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自己催眠は人間を猫化出来るか?
決戦!マジカル真智子! のはずだった
しおりを挟む補習なんかもう受ける気もしない。
武者小路のバカ野郎の顔なぞ永久に見たくない。
だが、ここしか行く所がない。
家でフテ寝しているには……胸の中が騒ぎすぎていた。
一つの決心と、掻き集めたなけなしの勇気。
それに、男の武器、デッキブラシを手に、俺は校舎を見上げていた。
で、いきなりこいつに会うか。
「なかなか…オツな趣味で……ぷふっ」
……っくぅっ…。
……その微妙すぎる言い回しは止めろ。泣くぞ。目の前で。
わぁわぁと小学生の様に。ちくしょー。
俺はドン、と床にデッキブラシを突き立てた。
「……判り申すな…武者小路うじ……この生き恥、雪がずば、男の一義が立ち申さぬ! お察し下され…」
「…うむ。無論。そを心得ずして何が武門ぞ。みなまで語る事なかれ、秋元うじ」
いつの時代の会話だよ。おれらってば。
だがしかし、武者小路のバカをノセるにはこの時代劇口調に限る。
俺はあっさりと補習サボリの許可書を手に入れた。A4のコピー用紙にプリントアウトされているヤツだ。ちゃんと武者小路のはんこが押してある。
……………………。
こんなものまで用意するなよ。武者ちゃん。
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ぴたぴたと情けなく響く靴音だけが俺の道連れ。俺の戦友だった。
いや、途中で参戦した空きバケツのカランという音も加わり、俺達は進んでいく。
途中でバケツに水を満たし、買ってきた洗剤を放り込む。
準備は出来た。
さて。
出撃の時間だ。
俺はデッキブラシの尻で、屋上へと続くドアをこじ開けた。
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「本当に来たんですねぇ」
「来たともさ。マジカル真智子を滅殺する為にな!」
じゃきぃ!と俺はデッキブラシを構えた。
「そ、それわああっっ」
マジカル真智子が、俺の意図を察した。
「そうだ…お前の魔力の源である、あの魔法陣をこいつでごしごしと!」
「それさえ先に無くせば、後は乃々子ちゃんにかけられた催眠術を解くだけだ!」
さっと反動を付けて水の入ったバケツを放り投げる!
それは、魔法陣の中央に落下し、当たりに水をぶちまけた。
「ふふ、あのバケツには台所用洗剤丸々一本分がぶち込んである! 武者小路のバカから擦れば落ちる、と言う事は確認済みだっ!」
「くくぅ…さ、さいごのしゅだん、チェンジ乃々子ちゃん!」
「無駄だぁっ! 見てるヤツが居なければ恥ずかしくはないのだ!」
「それに俺はもう、それを楽しむ術を発見しているっっ!」
ポケットに手を突っ込むと、ピンポン球、金の天使の鈴などを取り出し、床に並べてみせる。
「さあこい、乃々子ちゃん! いつでも遊んでやるぞ!」
「そ、そこまでかんけいがすすんでいたとはぁぁっっ」
「人聞きの悪いいい方をするな!」
見ろ、乃々子が真っ赤になっているじゃないか。はずいなもう。
俺はデッキブラシをかかえ、突進した!
「悪霊退散!」
デッキブラシでごしごしと。魔法陣を消し去る。
「うくぅぅぅっっっ!! やめてぇぇぇ!」
苦しむマジカル真智子! 本当に悪霊かおまえは。
「ぎえええぇぇぇ!!」
洗剤を入れた水で擦り立てると魔法陣はみるみる消えていく。
意外と簡単すぎて拍子抜けするくらいだ。
「それそれそれそれそれそれそれそれそれそれ!!」
がっしゅがっしゅと魔法陣は消えていく。
「ぐええええぇぇぇ」
まるで断末魔の叫びを上げる悪魔の様に苦しむマジカル真智子。
ああ!胸がすく! この瞬間を待っていた!
