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27、おっチャン、教会に行く
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ナオキ、ぞろぞろと皆んなで仲良く……
仲良くは行かないがサークラ王子の
護衛と称したメンバーを入れ総勢10名、
影からの護衛を入れると、かなりの数での
移動となった。
本来なら馬車や騎獣が引く馬車みたいな物に
乗らないといけないらしいが、王子の
希望で徒歩となった。
足の遅い…というか鍛えあげた脚力と
そうでない脚力の歩幅やスピードに
追いつけずハロルドに抱っこされる形で
教会に着いたのだった。
「お、重かったやろうに、ごめんなさい。」
「いえいえ。天族の羽のようにというか、
天族にお会いした事はないですが、
ナオキは軽いですよ。それに、役得です。」
「ありがとう?!ごめんね?」
ハロルドの答えに戸惑いながら、
恥ずかしかった道中もやっと終わった。
女神様が逢いにきてね!!って
言われてからやっと来れた教会。
この世界にきて、あまり日数は
経ってないが毎日がすごく濃い日になっている。
王子をはじめとして、お祈りを捧げて
いるのか、見様見真似をしてみた。
その瞬間、あっ、景色が切り替わり
ちがう場所に居るんだと思った。
自分が事故ってしまう場面に。
パンツが見えて、形の良いお尻を
ガン見する自分。
それに気を取られて、車にひかれる自分。
ピンクのパンツに、ピンクの車、
ピンクのウィンドー……。
ピコーン
名前 ナオキ
年齢 生後4日目、1歳
性別 ーーー
種族 ーーー
職業 ーーー
レベル 1
体力 100/ーーーー
魔力 999/ーーーー
メイ神の加護。
光 闇 炎 水 木 風 土 雷 癒 夢
な、何やこれ?
「あなたの情報よ。」
「生後4日?」
「この世界で産まれた日数よ。」
「この俺の容姿で、赤ちゃんのような
生後4日って、なんや変やけど、
なんやねん、これは?」
「とある種族の中では、あなたは
赤子も同然なの。」
「…納得できひんけど、俺はなんで
この世界に来たのかわからんのやけど、
なんかバリバリ活躍して、何らかの
ミッションを遂行したりして、
何かを変えるとか?」
「急な変化は求めてないけど、
他の神からの干渉もありアンバランスな
世界で歪みがあるの。」
「歪み?」
「そう、その歪みから異世界のあらゆる物や
人、生物が入り込みやすい状態になってるの。」
「……。」
「それを治すために、ある程度の異世界の
知識、柔軟な考え、バランスの良い経験の
持ち主、偏見がない者、異世界転生に
耐えれる魂の持ち主、それに当てはまったのが
貴女なのよ、ナオキ。」
「何をしたらええんや?」
「何もしなくていいし、したい事、
思いついた事をすればいいの。道に
外れた事はしないでほしいけどね。
貴方の行動、思いつき、例をあげると
料理などは騎士団が喜んだみたいね。」
「……さっきの確執とかは、ほっといて
ええのか?」
「解決してくれるならうれしいけど、
そのままでも、変わるかもしれないし
変わらないかもしれない。未知なのよ。」
どのくらいの時間が経っていたのか
わからないけど、気がつけば
自分の足が痺れるほど同じ姿勢で
祈りを捧げるポーズをしていた。
周りの者には、熱心に何を祈ってだ?とか
神に祈るより俺を頼れっていう声まで
あったが、自分が何者で何のために
ここへ来たのか、更によくわからなく
なってしまったナオキだった。
女神、迷信じゃなくてメイ神様によると
王政の国に公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵
と3家ずつ貴族階級を作ったそうだ。
奇数だと多数決で決める際、判決が
しやすいとの事で奇数制度をとっていた。
少し前の偏屈な王により、男女の
バランスが極端に悪くなってしまったそうだ。
そのうち成人とともに、相手により
性別を変化する種族も産まれたそうだ。
貴族階級に複数の子ども、そのうちの1人は
後継ぎだが、他の子は家を継ぐ者に
補助しながら従うか、他の家に
養子縁組、または別の職を新たに
見つけ家を出るのが普通だった。
だがセラミド侯爵、プラセラ侯爵は
我が子全員に貴族階級に付けたいと思い
ある者は文官、とある者は騎士団と
いうふうに実力がともわないままに
半ば強制的に押し込んできたのだった。
騎士団においては、あわよくば戦功を
あげれば新たな貴族階級を国王に
賜えれると考えたのだった。
証拠はないものの、魔物の活発化、
挑発、他国とのいざこざをわざと
誘発させているそうだ。
それを、騎士団に入れた息子や
王城勤めにさせた息子の活躍を
期待しているとの事だった。
だが、親も親なら子も子で
何かが足りず、問題ばかり起こしていた。
