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少女の処遇

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いきなりドアを開けズカズカ入ってきた。
一人はなぜか半泣き。
もう一人は冷ややかな目をしていた。

「ノックくらいしろ。一応、俺はお偉いさんだ。」
「「しました。」」
したのか?
「聞こえなかったぞ。」
「二回しました。」
「うっ。しかも、入っていいとは言ってない。」

この2人どっか飛ばすぞ。

「ルグエン元帥、僕っていうものがありながら、
こんな幼気な少女に…。」
「……。」
サニーお前は呼んでないのに、なぜいるんだ?
しかも、なぜ泣いているんだ

「しかも意識ないですよね。」
アルモ、ち、違う、無意識のうちに
太ももまで舐めてしまっただけで…。
ん?俺が無意識で…彼女は意識を失っていたから…。
無意識同士…あれ?

「合意もなしに、襲うなんて。襲うなら、
僕を襲って下さい。早く。」
間違っても、お前だけは…サニーは襲わん。

男にするくらいなら、魔力を地面に
ぶつけて魔力を消費した方がマッシだ。

「ち、ちがう。」
説明、そう説明をしよう。

「ルグエン元帥、見損ないました。」
「アルモ…。」

「僕ならいつでもいいのに、ヤキモチ妬かせる
作戦ですか?いっぱい焼いてあげますから早く、
僕を抱いて下さい。」

うるさい。黙ってくれ。服を脱ぐな。
少女が目覚める。
とりあえずサニーは、威圧しとこう。


しばらく時間はかかったが、やっと
誤解もとけ、念の為アルモに少女を診てもらった。

俺の魔力で、ほぼ完治していた。


「ルグエン元帥、この少女は妖精にしては、
手のひらサイズではないので、新種か
違う種族だと、思いますが、
どうするおつもりですか?」
「何者だろうか?これで、敵ならみごとな
腕前だろうな。」
なんだか、気分がいい。
かわいい子になら、騙されてもいいかもしれん。

「まさか、ルグエン元帥好みに、この少女…
育てるおつもりですか?」
「いや~ん。そんなの僕がいるのに…。ムグッ。」
口を塞ごうとしたアルモの指が、
サニーの口に入ってしまった。

「アルモ大佐まで、俺の魅力がすごいからって、
ごめんなさい、ボクはルグエン元帥一筋だから、
アルモ大佐の気持ちには…。」
ドガッ。

「一応、上司だぞ、それ。」
「すみません、仕事では、まあまあ尊敬してます。」
「まあまあ、か。」
「まあまあです。」

「ルグエン元帥も、アルモ大佐も照れ屋さん。
もぉ~素直じゃないのね。」
「……。」

「話を進めよう。」
「頭の花飾りは角隠しじゃないですよね?」

「わからん。複雑な付け方だし、
魔力は感じないが、靴の事もあるから、
たぶん虐待や逃げないように、
この拷問靴を履かされていたかもしれん。
子ども、しかも貴重な女の子だからな。」

「逃げ出したのでしょうか?高魔力を
感じますが、何の魔力か特定
出来ないようになってますね。」

「天上界が絡んでるかもしれん。」

「面倒ごとですか?」
「まだわからん。言葉も聞き取れなかった。」
「言葉…。」
「意思疎通の指輪を使う手もありますが、
別の意味もありますから…誤解受けますよね。」
「俺は構わんが、この少女がな…。」

「あとは、地道に言葉を教えていくとかですね。
サニー中将が、指輪反対しますよねー。」
「ああ。理由を言って仮申請はする。
言葉通じないのは不安だろう。」

「赤ちゃんじゃないし子どもだから、
ある程度は言葉話せそうですもんね。」
「1.5メートル位は身長あるし、
俺の半分の大きさだ。かわいい。」
「たしかに、かわいいですね。」

「指輪、複数つけるのもいいかもしれませんね。
ルグエン元帥の魔力なら数本簡単に作れますよね。」
「単純な物なら作れる。」
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