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第53話 話の続き

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ストルグ目線

「で、どうするんですか?」
「どうするも、こーするも、ヨーグルトと、肉食系の、クーガーしか、二択しかないなんて、究極の選択じゃないか?」
「ヨーグルトじゃありません、グルトです。」
「似たようなもんだろうが、もっと、かっこよくて、良い名前ないのか?」
「生意気なクソガキにあう、名前……。」
「アラン、おい。」
なんだか、昔も、こんなやり取り、していたなぁ。
懐かしい。

「2人とも、まだ、続けるんですか?お名前は、アランが、悪ノリするので、ストルグ王子が、ご自身で、早く決めてください。早めに考えないと、誰か来た時に、困ります。」
リマーユに、怒られた。
しっかり成長したなぁ。

コンコンっ。
「だ、誰だ。」
焦って、子どもの声そのままで、ストルグ王子は、返事をしてしまいました。
あっ。やばい、返事してしまった。

「ポーツですが、チェムもいます。あなた様は?」
ガチャ。
「失礼します。貴方さまは、誰でしょうか?」
ポーツは、チマリが、見たことがないくらいの、真剣な顔をしなが、小さくなってしまった、ストルグ王子を、見ていました。
「……。」
部屋に緊張が、走りました。

アランが、私をかばう為、前に出ようとしたので、いつものクセでつい手で制した。

「私は、ガーク・グルトだ。アランの遠い親戚だ。」
一瞬、静寂に包まれました。

ガーク。名前は、ともかく、アランと親しい関係には、持っていきたかったから、アランの遠い親戚、我ながら、良い提案だと思えた。
名前は、ガキンチョ、クソガキ。クーガーを入れ替えただけの、あまりにも、残念な名前になってしまった。
クーガー、まあまあ気に入ってたけど、肉食系とか、テキトーに思いついたなど、色々フォローしてたし、素直に、アランに従うようで、嫌だった。
ガーク、変な名前だ、我ながら酷い。

変な、"ま"があいたあと、
「ガーク・グルト様ですか。私は、ポーツ…。」
「わかってるから、いい。」
また、やってしまった。

「えっ、わかってる?でも、初めまして、ですよね。ガーク・グルト様。」
チッ。
「舌打ちしないで下さいよ。ガーク・グルト様。素晴らしいお名前です。生意気なガキンチョで、クソガキっぷり、最高ですね。」

こいつ。ぜったい、わかってて、言ってるな。
はぁ~。
「ストルグ王子の、幼児化と、アラン隊長の格好は、どうしたのですか?アラン隊長、実に、言いにくいのですが、色々とアウトです。」
バレてるし、この格好見られてしまった。
私より、アランのが、女装だし、趣味を疑われるよな~。
はあ~。
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