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46、おっチャン、タジタジ
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空が突然に暗くなり、気づいた時には
バサバサという大型の飛竜に囲まれていた。
普段なら色とりどりの飛竜、水、炎、木
土、雷、多種類の竜が集まることはないのに、
フェロモンを振り撒くロモンの魔物が
異常発生した為、匂いに連れられ
近寄ってきたのだった。
運悪く竜騎士団の竜は、偶然にも
オスばかりだった。
繁殖期を迎えた竜は、強いオスを求めて
メスが強いオスを取り合いするのだった。
それを聞いたナオキは、あれ?
メスがオスを取り合いするの?と
頭に疑問がたくさん出たのだ。
確か違う生き物だと、地味なメスに
派手なオスが求愛のダンスをしたり、
くもや、カマキリは、オスは求愛のあと
食べられたり……。
冷や汗が流れた。
竜は違うよね?
竜のメスは個性的で、違うオスと交わり
タマゴを産んだ後、また違うオスと
交わることができるらしい。
その場合タマゴはオスに託すそうだ。
中には一途な竜もおり、オスメスで
交互に見守り約1ヶ月孵化するまで
タマゴをまもるそうだ。
だが、今の状況は若いメス竜が多く、
多くのオスを誘惑しタマゴを託す
メス竜ばかりだそうだ。
ロモンのフェロモンの影響おそるべし。
契約している竜たちもフェロモンに
やられ、求愛を受けてしまっていた。
「この状況、いつまで続くんだろう?」
「交尾すると、1週間から10日、
タマゴの孵化まで1ヶ月ってとこです。」
「……。」
「早くて1ヶ月半……。」
「ハロルド団長は大丈夫かな?食糧や
竜…ガァちゃんが子作りしてる間に
ハロルド団長、餓死しないよね?」
「……大丈夫でしょう。」
「……きっと、たくましく生きてるよ。」
シンさん、オスカルさんその…てんてんの
その間は何?やはり、ヤバい状況なんだよね?
「魔石で調べた時は、このレッドサンの
中腹に団長は、この辺りにいたんだよね?」
「…団長が万が一、死亡していても反応は
あるんだよな。」
「縁起でもないこと言わないでくださいよ。」
最悪の事態を考えたわけではなかったが、
考えたくなかったので、避けていただけだった。
ハロルド団長のガァちゃんは、龍騎士団の
竜の中でも一番貫禄あるし、身体も
大きいから、強いオスにひかれるメス竜に
モテモテだろう。
最悪何個ものタマゴを抱えているかもしれない。
一方その頃、侯爵の息子たちはかばい愛…
かばいあいをし、仲良しになっていた。
「カークその色似合うな?」
「えっ、でもこれ騎士団のお仕着せだし……。」
「赤にはもったいない。俺がいる、
黄龍騎士団に移動願い出せよ。」
「えっ?でも……。」
「ミーカ、抜け駆けするなよ。年下の
可愛いカークが困ってるじゃないか?」
「ケラーさん。」
「さんづけなんて、水臭い。ケラーって
呼び捨てにしてくれ。あと、青竜騎士団に
来るっていう手もあるぜ。」
「ケラーさんまで……。」
「ケラー、俺の方が先なのに、なんで後から
誘ってんだよ。おかしいだろ。」
「ミーカ、これは俺のカークが
困ってしまうよ。」
「誰がお前のカークだ。どちらが好きかはカーク
自身が決めるのが当たり前じゃないか。」
「………。」
そんな2人にカークは口を挟めずにいた。
竜たちには、それぞれにツガイが出来たのか
数匹のメスに群がられていた。
制止も効かず、チラッとこちらを見た気はするが
やがて求愛行動に突入したのであった。
「しばらくは無理だ。」
「今のうちにハロルド団長を探そう。」
「はい、そうですね。」
モロンは一体ではあまり害はない魔物だが
集合体となると厄介な事に今のように
生きる動植物に影響がおこり、花や薬草なら
増えるのはいいが、毒草が一気に増える
原因にもなり、定期的に討伐対象の魔物に
指定されることもあるのだ。
スライムの討伐の要領で倒す魔物だった。
魔物の核はスライムより少し高く、
生け捕りなら、催淫剤の材料として
高く買い取ってくれるのだった。
ハロルド団長を捜索中、ポッカリ不自然に空いた
穴が気になった。
シンさんやオスカルさん、ピロロ団長、
ナバナ団長、とにかくあちこちに散らばった
メンバーを、呼び寄せポッカリ開いた穴を見た瞬間
全員、暗い穴にすいこまれてしまった。
バサバサという大型の飛竜に囲まれていた。
普段なら色とりどりの飛竜、水、炎、木
土、雷、多種類の竜が集まることはないのに、
フェロモンを振り撒くロモンの魔物が
異常発生した為、匂いに連れられ
近寄ってきたのだった。
運悪く竜騎士団の竜は、偶然にも
オスばかりだった。
繁殖期を迎えた竜は、強いオスを求めて
メスが強いオスを取り合いするのだった。
それを聞いたナオキは、あれ?
