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第47話 夢の中で(チマリ)

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チマリは、また両親の夢を見ていました。
《笑うかな?それとも、泣くかなぁ?》
ん?両親は、いつもと違う感じでした。
いつもの夢なら、疲れた表情で、
帰ってくる両親。
目が合うと、なんでもないように、
笑顔になる、両親。
あの日も、笑顔で出かけて、作り笑顔だとしても、
笑顔で、疲れを取ろうとする両親。
玄関で、そのまま、眠ってしまった両親。
夢であって欲しかった。

倒れた両親は、むくっと、起き出した。
あれ?夢が、夢に?
お父さん?おかあ?あれ?えっ?なんで?
ストルグ王子が、お父さんの様な姿。
アラン隊長が、おかあさんのような、
女装姿でした。
《いい出来だと、思ったけど、こわいね。》
アラン隊長が、私のお母さん?

な、なに、いつもの、夢じゃないわ。
私、あれ?薄れる記憶の中で、たしか、
アラン隊長は、冷たくなっていた気が…。
私の両親のように、冷たくなって、
目を覚まさない、アラン隊長。
そんなはずは、ない。
アラン隊長が、亡くなるなんて、
そんなのは、嘘だよね。
アラン隊長、生きて。
アラン隊長が、好きです。
助けたい。
私が、代わりになるから。

蝶が、たくさん飛んでいる。
赤い空、赤い野原、目の前が、全て、
赤色に、染められました。

画面が切り替わるように、見えるようになると、
夢の中では、髪も、少し伸びて、赤茶色に、
なった髪の色の、アラン隊長。
強面は変わらないのに、なぜか、
ドレス姿のアラン隊長。

ストルグ王子は、お父さんの姿から、
だんだんと、若返り、リマーユ様より、
若返り10歳位?の、少年になりました。
でも、着ている服が、こんな衣装、
あるのかなって思うくらい、
カラフルな色の布で、作られた服を
着ていました。
ストルグ王子は、小さくなったら、
ドレスを着たら、似合うかもって、思うと、
自然と笑ってしまいました。

みんな、みんな、夢だったのかな。
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