乃々子が耳を押さえ、俯いている。
「もうじき無くなるぞ! 待ってろ!」
奇矯で珍妙なファンタジー劇はラストシーンを迎えようとしていた。
が、意外な結末が待っていた。
がし、と俺の手が止められる。
止めたのは…真智子じゃない。
乃々子だった。
完全に魔法陣を消し去ろう、とするのを止めたのは乃々子だった。
「それはまだ…いいからっ!」
「まだいいって……耳、消えたのか?」
毛糸の帽子の下にあるはずのねこみみに手を伸ばす。
ぽわぽわとした中に……それらしい手応えは残っていた。
しなりと床に崩れ、うっ、うっ、うっ、と忍び泣きながら。
「じ、弱点を知られてしまった以上…マジカル真智子は廃業ですぅぅぅ…」
「それが世界の平和の為だ」
「うれしいけど……うれしいんだけど…もうちょっと…」
そう言うと、乃々子は俺の手からデッキブラシを取り上げてしまった。
「おい…トドメ刺さないと」
「ありがとう……」
そう言い残すと、校舎の中に戻っていく…。
……………………。
お~~い。
俺のデッキブラシぃ。
みゃ~~お。
猫語で呼んだつもりだったが…無駄だった。
なんだよ…。このオチは。
リアクションに困るな…。
どういう事なのか……さっぱりわからねぇ。
「どういうこったい?」
「ぐふふふ…あほですねぇ…あきもっちゃんはっ!」
マジカル真智子を廃業したただの真智子は意味深に微笑んだ。
お前と仲直りしてもしょうがないんだけど…。
どういうこったい?
俺は呆然と、屋上で立ち続けていた。
水に濡れた足が冷たかった。
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とにかく、釈然としない。
俺は学校内で、乃々子を探していた。
もう魔法陣はいつでも消せる状態にある。
マジカル真智子が邪魔をする…という雰囲気もなかったし。
では、なんでだ?
あのぶきっちょな言葉でつづられた手紙が今、俺のポケットに入っている。
後は乃々子を探すだけだ。
来ているとは限らないけど。
見つけた。
学校内で乃々子発見。
「乃々子ちゃん!」
声をかけてみる。いきなり名前を呼ばれて驚いたのか、びくっ、と震えるのが離れている俺にもわかった。
ちらり、とこっちを振り向くといきなり、だっ、と乃々子は駆け出した。
「…うそだろ……っ!」
俺も追いかけて走り出す。が……すげえスピード。
階段三段上がりで逃げやがる。
飛ぶ様なスピードで階段を駆け上がっていく。
足音で追っていくのが精一杯のスピードだった。
野生児か、アイツは。
まだねこみみはついたままなのか…?
それでも、行く所などそうあるはずがない。
だいたいの場所の鍵は閉まってるし、空いてる所さえわかれば先回り出来る。
読みは当たっていた。
俺は、屋上へ続く階段の手前で乃々子を捕まえた。
「ストップ! あんた足速すぎ……ぜひゅー」
俺は乃々子の手首をしっかりと握りしめ、これ以上走れない様にした。
息一つ乱していない。どんな体力だ。
俺の方と来たら、最初の一言の次を喋るのに、たっぷり一分以上喘ぎ続けていた。
まだあの毛糸の帽子をかぶっている。
「それも…ぜひゅー…猫乃々子の能力の一つなのか? このとんでもない脚力も」
「アリマ…秋元さんが運動不足なだけです」
彼女が俺の事を名字で呼んだのは初めての様な気がする。
「どれ? まだねこみみある?」
「痛いです。手を離してください。さもないと…」
「どれどれ」
俺は聞こえない振りをして、毛糸の帽子をぽふぽふと軽く叩く。
中身はしっかり入っている様だ。普通の女の子にはない三角形の盛り上がりが。
「このままじゃ、いられないだろ?」
「…………」
「消すぞ、魔法陣」
「ダメです! まだ…」
「まだ何かあるのか? こんなもんなくたって…ない方がいいのに」
「……! あ、あった方がいい事もあるんですっ!」
「帽子なら、そのままあげるけど。ねこみみ、あってもなくても」
「そうじゃなくて!」
帽子じゃない…とすると……もう、メリットなんて思いつかない。
「なんでそんなに早く消したがるんですか?」
「……そう言われると…もっともらしい理由はないけど。早く、この一件に片を付けたい、という気持ちが少し…」
「新学期始まる直前でも、前日でもいいじゃないですか!」
「でも、そこまで放置する理由も見あたらない。俺にとっては」
「私にとってはあるんです…もう、手を離してください。最後の警告です」
「じゃ、俺も最後の質問」
「……なんですか?」
「今の自分…気に入ってる? もしかして?」
YESという内容の答えが返ってくるのだと思っていた。
でも、もう離れなきゃいけない、という方向で話を進める気だった。
俯いた乃々子は小さな声で言った。
「……そんなわけないで……」
「しょっ!」
突然の大声と共に。
俺の足下が天井になった。
ぐはひへうごほっっっっっ!!
