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21、おっチャンは迷子中

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*赤龍騎士団、団長ハロルド目線

光り輝く月の滴の様な可愛いアレ。
(なんのナニを喩えたかは、それぞれ、
ムフッ。ご想像にお任せします。)
漆黒の色のアレをもつ彼に、ドレイク された
かのように、にどんどん吸い込まれそうに
なる自分がいた。
いや、吸い尽くされたいというか、
俺が彼に吸い付きまくりたかった。
実際には魔力を吸われた経験はないが、
彼を目の前にすると、目は離せないし
儚げで不安そうな彼が、気になって
しょうがなかった。
大人びた考えをするのに、子どもっぽい
話し方だったり年齢不詳な彼は、
まるでどこかに閉じ込められて育ったのか?
特殊な環境で、特別に育てられた?
彼には計り知れない魔力がある。
なんらかの事がおこり、逃げ出せたのか?
変に知識はあるのに、当たり前の
常識など知らなかった。
この国言語も話せなかった……。
彼が書く文字はまったくわからない。
だが彼は、俺らが書いた文字を
読む事は出来ている。
この国のお金も珍しそうにみていたし、
珍しい数々の魔道具。
ノートや彼が言う"ボールペン"は
素晴らしく性能が良かった。
君は、彼は何者なんだ?

この国の名前、男性が9割近い事、
人族以外を物珍しそうにみたり、
特に獣人族のあの人を見る目や、
たまに耳や尻尾を出してる部下を
見たときなんかは、愛くるしい瞳が
すーっごくキラキラして、これでもカァーッて
くらい可愛いすぎる笑顔になっている。
たぶん本人は無意識なんだろうが、
一度指摘したことがあるが、必至に
表情を戻そうとしている姿はもう、
我慢の限界……。限界突破を起こし
何度トイレに駆け込んだことか。

獣人族が好きなのだろうか?
なら俺は、ナオキの好みの獣人族の
尻尾や耳を付けようか?
確か町の雑貨屋に売っていたはず。
魔力を流せば、本物さながらに
動くやつもあるらしいし、
あの3バカ脳筋、アーボ、パーガ、ナーズに
作らせてもいいかもしらんな。
だが、バレバレだとは言え、ナオキの
好みのものを手作り、しかもあいつらの
手作りを身につけさせたくはない。
獣人族の耳と尻尾、子猫の獣人族の
耳と尻尾には、裸に新婚服、ひらひら
ふわふわの新婚服、たしか、ナオキ
"エプロン"と言っていた。
肌エプロン。

魔物Cランクの魔物で、エッチロンが
いるが、巨大な前掛けのような物で
相手の気を引き近くによると、一気に
間合いを詰め種付けをする魔物が
いるが……。
エッチロンのあやしい前掛けに
ちなんで作られたのか?
新婚服と言って売り出されてるが、
"エプロン"確かに惹かれる商品だ。
素晴らしい光景だ。
俺色のエプロンと紐パン、アクセサリー
それらを身につけたナオキ。
最高だ。
明日は、ナオキの為に買い物に行こう。
お風呂上がり、眠ってしまったナオキに
エプロンはピンク色しかないので、
仕方なく普通の寝巻きに赤い紐パンを
身につけさせ、触り心地の良い
肌を堪能していたハロルド。
何度吐き出しても、元気になってしまう
アレは、とうとう何もでなくなるまで
頑張り続けてしまった。
右手の次は、左手……。
もちろん、ナオキはきれいな
身体のままだった。
明日は、教会と冒険者ギルド、
終われば買い物で、ふふっ、
俺色に染めてやる。ふっ。
朝方までナオキを見つめいつのまにか、
寝落ちしたハロルドは、起きるまで
幸せに浸っていた。
目覚めたハロルドは、横に眠ってるはずの
ナオキが居ない事に青ざめたのだった。

その頃、ナオキはトイレに行きたくなっていた。
迷子のまま、22話に続く。

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