決まりがあったらしい。
結婚したら、騎士を辞めなくては
いけなかったらしい。
その決まり事をぶち壊したのが
現王の祖父母だった。
国の決まり事を大胆に
改革した人物。
反発もあるだろうって構えてたけど、
王国民のほとんどは喜んでいた。
反発も一応あったが、
たいしたことなかった。
決まり事の内容は、自由恋愛万々歳、
政略結婚はあまりするなって
内容の法律と奴隷売買禁止など
ありそうで無かった決まり事。
それと同時期に、私の魔力が強いから、
魔法省の長官をしてくれって言われ
仕事をしなきゃと思っていた私は
一つ返事で、すぐに引き受けた。
それが間違いだった。
後悔する羽目になるなんて
夢にも思わなかった。
魔法を扱える比較的若い子が多い場所と
魔術を扱う者、研究者、魔法陣を改革する者、
偏屈者が集まる場所に分かれていった。
大きく分けて魔法省、魔術省になった。
お互いがバカにしあってる最悪な職場。
誰も長官、責任者になりたがらない。
多少は仲良くなったんだろうけど、
魔法使いと、魔術使いの壁はなくならない。
あの時、軽く引き受けた自分がうらめしい。
あれから数十年の年月が経った。
私は100歳は超えてるはず。
だけどなぜか、この世界に来た
16歳の姿のままで時間が止まっている。
彼を亡くしてからは、やる気が出ない。
不老不死になってしまったのか、
数日寝なくても
食べるのを忘れても
あまり何も感じなかった。
つまらない毎日が続いてた。そんな時、
強面のこの国の五男の王子に呼ばれた。
周りから恐れられているらしい。
何故かわからないが、この男が怖いのか?
私からしたら、確かに強面で
多少イカツイが根が真っすぐで、
馬鹿正直。裏表がない不器用男。
その五男の王子、本人は騎士団長になり
王位継承権を放棄したと言っているが…。
兄の王は、弟に譲る気満々だ。
どうでもいいが、呼び出された私は
かなりめんどうだった。
だが、彼女を見るまでは……。
たぶん同郷。日本からのトリップ者。
20代かな?髪質は茶色、可愛い子だ。
王子に診るように言われたが
眠っているように見えるが、
意識はもちろん、魂の核が…ない。
私と一緒でもしかしたら、神界に
呼び出されているのか?
この子は向こうで死んでから、
ここにきたのか?
チートは神からもらうのか?
第五王子が、うるさいし
説明してやっても殺気を隠さないし
めんどいやつだ。
ハア~。
仕方がない。
神界に行くのは、手続きがめんどい。
しかも今は、急いだ方がよさそうだ。
友達、私の助手に彼女の核を
迎えに行ってもらおう。
光の精霊王と闇の精霊王に
彼女の精神に入ってもらった。
たぶん、無事に神界に行けるだろう。
あー、早く済ませてのんびりしたい。
ちょうど戦争中で私は毎日
お腹を空かせながら
とある工場で奉仕していた。
そして…なんだかんだあって私は
死にそうになっていた。
お腹いっぱい食べたかったとか
綺麗な服を着たいとか、
願ったわけでもないが、
まあ、なぜだかよくわからないうちに
この世界に来てしまった。
しかも、このお城の執事の部屋に私は、
突然現れたもんだから、彼と私は
お互いビックリした。
私はいつ授かったのかわからない
チートのせいで魔力過多だった。
そんな私に優しくしてくれたのが
その当時の王子とその婚約者とその執事。
王子と婚約者は、この国の
王と王妃になり、子宝に恵まれ
子どもが成人を迎えると
早々に引退した。
仕事が嫌なわけではなく、
好きな人とイチャイチャしたいだけだった。
まあ、気持ちはわかる。
今では祖父母の立場で、
ひ孫はもちろん、玄孫までいる。
執事だった、私の最愛の人に私は、
猛アタックされ、毎日毎日
くどい程、甘い言葉をささやかれた。
お姫様扱いされて、戸惑う私に
これでもかぁ~っていうくらい
優しくしてくれた。
好きだったが結婚はしなかった。
彼が一番に守らないといけない人物は
王子だった王であり、
私を一番にしようとしていたから
仕事が手についていなかった。
そんな彼に私は冷たくしていた。
嫌いだと言い続けていた。
この国は、情熱的なの?