ごはぁぁっっ…………な、何度受けても強烈…。
「あたまがぐらんぐらんするぅぅ……」
視界から乃々子が消えた。
身体をグイ、と起こされると背中に膝が入る。
「んっ!」
「ぐっ」
活を入れてもらったので、いきなり呼吸が楽になった。
「おおぉぉ…げへげへ……さ、さんきゅ~~」
「投げられといて……サンキューって……バカじゃないですか…」
「こんな固い所で……死ぬかも知れないのに…」
「いつも……げへ……背中から落ちてる…さすが、合気道一家。手加減してくれてる…げへげへ」
「…ばか……」
だっ、と乃々子が走り去っていく。
もう、それを目で追える体力も…残っては居なかった……げへげへ。
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動ける様になるまで、たっぷり休んだ。
もう、追ってもいない様な気がしたからだ。
ゆっくりとゆっくりと階段を上がっていく。
なにはともあれ……あの魔法陣は消した方がいい。
乃々子の了承を取れなくても。
後で恨まれる事になろうとも。
階段をゆっくりと上がっていった。
ドアを開けるとがしゅ、がしゅ、と何かを擦っている音がする。
何事か?と、ドアを全開にしてみた。
そこにいたのは真智子だった。
魔法陣を自分で消している。
俺が置きっぱなしにしていたデッキブラシで、だ。
「あ」
声がハモった。
「あらら。勇者アリマ殿」
「いいっつうのそれはもう」
「なんで自分で消してるんだぁ?」
「それはお前の魔力の源だろう? マジカル真智子再放送はなしか?」
「才能の限界を感じました。ぐふふ」
減らず口はいつもの通りだが…なんか雰囲気がいつもと違っている様に見えた。
泡だらけの屋上の床はもう大部分が擦られ、魔法陣の大半がかき消されている。
しかし、どうも、素直に納得いかないな。
「なぜに? 自分の手で消す?」
「本当に乃々子ちゃんが直らなかったらそれはそれで困るじゃないですかぁ」
「まぁ…催眠術の方はどうか判りませんがぁ…ぐふふ」
「というか、これはもういらないかなぁ…と……」
相変わらず意味不明なヤツだ。
「乃々子ちゃんは消してもいいって言ったのか?」
「聞いてませんけどぉ…もう必要ないんじゃないですかぁ……」
意味不明瞭ながら、一応承諾する。
あれは不自然な状態なのだから。
俺も手伝う事にする。デッキブラシは交代で使えばいいだろう。
「おつかれさん。後は俺がやる。貸して。俺のデッキブラシ」
「あきもっちゃんのだったんですかぁ?」
「俺が家から持ってきたヤツだよ。これ」
真智子の差し出すデッキブラシを受け取り、残りの魔法陣をごしごしと消し去っていく。
と、今気付いた。
本来的にはこれ、武者小路のバカ野郎が消すべきものなんだよな…。
人がいいぜ俺も。
「本当にもう、催眠術はかからないんだろうな。これ消せば」
「ああ、直ったそうですぅ…あれぇ」
「誰が言った?」
「乃々子ちゃん自身が。昨日携帯かかって来てぇ」
「んな、簡単に?」
直ったと? そんなあっさりと。
「本人が言うのだからぁ、そうではないかと」
「ま、そうだというのならそうだな」
「寂しいッスかぁ」
「何言ってやがる。せいせいしたよ」
思いっきり言い切ってみたが…真実は半々、というとこだな…。
ま、それでも半分本気でそう思える、と言うのはいい事かもしれない。
ごしごしとデッキブラシを動かしていく。
もう、魔法陣の大半は消えている。
「心配事が減ったよ。もし、俺のせいも幾分かあったら…とは思っていたから」
「そんな事はないですよぅ。この天才催眠術師、兼、秘密の魔女っ子マジカル真智子の手腕が総てでしたからぁ」
