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6、おっチャンは学ぶ

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ハロルドの赤い竜、レッドドラゴンに
相乗りさせてもらい一足お先に、
本拠地に戻っていたナオキ。
ナオキはハロルドに、この王国の事を
大まかに教わっていた。

ハロルドとの初の飛竜は、ナオキにとって
想像以上に楽しかった。
飛行直後はは高さから怖いと思い、
思わずハロルドにしがみ付いたのだが、
ハロルドは笑いながらがっしりした身体で、
後ろからしっかり抱きしめてくれたのだった。
恥ずかしさはあったが、すごく安心したナオキ。
同じ男として照れ臭さはあるものの、
まだ鏡で確認はしていないが、どうやら
ナオキは若返り、子ども…とまではいかないが、
少年になっているみたいだと気づいた。
立ち上がった時に、明らかに身長差が
あったのだ。それだけではなく、自分自身の
身体はすごく軽く、手足の肌つやは
子どもの様に、つやつやでプリプリだった。
ちなみに下の茂みは、何故かない。
お風呂に入れない…というかお風呂はあるのか?
と疑問に思うナオキ。
作者がお風呂はあると思えば、このナオキの
ファンタジー小説にお風呂は登場するだろう。
そして、美味しい出来事も…ゴホッゴホッ…。

中世ヨーロッパ風の様な雰囲気だし、
日本人の様に、毎日お風呂に入る
習慣はないんじゃないか?
そういえば、汗をかいたから俺自身
臭くなかっただろうか?
ほぼ密着していたから、嫌がられては
いないだろうか?
お風呂に入れるとしてもなんだか、
ちょっとツルツルしたところが
生々しく、恥ずかしい。
人にはみられたくないなぁー。
はあぁー。
ナオキは、お風呂に対して少し悩んだ。

あっ、ハロルドさんに教わった事といえば
ピンキー王国には、大きな門が3つあり
赤、黄、青の竜騎士が各門をそれぞれ
守っているらしい。
思わず信号かって突っ込んでしまった。
他のドラゴンの色も色々あり……。
白と黒の竜騎士もいるが、ピンキー王国には
一頭ずつしかいないそうだ。
白と黒の竜の数自体少なく、
貴重な白と黒の竜で王族と貴族の
守護を主な仕事にしているとの事だった。
各自の力の強い竜を筆頭に、団長、副団長、
軍師となっているそうだ。
筆頭の竜にちなんでの竜騎士団の色が
決まっており、赤の竜騎士団は赤の竜の団長で
茶色の竜の副団長、軍師は、水色の竜だそうだ。
同じ色でまとまると団結力はいいが、
いざとなった時に、同じ能力で
揃っていたら全滅もありうるとのことで
定期的に、団長と副団長以外は入れ替わって
いるそうだ。前の世界でいう"移動"っていうか
ことなのかもしれない。
竜騎士の下に、騎獣、グリフォンや
小型のワームまでいるらしい。
もちろんほぼ馬の騎獣もいるらしい。
近々見せてくれる約束をしてくれた
ハロルドさんは、いい人すぎる。
他の方たちも、すごく親切で
優しいから正直、戸惑ってしまった。

今、俺がいる国はピンキー王国。
赤竜騎士団所属、しかも団長の
ハロルド・ライアンの赤い竜の
名前は、ガウちゃん。
「……。」
人の悪口は言いたくないが、これは
悪口に入るのだろうか?
ハロルドさんのネーミングセンスは、
微妙だ。もしかしたら俺と同じかも
しれないと思ったナオキだった。

ハロルドさんが言うには、各竜騎士団には
ちゃんと寮などがあるので、入団すれば
衣食住の心配はないらしい。

ドラゴン、かっこいいなあ。
そやけど、貴重なドラゴンは、
数が少ないし、竜騎士になるには
竜の谷に行き、竜自身に認めて
貰わなければならないとのことだ。
俺もなりたいからって、簡単に行ける
場所ではないし、"騎士団"に拘らなくとも、
冒険者ギルドで登録して、冒険者になるのも
悪くないなぁ。
あっ、でもそうなると冒険者にはなれるが、
せっかく出会えたハロルドさん達から、
離れることになるんやなぁ。
それは、ちょっとさみしいし、お金も
心配になってきた。
今日、どこに泊まろうか?

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