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5、通称BL大学院行事
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BellLead(ベルリード)大学院、通称BL大学院。
15~21歳が通うBL大学を卒業し、"優秀な成績"を残したご子息ご子女が通う"優秀"な者が通う共学の学院。22歳~25歳が中心生徒数約30人弱の生徒。
各地から優秀な者が来るものの、学力や魔力面では問題なしなのだが性格的にダメな者が来るので、卒業する時には半数減っている場合がある。
お金を積んで入る貴族もいるのだが、大学院は寄付金としてありがたく受け取り、厳しいらしい校則で謹慎・退学もある普通の大学だと思った。
☆BellLead大学院年間行事☆
4月 始業式、入学式、保護者会、魔力・属性定期診断、身体測定、離任式、生徒会選選出・選挙
5月 生徒総会、春季考査、各種検診、修学旅行
6月 演劇・演習・研究発表会、教育実習
7月 夏季考査、終業式、学校説明会、夏季休業
8月 剣術・魔法大会予選
9月 剣術・魔法大会
10月 終業式、秋季休業、始業式
11月 冬季考査
12月 三者面談、冬季休業
1月 始業式、芸術鑑賞会
2月 卒業式、学年末考査
3月 合同合宿、社会科見学、修了式
校則
・身分は学園内平等とする。
・規定の制服着用
※夏服期間は、ブレザー・ネクタイ・リボンは着用しなくてもよい。
※ブレザーまたはセーター等を着用する場合は、ネクタイ・リボンを着用する。
・過度な制服の改造、装飾、香り等は控える事。
・不快感を与える行為は禁止。
・遅刻3回で1日欠席扱い。
・時間等厳守。
・規定の出席日数又は単位の3分の1以上休む場合、届出がない場合留年又は退学。
・危害、人道にそれた行為をした場合、謹慎又は退学。
・学校行事は積極的に参加する事。
・寮を利用する場合、各寮長、寮母、寮父の指示に従うこと。
・各寮の時間等厳守。
・各寮への過度な私物持ち込み禁止。
・届け出各種は余裕をもって提出する事。
・各寮、個人の使用人は一名までとする。
「制服も可愛いわ。」
普段のドレスより動きやすいし、前世でうん十年前にきた制服並に動きやすい。
普段は、くるぶしまであるスカート丈、日本ではほぼ着なかったワンピースドレスが普段着だった。
レースや見た目より重い生地が身体にまとわりつき、この時代のお嬢様って体力あったのね…と思った。
ゴム等の伸縮性機能が優れた下着はもちろんなく、コルセットに紐パンが一般的。
コルセットは、後ろで結ぶのが当たり前なので誰かにしてもらうのも当たり前。
私の場合、前世の記憶を自覚してからはデザイナーと相談しながら前結びやサイドで結ぶタイプのソフトコルセットを作ってもらった。
公爵邸の使用人にも大流行し、領地から各地にも広まりデザイナーの店は大忙しになり、2号店、3号店を開く事になった。
学生寮もあり、半数が学生寮を利用している。
私も学生寮に入りたかったのだが、なぜかレイチェル(私)の両親が許さなかった。
兄には嫌われているから問題なし。
顔を合わせてもしかめっつら、言葉は交わさず目も合わさない。
食事の時間が重なる場合、淡々と食べ早々に立ち去る兄だった。
記憶の中の私はワガママで傲慢(ごうまん)身分をかさに威張り散らす典型的な悪役令嬢。
大学の卒業パーティーで婚約者である王太子に婚約破棄中に前世の記憶やら、神様とのやりとりがあった。
あの時、どうやって自室に戻ったのか細かな記憶はない。
悪役令嬢であるレイチェルだった私も、どこにいったのかはわからないけど今の私は、日本にいた頃の私のようで私じゃないような…自分でもよくわからない"私"なのだった。
前世の記憶も完璧ではない。
悪役令嬢だからってツインテールの巻き巻きした髪型ではないのと同じで、私は私。
婚約破棄されてから性格が変わったとまわりにはおもわれているが、それはそれで良かったのかもしれない。
日本でいた頃の様に4月始まりの翌年の3月が一年という考え方がわかりやすい。
大学院入学式当日の早朝、張り切った侍女たちにより入浴からマッサージ、ナチュラルメイク、髪型はハーフアップに控えめな髪飾りとリボン。
ツインテールと巻き巻きは断然拒否しました。
なぜオススメしてくるの?