鼻高々なのはいいけどな。
「また、新たな犠牲者を出そうともくろんでいるわけじゃないだろうな」
「今度はあきもっちゃんにかけてあげましょうかぁ…ぐふふふっ」
「いいっつうの」
「こっちからも、一つ聞きたい事がある」
「なんでしょぅぅぅ」
「あの打ち合わせは何だったんだ?」
「てっきりこれは出来レース、というか、俺をからかうための事だと思ってたんだけど…あの時の武者小路の魔法陣は本当に魔力があるみたいだったし…あれで信じないわけにはいかなくなっちまったんだけど…あの事前の小声の会話は何だったんだ?」
「うふふふふぅ…」
「あれはですねぇ…ご推察通りですぅ」
「それじゃ…総て演技?」
「その辺は乃々子ちゃんから聞いてくださいぃ。彼女が言いたがってた事もそれですからぁ…」
「…」
「私から言える事はぁ…」
「ん…」
「あの時乃々子ちゃん、あきもっちゃんにあやまるつもりだったんですよぅ」
「え…?」
「最初は、素直な女の子になる、って催眠術をかける、ということにしてぇ…かかった振りをして素直に謝るつもりだったんですぅ…あれはその為の打ち合わせでぇ」
「でも、その前振りの猫になりますぅ、と言う方の魔法が本当にかかっちゃってぇ」
「んで、こういう事になった、と」
「自らの隠された才能と! 魔法陣のパワーについ酔ってしまいましたぁ。ぐふふふふ」
このやろう。
「もう十分楽しんだだろ。もう、俺を……解放してくださいぃぃ」
「はいぃ」
にこやかに答える真智子の表情は晴れ晴れとしている。
本当に、これ以上の悪さはもう無いんじゃないか、と信用できるような……笑顔だった。
「あ、今度、天文部で夜間観測するけどぉ…あきもっちゃん、ゲスト参加しませんかぁ…?」
「なんで…?」
「一つだけお教えしたい事がぁ…あるんですよぅ」
「今教えてくれよ」
「いゃぁぁん~。心の準備がぁ~~」
気持ちわりぃなぁ。と言うよか、やな予感すらするぞ。
「またなんか企んで…」
「そういうのではなくぅ…まぁ、楽しみにしててくださいよぅ」
「この先どうなるにしろ、伝えといた方がいいかな、と言う事なのでぇ…」
そう言った時の真智子は掛け値なしの真面目な顔だった。
へぇ…。そう言う顔も出来るんだな。
思わず…信用しかけちゃうじゃん。
「まだ行けるかどうか、はっきり答えられないけど。出来たら行くよ。出来なきゃ、わりいけどキャンセルで」
「そうですねぇ…」
「知らないまま、終わるというのも……いいかもしれませんねぇ」
屋上から冬の空を見つめ、誰に言うでもない感じで真智子はそう呟いた。
「なんだよ。何かそれキャラが違うぞ」
「人に大迷惑をかけて、暴れまくる極道キャラの西木真智子じゃない。誰だお前」
「んふふふぅ。人は深いものなのですぅ」
「見えてるのはほんの一面。水面下は深く、複雑なものなのです」
「けっ。もっともらしい事を」
それでも、俺の顔には笑みが浮かんでいたかもしれない。
こいつとこういう話をするのも、悪くない。
結構長い時間話していたような気がする。かなり身体が冷えてきた。
「部活でもないのにまだ、いるのか? ここに」
「乃々子ちゃんと一緒に帰る約束してるんですけどぉ…どこ行ったんでしょ?」
「俺、寒いから先に降りるぜ。んじゃ、夜間観測の件は考えとく。じゃな」
「んふふぅ」
「なんだよ。寒いから部室入っていた方がいいんじゃねェか。んじゃな」
真智子はただ手を振って、俺を見送っていた。
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