その中、ひとつ年下のルロン侯爵の
息子だけは、騎士団に自ら志願した者だった。
仲良くは行かないがサークラ王子の
護衛と称したメンバーを入れ総勢10名、
影からの護衛を入れると、かなりの数での
移動となった。
本来なら馬車や騎獣が引く馬車みたいな物に
乗らないといけないらしいが、王子の
希望で徒歩となった。
足の遅い…というか鍛えあげた脚力と
そうでない脚力の歩幅やスピードに
追いつけずハロルドに抱っこされる形で
教会に着いたのだった。
「お、重かったやろうに、ごめんなさい。」
「いえいえ。天族の羽のようにというか、
天族にお会いした事はないですが、
ナオキは軽いですよ。それに、役得です。」
「ありがとう?!ごめんね?」
ハロルドの答えに戸惑いながら、
恥ずかしかった道中もやっと終わった。
女神様が逢いにきてね!!って
言われてからやっと来れた教会。
この世界にきて、あまり日数は
経ってないが毎日がすごく濃い日になっている。
王子をはじめとして、お祈りを捧げて
いるのか、見様見真似をしてみた。
その瞬間、あっ、景色が切り替わり
ちがう場所に居るんだと思った。
自分が事故ってしまう場面に。
パンツが見えて、形の良いお尻を
ガン見する自分。
それに気を取られて、車にひかれる自分。
ピンクのパンツに、ピンクの車、
ピンクのウィンドー……。
ピコーン
名前 ナオキ
年齢 生後4日目、1歳
性別 ーーー
種族 ーーー
職業 ーーー
レベル 1
体力 100/ーーーー
魔力 999/ーーーー
メイ神の加護。
光 闇 炎 水 木 風 土 雷 癒 夢
な、何やこれ?
「あなたの情報よ。」
「生後4日?」
「この世界で産まれた日数よ。」
「この俺の容姿で、赤ちゃんのような
生後4日って、なんや変やけど、
なんやねん、これは?」
「とある種族の中では、あなたは
赤子も同然なの。」
「…納得できひんけど、俺はなんで
この世界に来たのかわからんのやけど、
なんかバリバリ活躍して、何らかの
ミッションを遂行したりして、
何かを変えるとか?」
「急な変化は求めてないけど、
他の神からの干渉もありアンバランスな
世界で歪みがあるの。」
「歪み?」
「そう、その歪みから異世界のあらゆる物や
人、生物が入り込みやすい状態になってるの。」
「……。」
「それを治すために、ある程度の異世界の
知識、柔軟な考え、バランスの良い経験の
持ち主、偏見がない者、異世界転生に
耐えれる魂の持ち主、それに当てはまったのが
貴女なのよ、ナオキ。」
「何をしたらええんや?」
「何もしなくていいし、したい事、
思いついた事をすればいいの。道に
外れた事はしないでほしいけどね。
貴方の行動、思いつき、例をあげると
料理などは騎士団が喜んだみたいね。」
「……さっきの確執とかは、ほっといて
ええのか?」
「解決してくれるならうれしいけど、
そのままでも、変わるかもしれないし
変わらないかもしれない。未知なのよ。」
どのくらいの時間が経っていたのか
わからないけど、気がつけば
自分の足が痺れるほど同じ姿勢で
祈りを捧げるポーズをしていた。
周りの者には、熱心に何を祈ってだ?とか
神に祈るより俺を頼れっていう声まで
あったが、自分が何者で何のために
ここへ来たのか、更によくわからなく
なってしまったナオキだった。
女神、迷信じゃなくてメイ神様によると
王政の国に公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵
と3家ずつ貴族階級を作ったそうだ。
奇数だと多数決で決める際、判決が
しやすいとの事で奇数制度をとっていた。
少し前の偏屈な王により、男女の
バランスが極端に悪くなってしまったそうだ。
そのうち成人とともに、相手により
性別を変化する種族も産まれたそうだ。
貴族階級に複数の子ども、そのうちの1人は
後継ぎだが、他の子は家を継ぐ者に
補助しながら従うか、他の家に
養子縁組、または別の職を新たに
見つけ家を出るのが普通だった。
だがセラミド侯爵、プラセラ侯爵は
我が子全員に貴族階級に付けたいと思い
ある者は文官、とある者は騎士団と
いうふうに実力がともわないままに
半ば強制的に押し込んできたのだった。
騎士団においては、あわよくば戦功を
あげれば新たな貴族階級を国王に
賜えれると考えたのだった。
証拠はないものの、魔物の活発化、
挑発、他国とのいざこざをわざと
誘発させているそうだ。
それを、騎士団に入れた息子や
王城勤めにさせた息子の活躍を
期待しているとの事だった。
だが、親も親なら子も子で
何かが足りず、問題ばかり起こしていた。
その中、ひとつ年下のルロン侯爵の
息子だけは、騎士団に自ら志願した者だった。
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