あまりの熱烈ぶりと、人前での
イチャイチャにその当時
恥ずかしくてたまらなかった。
へこたれない彼に、なんでわからないのって
イライラしていたのが、今では懐かしい。
後々、私の考えは古かったみたいだ。
執事は自由恋愛万々歳だし、
王を一番に守るって言うのは、
騎士団に独身者が多いってだけで、
好きな人が出来るとその人の事ばかり
考えてしまい、守りが疎かになるって
大昔の人の考えがあったらしい。
昔の決まり事に騎士の間は恋愛禁止、
独身者のみっていう決まりがあったらしい。
結婚したら、騎士を辞めなくては
いけなかったらしい。
その決まり事をぶち壊したのが
現王の祖父母だった。
国の決まり事を大胆に
改革した人物。
反発もあるだろうって構えてたけど、
王国民のほとんどは喜んでいた。
反発も一応あったが、
たいしたことなかった。
決まり事の内容は、自由恋愛万々歳、
政略結婚はあまりするなって
内容の法律と奴隷売買禁止など
ありそうで無かった決まり事。
それと同時期に、私の魔力が強いから、
魔法省の長官をしてくれって言われ
仕事をしなきゃと思っていた私は
一つ返事で、すぐに引き受けた。
それが間違いだった。
後悔する羽目になるなんて
夢にも思わなかった。
魔法を扱える比較的若い子が多い場所と
魔術を扱う者、研究者、魔法陣を改革する者、
偏屈者が集まる場所に分かれていった。
大きく分けて魔法省、魔術省になった。
お互いがバカにしあってる最悪な職場。
誰も長官、責任者になりたがらない。
多少は仲良くなったんだろうけど、
魔法使いと、魔術使いの壁はなくならない。
あの時、軽く引き受けた自分がうらめしい。
あれから数十年の年月が経った。
私は100歳は超えてるはず。
だけどなぜか、この世界に来た
16歳の姿のままで時間が止まっている。
彼を亡くしてからは、やる気が出ない。
不老不死になってしまったのか、
数日寝なくても
食べるのを忘れても
あまり何も感じなかった。
つまらない毎日が続いてた。そんな時、
強面のこの国の五男の王子に呼ばれた。
周りから恐れられているらしい。
何故かわからないが、この男が怖いのか?
私からしたら、確かに強面で
多少イカツイが根が真っすぐで、
馬鹿正直。裏表がない不器用男。
その五男の王子、本人は騎士団長になり
王位継承権を放棄したと言っているが…。
兄の王は、弟に譲る気満々だ。
どうでもいいが、呼び出された私は
かなりめんどうだった。
だが、彼女を見るまでは……。
たぶん同郷。日本からのトリップ者。
20代かな?髪質は茶色、可愛い子だ。
王子に診るように言われたが
眠っているように見えるが、
意識はもちろん、魂の核が…ない。
私と一緒でもしかしたら、神界に
呼び出されているのか?
この子は向こうで死んでから、
ここにきたのか?
チートは神からもらうのか?
第五王子が、うるさいし
説明してやっても殺気を隠さないし
めんどいやつだ。
ハア~。
仕方がない。
神界に行くのは、手続きがめんどい。
しかも今は、急いだ方がよさそうだ。
友達、私の助手に彼女の核を
迎えに行ってもらおう。
光の精霊王と闇の精霊王に
彼女の精神に入ってもらった。
たぶん、無事に神界に行けるだろう。
あー、早く済ませてのんびりしたい。
0
お気に入りに追加
106
あなたにおすすめの小説
夫の書斎から渡されなかった恋文を見つけた話
束原ミヤコ
恋愛
フリージアはある日、夫であるエルバ公爵クライヴの書斎の机から、渡されなかった恋文を見つけた。
クライヴには想い人がいるという噂があった。
それは、隣国に嫁いだ姫サフィアである。
晩餐会で親し気に話す二人の様子を見たフリージアは、妻でいることが耐えられなくなり離縁してもらうことを決めるが――。
婚約者が実は私を嫌っていたので、全て忘れる事にしました
Kouei
恋愛
私セイシェル・メルハーフェンは、
あこがれていたルパート・プレトリア伯爵令息と婚約できて幸せだった。
ルパート様も私に歩み寄ろうとして下さっている。
けれど私は聞いてしまった。ルパート様の本音を。
『我慢するしかない』
『彼女といると疲れる』
私はルパート様に嫌われていたの?