口々に褒める言葉に適度に返しながら、合間に朝食をとり両親と兄にあいさつ。
両親はいつも通りのニコニコだったが、兄には嫌われているからかキレイなお顔の眉間にシワをよせ、そっけなく挨拶をすませた。
記憶をたどっても、兄の笑顔はなく会うたび顔をしかめすぐどこかに行ってしまうっていた。
顔と声はいいのに、もったいないなあ。
日頃の行いが悪かったから、私は嫌われている。
しょうがない、あきらめよう。
今いる人や、今から出会う人には嫌がらせや迷惑をかけないようにしよう。
学生時代の社交界は、15歳、16歳、17歳となぜか体調不良で欠席。
遠足の前日に眠れず当日寝不足でほぼ不参加。
過去の私ってバカなの?ひどい。
学校行事はなんとか必要最低限、体調不良もなくなんとか卒業できたのだった。
入学式である今日、兄との相性以外はバッチリである。
使用人が記録用の水晶をいくつも持っているが、今撮られてるのね、思った。
まだ出回ってない記録用の水晶は、BL大学院卒業生である先輩が作ったそうだ。
国の行事や祝賀会、高位貴族たちが利用しているのだが、使う際魔力消費が多いので魔力が多い者しか扱えず、それ以外では回復ポーションを何本も飲まなくてはいけないので使用する時にも高くついてしまうのだった。
そんな買うにも使うにも高額な記録用の水晶を、私なんかの入学式に行く前から撮るだなんて、なんて立派な無駄遣い?親バカ。
嫌われて冷遇されるよりはいいかな。
優しくしすぎて、ワガママな悪役令嬢になったのかな?あれ?本物のレイチェル・ベルローズも愛されていたのよね?本物はどこいったの?
眠っているの?
あれ?おかしい。
アーテル・ネーロ・フォルブラン、アーテル様にあったよね?
そして、呼び捨てで名前を呼び合って……。
やっぱり記憶がない。
なぜ?
アーテル様のとこから私、どうやって帰ってきたの?
「私の可愛いレイチェル、そろそろ行こうか。」
「また、体調でも悪いのか?」
私の……って、レイチェルの優しい両親と使用人数たちが心配気にみていた。
「ご心配おかけして申し訳ございません。少し緊張していただけですわ。」
ホッとした両親と馬車に乗り込み、使用人たちに見送られたのだった。
15~21歳が通うBL大学を卒業し、"優秀な成績"を残したご子息ご子女が通う"優秀"な者が通う共学の学院。22歳~25歳が中心生徒数約30人弱の生徒。
各地から優秀な者が来るものの、学力や魔力面では問題なしなのだが性格的にダメな者が来るので、卒業する時には半数減っている場合がある。
お金を積んで入る貴族もいるのだが、大学院は寄付金としてありがたく受け取り、厳しいらしい校則で謹慎・退学もある普通の大学だと思った。
☆BellLead大学院年間行事☆
4月 始業式、入学式、保護者会、魔力・属性定期診断、身体測定、離任式、生徒会選選出・選挙
5月 生徒総会、春季考査、各種検診、修学旅行
6月 演劇・演習・研究発表会、教育実習
7月 夏季考査、終業式、学校説明会、夏季休業
8月 剣術・魔法大会予選
9月 剣術・魔法大会
10月 終業式、秋季休業、始業式
11月 冬季考査
12月 三者面談、冬季休業
1月 始業式、芸術鑑賞会
2月 卒業式、学年末考査
3月 合同合宿、社会科見学、修了式
校則
・身分は学園内平等とする。
・規定の制服着用
※夏服期間は、ブレザー・ネクタイ・リボンは着用しなくてもよい。
※ブレザーまたはセーター等を着用する場合は、ネクタイ・リボンを着用する。
・過度な制服の改造、装飾、香り等は控える事。
・不快感を与える行為は禁止。
・遅刻3回で1日欠席扱い。
・時間等厳守。
・規定の出席日数又は単位の3分の1以上休む場合、届出がない場合留年又は退学。
・危害、人道にそれた行為をした場合、謹慎又は退学。
・学校行事は積極的に参加する事。
・寮を利用する場合、各寮長、寮母、寮父の指示に従うこと。
・各寮の時間等厳守。
・各寮への過度な私物持ち込み禁止。
・届け出各種は余裕をもって提出する事。
・各寮、個人の使用人は一名までとする。
「制服も可愛いわ。」
普段のドレスより動きやすいし、前世でうん十年前にきた制服並に動きやすい。
普段は、くるぶしまであるスカート丈、日本ではほぼ着なかったワンピースドレスが普段着だった。
レースや見た目より重い生地が身体にまとわりつき、この時代のお嬢様って体力あったのね…と思った。
ゴム等の伸縮性機能が優れた下着はもちろんなく、コルセットに紐パンが一般的。
コルセットは、後ろで結ぶのが当たり前なので誰かにしてもらうのも当たり前。
私の場合、前世の記憶を自覚してからはデザイナーと相談しながら前結びやサイドで結ぶタイプのソフトコルセットを作ってもらった。
公爵邸の使用人にも大流行し、領地から各地にも広まりデザイナーの店は大忙しになり、2号店、3号店を開く事になった。
学生寮もあり、半数が学生寮を利用している。
私も学生寮に入りたかったのだが、なぜかレイチェル(私)の両親が許さなかった。
兄には嫌われているから問題なし。
顔を合わせてもしかめっつら、言葉は交わさず目も合わさない。
食事の時間が重なる場合、淡々と食べ早々に立ち去る兄だった。
記憶の中の私はワガママで傲慢(ごうまん)身分をかさに威張り散らす典型的な悪役令嬢。
大学の卒業パーティーで婚約者である王太子に婚約破棄中に前世の記憶やら、神様とのやりとりがあった。
あの時、どうやって自室に戻ったのか細かな記憶はない。
悪役令嬢であるレイチェルだった私も、どこにいったのかはわからないけど今の私は、日本にいた頃の私のようで私じゃないような…自分でもよくわからない"私"なのだった。
前世の記憶も完璧ではない。
悪役令嬢だからってツインテールの巻き巻きした髪型ではないのと同じで、私は私。
婚約破棄されてから性格が変わったとまわりにはおもわれているが、それはそれで良かったのかもしれない。
日本でいた頃の様に4月始まりの翌年の3月が一年という考え方がわかりやすい。
大学院入学式当日の早朝、張り切った侍女たちにより入浴からマッサージ、ナチュラルメイク、髪型はハーフアップに控えめな髪飾りとリボン。
ツインテールと巻き巻きは断然拒否しました。
なぜオススメしてくるの?
口々に褒める言葉に適度に返しながら、合間に朝食をとり両親と兄にあいさつ。
両親はいつも通りのニコニコだったが、兄には嫌われているからかキレイなお顔の眉間にシワをよせ、そっけなく挨拶をすませた。
記憶をたどっても、兄の笑顔はなく会うたび顔をしかめすぐどこかに行ってしまうっていた。
顔と声はいいのに、もったいないなあ。
日頃の行いが悪かったから、私は嫌われている。
しょうがない、あきらめよう。
今いる人や、今から出会う人には嫌がらせや迷惑をかけないようにしよう。
学生時代の社交界は、15歳、16歳、17歳となぜか体調不良で欠席。
遠足の前日に眠れず当日寝不足でほぼ不参加。
過去の私ってバカなの?ひどい。
学校行事はなんとか必要最低限、体調不良もなくなんとか卒業できたのだった。
入学式である今日、兄との相性以外はバッチリである。
使用人が記録用の水晶をいくつも持っているが、今撮られてるのね、思った。
まだ出回ってない記録用の水晶は、BL大学院卒業生である先輩が作ったそうだ。
国の行事や祝賀会、高位貴族たちが利用しているのだが、使う際魔力消費が多いので魔力が多い者しか扱えず、それ以外では回復ポーションを何本も飲まなくてはいけないので使用する時にも高くついてしまうのだった。
そんな買うにも使うにも高額な記録用の水晶を、私なんかの入学式に行く前から撮るだなんて、なんて立派な無駄遣い?親バカ。
嫌われて冷遇されるよりはいいかな。
優しくしすぎて、ワガママな悪役令嬢になったのかな?あれ?本物のレイチェル・ベルローズも愛されていたのよね?本物はどこいったの?
眠っているの?
あれ?おかしい。
アーテル・ネーロ・フォルブラン、アーテル様にあったよね?
そして、呼び捨てで名前を呼び合って……。
やっぱり記憶がない。
なぜ?
アーテル様のとこから私、どうやって帰ってきたの?
「私の可愛いレイチェル、そろそろ行こうか。」
「また、体調でも悪いのか?」
私の……って、レイチェルの優しい両親と使用人数たちが心配気にみていた。
「ご心配おかけして申し訳ございません。少し緊張していただけですわ。」
ホッとした両親と馬車に乗り込み、使用人たちに見送られたのだった。
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