R18 異世界で恋戦鬼

カヨワイさつき

文字の大きさ
上 下
4 / 20

戦場?七緒目線

しおりを挟む
私、木村七緒29歳は、弟の結婚式が
終わった後、神社の階段を踏み外したのか
足元がグニャっとなったと思ったら、
暗闇に吸い込まれ気を失った。

目覚めると、見慣れない景色。
高台から見下ろすと、あちこちから煙が
立ちのぼっていた。何がが焦げる匂いと、
鉄さびの匂いまでする場所。
「痛っ。」
足に痛みがはしった。

鬼子母神を祀っている神社の階段から
落ちそうになって、くじいたのかな?
愛ちゃんお腹に子どもいるし、安産の
神さまがいる神社で、式を挙げようって
ノリになったけど…。
日本じゃないよね、ここ。
神社独特の鳥居もない。

冷静になろう。私は今、水色の膝丈の
パーティードレスに8センチのヒールの靴。
私の身長は160センチ、拷問チックの
8センチヒールで、168センチあるはず。
足首だけじゃなく、つま先までズキズキ痛い。

ドレスは少し汚れている。
クリーニングで落ちるかな?
って呑気に考えてる場合じゃないわ。

「ここどこ?二次会の会場でないことは
確かだよねー?」
試しに呼んでみようかな?
「七海~、愛ちゃ~ん、いたら返事して~。」
はあ~。やっぱり無駄よね?

角が生えた兜じゃないよね?
立派な体格をした、勇ましい人の身体が
キラキラ光っていた。
なんだか、安心感あるし銀色の服や髪もキレイ。

周りにいる少し小さい人達も、
頭に一本から4本?色々な形や大きさの
角あり、お肌の色も様々。
全体的に銀色っぽいモヤがかかった服装の人と、
茶系の様な黒っぽいモヤがかかった服装の人?が
戦っていた。
テレビや戦隊モノに出てくる感じ。
戦装束?軍服にも見える鎧っぽい服装。

キラキラ光っている人を見ると、
周りを気遣っているのか、ピンポイントで
敵を消していた。
血しぶきは上がらず、燃えてなくなる感じ。
武器は腰に剣があるけど、素手で魔法を
放っていた。

「かっこよくて、キレイ。」

「ゲェへへへ。」
「***、********。」
な、何言ってるの?

「****?」
オオトカゲの様な二足歩行の傭兵?
こ、怖い。
2人、3人、だんだん増えてきた…。
食べられる?まさかね。

何が喋ってるけど、武器持ってるし
キラキラした人と違い、茶系の黒っぽいモヤ。
悪役だよねー。
きゃー助けて、キラキラしたかっこいい人って
叫んだ方がいい?

高台というか崖?
もう後ないよ。私死ぬの?って夢じゃないよね、
足痛いし……。

なぜかキラキラした人を見たくて、視線を
向けたら…。えっ?目あった?
距離あるよね?
と思ってたら、ふわぁと身体が浮き上がり
銀色の光に包まれました。
目線が高い。
3メートル?あるよね。大きい。

「***?」
「……。」
「***、*******。」
「…言葉わからないけど、ありがとうございます。」

助かったのよね?
オオトカゲの何人かは、倒れてるけど…。
頭をポンポンされ、目が合うと一瞬驚かれたけど、
笑ってくれました。

「***。」
「ん?」
キラキラした人が空に指を指したと思ったら、
グワーンと引っ張られたような浮遊感があり、
悲鳴をあげる前に意識を手放してしまいました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

偽りの向こう側

なかな悠桃
恋愛
地味女子、蓮見瑠衣はイケメン男子、多治見慧とある事がきっかけで付き合うことに・・・。曖昧な関係に終止符を打つため彼女は別れを切り出すが・・・。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

禁断

wawabubu
恋愛
妹ののり子が悪いのだ。ああ、ぼくはなんてことを。

【完結】お父様(悪人顔・強面)似のウブな辺境伯令嬢は白い?結婚を望みます。

カヨワイさつき
恋愛
魔物討伐で功績を上げた男勝りの辺境伯の5女は、"子だねがない"とウワサがある王子と政略結婚結婚する事になってしまった。"3年間子ども出来なければ離縁出来る・白い結婚・夜の夫婦生活はダメ"と悪人顔で強面の父(愛妻家で子煩悩)と約束した。だが婚姻後、初夜で……。

そんな目で見ないで。

春密まつり
恋愛
職場の廊下で呼び止められ、無口な後輩の司に告白をされた真子。 勢いのまま承諾するが、口数の少ない彼との距離がなかなか縮まらない。 そのくせ、キスをする時は情熱的だった。 司の知らない一面を知ることによって惹かれ始め、身体を重ねるが、司の熱のこもった視線に真子は混乱し、怖くなった。 それから身体を重ねることを拒否し続けるが――。 ▼2019年2月発行のオリジナルTL小説のWEB再録です。 ▼全8話の短編連載 ▼Rシーンが含まれる話には「*」マークをつけています。

甘い束縛

はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。 ※小説家なろうサイト様にも載せています。

処理中です...