メスがオスを取り合いするの?と
頭に疑問がたくさん出たのだ。
確か違う生き物だと、地味なメスに
派手なオスが求愛のダンスをしたり、
くもや、カマキリは、オスは求愛のあと
食べられたり……。
冷や汗が流れた。
竜は違うよね?
竜のメスは個性的で、違うオスと交わり
タマゴを産んだ後、また違うオスと
交わることができるらしい。
その場合タマゴはオスに託すそうだ。
中には一途な竜もおり、オスメスで
交互に見守り約1ヶ月孵化するまで
タマゴをまもるそうだ。
だが、今の状況は若いメス竜が多く、
多くのオスを誘惑しタマゴを託す
メス竜ばかりだそうだ。
ロモンのフェロモンの影響おそるべし。
契約している竜たちもフェロモンに
やられ、求愛を受けてしまっていた。
「この状況、いつまで続くんだろう?」
「交尾すると、1週間から10日、
タマゴの孵化まで1ヶ月ってとこです。」
「……。」
「早くて1ヶ月半……。」
「ハロルド団長は大丈夫かな?食糧や
竜…ガァちゃんが子作りしてる間に
ハロルド団長、餓死しないよね?」
「……大丈夫でしょう。」
「……きっと、たくましく生きてるよ。」
シンさん、オスカルさんその…てんてんの
その間は何?やはり、ヤバい状況なんだよね?
「魔石で調べた時は、このレッドサンの
中腹に団長は、この辺りにいたんだよね?」
「…団長が万が一、死亡していても反応は
あるんだよな。」
「縁起でもないこと言わないでくださいよ。」
最悪の事態を考えたわけではなかったが、
考えたくなかったので、避けていただけだった。
ハロルド団長のガァちゃんは、龍騎士団の
竜の中でも一番貫禄あるし、身体も
大きいから、強いオスにひかれるメス竜に
モテモテだろう。
最悪何個ものタマゴを抱えているかもしれない。
一方その頃、侯爵の息子たちはかばい愛…
かばいあいをし、仲良しになっていた。
「カークその色似合うな?」
「えっ、でもこれ騎士団のお仕着せだし……。」
「赤にはもったいない。俺がいる、
黄龍騎士団に移動願い出せよ。」
「えっ?でも……。」
「ミーカ、抜け駆けするなよ。年下の
可愛いカークが困ってるじゃないか?」
「ケラーさん。」
「さんづけなんて、水臭い。ケラーって
呼び捨てにしてくれ。あと、青竜騎士団に
来るっていう手もあるぜ。」
「ケラーさんまで……。」
「ケラー、俺の方が先なのに、なんで後から
誘ってんだよ。おかしいだろ。」
「ミーカ、これは俺のカークが
困ってしまうよ。」
「誰がお前のカークだ。どちらが好きかはカーク
自身が決めるのが当たり前じゃないか。」
「………。」
そんな2人にカークは口を挟めずにいた。
竜たちには、それぞれにツガイが出来たのか
数匹のメスに群がられていた。
制止も効かず、チラッとこちらを見た気はするが
やがて求愛行動に突入したのであった。
「しばらくは無理だ。」
「今のうちにハロルド団長を探そう。」
「はい、そうですね。」
モロンは一体ではあまり害はない魔物だが
集合体となると厄介な事に今のように
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増えるのはいいが、毒草が一気に増える
原因にもなり、定期的に討伐対象の魔物に
指定されることもあるのだ。
スライムの討伐の要領で倒す魔物だった。
魔物の核はスライムより少し高く、
生け捕りなら、催淫剤の材料として
高く買い取ってくれるのだった。
ハロルド団長を捜索中、ポッカリ不自然に空いた
穴が気になった。
シンさんやオスカルさん、ピロロ団長、
ナバナ団長、とにかくあちこちに散らばった
メンバーを、呼び寄せポッカリ開いた穴を見た瞬間
全員、暗い穴にすいこまれてしまった。
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