本当は厭わしく思っていたの?
だから私は決めました。
あなたを忘れようと…
※この作品は、他投稿サイトにも公開しています。
〈完結〉八年間、音沙汰のなかった貴方はどちら様ですか?
詩海猫
恋愛
私の家は子爵家だった。
高位貴族ではなかったけれど、ちゃんと裕福な貴族としての暮らしは約束されていた。
泣き虫だった私に「リーアを守りたいんだ」と婚約してくれた侯爵家の彼は、私に黙って戦争に言ってしまい、いなくなった。
私も泣き虫の子爵令嬢をやめた。
八年後帰国した彼は、もういない私を探してるらしい。
*文字数的に「短編か?」という量になりましたが10万文字以下なので短編です。この後各自のアフターストーリーとか書けたら書きます。そしたら10万文字超えちゃうかもしれないけど短編です。こんなにかかると思わず、「転生王子〜」が大幅に滞ってしまいましたが、次はあちらに集中予定(あくまで予定)です、あちらもよろしくお願いします*
むしゃくしゃしてやりましたの。後悔はしておりませんわ。
緑谷めい
恋愛
「むしゃくしゃしてやりましたの。後悔はしておりませんわ」
そう、むしゃくしゃしてやった。後悔はしていない。
私は、カトリーヌ・ナルセー。17歳。
ナルセー公爵家の長女であり、第2王子ハロルド殿下の婚約者である。父のナルセー公爵は、この国の宰相だ。
その父は、今、私の目の前で、顔面蒼白になっている。
「カトリーヌ、もう一度言ってくれ。私の聞き間違いかもしれぬから」
お父様、お気の毒ですけれど、お聞き間違いではございませんわ。では、もう一度言いますわよ。
「今日、王宮で、ハロルド様に往復ビンタを浴びせ、更に足で蹴りつけましたの」
侯爵令嬢は限界です
まる
恋愛
「グラツィア・レピエトラ侯爵令嬢この場をもって婚約を破棄する!!」
何言ってんだこの馬鹿。
いけない。心の中とはいえ、常に淑女たるに相応しく物事を考え…
「貴女の様な傲慢な女は私に相応しくない!」
はい無理でーす!
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
サラッと読み流して楽しんで頂けたなら幸いです。
※物語の背景はふんわりです。
読んで下さった方、しおり、お気に入り登録本当にありがとうございました!
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
当て馬令息の婚約者になったので美味しいお菓子を食べながら聖女との恋を応援しようと思います!
朱音ゆうひ
恋愛
「わたくし、当て馬令息の婚約者では?」
伯爵令嬢コーデリアは家同士が決めた婚約者ジャスティンと出会った瞬間、前世の記憶を思い出した。
ここは小説に出てくる世界で、当て馬令息ジャスティンは聖女に片思いするキャラ。婚約者に遠慮してアプローチできないまま失恋する優しいお兄様系キャラで、前世での推しだったのだ。
「わたくし、ジャスティン様の恋を応援しますわ」
推しの幸せが自分の幸せ! あとお菓子が美味しい!
特に小説では出番がなく悪役令嬢でもなんでもない脇役以前のモブキャラ(?)コーデリアは、全力でジャスティンを応援することにした!
※ゆるゆるほんわかハートフルラブコメ。
サブキャラに軽く百合カップルが出てきたりします
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5753hy/ )
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる