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忘れていた事

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七緒目線

「今更ですが、助けて頂きありがとうございます。」
「あぁ。」
キラキライケメンさんは、短い返事を
してくれました。
もう一人の男性は、私を見てなぜか
固まってました。

「急に言葉がわかるように、なったんですが、
これってもしかして…。」
「…あぁ、それは…。」

「やっぱ体液とか食事…だから、あなたは私に、
あんな事したんですか?」
「「……。」」

よく小説とかである体液交換や、その世界の
食べ物を食べてたらカラダが、馴染んで
言葉がわかるっていう設定?かな…?
あっあれ?顔色変わった。

「あんな事?何を…やはり、ルグエン元帥は鬼畜。」
小柄といっても、2メートルはある身長の
ロン毛のイケメンお兄さんがなんだか
プルプルしてる?!

「こんな見るからにか弱い少女に、あんな事や
こんな事、エロエロしたんですか?」

「ち、違う、誤解だ。あれは事故だ。」
「事故?事故で、キスマークがつくんですか?
あー?なんとか言って下さいよ。ルグエン元帥。」

ルグエン元帥と呼ばれていた、3メートル位の
身長に、大きなモノ、物騒な男性シンボルを
お持ちのキラキライケメンさん。

言い訳、もとい 理由を知りたい。
なぜ私に、あんな恥ずかしい事を
したのか理由を知りたかった。

話してくれた内容が、恥ずかしくて
半分以上聞き流してしまいました。

だけど、
「ただ、ルグエン元帥はしたかった
だけでしょうが。何、我慢したとか、
必死だったとか言い訳してるんですか?」

やはり言い訳なのね。

ルグエンさんに、レフィンさんね。
「あの~、改めまして、私、七緒っていいます。
少女って聞こえましたが、私そんなんじゃないです。
私はもう、29歳の大人です。」
「「……。」」


ルグエン目線

説明すればするほと言い訳がましくなり、
2人の視線がつき刺さっていった。
俺とした事が、自己紹介すらしてなかった。

いや、少女の"ななお"は、意識がなかったし
言葉も通じてなかったから…。

指輪をした時点で言葉は、通じてたな…。
「すまない。俺はルグエン。この国 
チグルス国の総軍総司令官を務めてる。」

「そ、総軍…。」
「申し遅れました。私は総軍副総司令官の
レフィンです。このルグエン総帥の補佐、
お世話係です。 」

「レフィン、なんだそのお世話係って。」
「あなたの後始末やザコ処理、いたいけな少女の
フォローしなきゃいけないでしょうが。」
「……。」


七緒目線

この2人、仲はいいのよね?

「初めまして、ルグエンさん、レフィンさん。」
2人とも、同じくらいか年下かな?

「新鮮な呼び方だ。」
ぎゅー。
「うぐっ。」
急に抱きしめられ、苦しくてあの世にいきそう。
異世界?だから違う世界だから、ある意味
あの世?

「ルグエン総帥、少女…"ななお"様が
かなり苦しんでますよ。」
「おっ。す、すまない、大丈夫か?」
「ゴホッゴホッ、んんっ。」
一瞬、離してくれたのはいいんだけど、
そのあと抱き上げられて、今なぜか
ルグエンさんの膝の上で、
背中をさすられています。

「あ、あの~。大丈夫ですが、ここ…。」
私は、ルグエンさんの膝をツンツンしました。

「落ち着くまで、ここに居ろ。」
逆に、落ち着きません。

「あっ、えーと、すみません?」
「んっ。」
ルグエンさんは私の頭を撫でてくれました。

「ゴホン。申し訳ありませんが、報告というか
お話しよろしいでしょうか。」
「なんだ、まだ居たのか。早く話せ。」

「チッ。わる~ございましたね。あんたが、
いきなり戦場に来たり、いきなり去ってたり
したから軍の統率が乱れてしまったんですよ。」

レフィンさん、舌打ちしたよね?

「訓練が足りん。しっかりしろ。」
「あんたが、言うのか。鬼神やめて魔王に
なれるよ。」
きしん?

「たいして変わらん。で、報告はなんだ?」
「…隙を突かれ、リーダー格を取り逃がしました。
今追跡中です。雑魚処理は、終わってます。」

私、この話聞いて良いのかな?
膝の上だし、部屋の隅に行こうかな。
膝から降りようと、もぞもぞしたら、
「動くな。抑えが効かない。」

お、抑え?何の…あっ。私のお尻に、
あの大きなモノが当たってます。

「"ななお"様?お顔が赤いですが、
大丈夫でしょうか。ご気分が悪いのか、
ルグエンが悪いのか、確実にルグエンは
悪いんでしょうね。」

「ち、違います。あの、私が会話聞いてしまって
いるから、いいのかな~って思いまして……。」
「いい。ここに居ろ。」

「いいも悪いも、あなたはここから、
どこも行けないから、いいんじゃないですか。」
「えっ?」
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