41 / 78
大特訓!
しおりを挟む
皆は、それから特訓の日々に追われることになった。
少しでも強くなる、という想いが皆を強く動かしていた。
朝起床し、昨日特訓した場所へと向かう。
レーネは、向かう前にリラに何かを伝え後から合流した。
「今日は、昨日とは違うメニューにするぞ」
「レーネが相手してくれるんじゃないです?」
「あぁ、今日はこのメンバーでトーナメント戦をしようと思う」
レーネは、このチームの強さを見極める為に、一人一人の今の強さを、知っておくべきだと思ったのだ。
「組み合わせはどうするの?」
「くじ引きで決める、さあ皆引け」
そう言って、レーネは棒を差し出す。
「説明は入らぬと思うが、同じ数字同士が当たることになっておる。今回妾は、参加せぬから1回勝てば決勝じゃ」
「望むところです!」
「優勝しちゃいますからね!」
風音とサリーは、やる気十分のようだ。
そして皆同時に、レーネの手からくじを引き抜く。
「私1番です!」
「私も1番!」
「なら、私の相手は時音のようね」
「桜田先輩とですか.......」
初戦は、サリー 対 風音 桜田 対 時音
の組み合わせに決まった。
「なかなか面白い組み合わせになったの!」
まあ、勝ち負けはあまり関係ないのじゃが、皆のやる気が出るならまあ良いか。
しっかりと本気の実力が見たいしの。
「なら、先ずはサリーと風音の試合からじゃ。二人とも、とっとと構えろ」
「そんな急に始めるです?!」
「ばちこいです!」
風音はやる気十分、サリーも急いで構える。
「では、はじめ!!!」
風音は始まった途端に、何も考えずサリーに突っ込んでいく。
サリーはそれを見て、ジャンプし突っ込んでくる風音の上から攻撃を仕掛ける。
「やはり、機動力は中々のようですね!ですが!!!」
そう言って、風音はレラから貰ったディスクを取り出す。
「私の新武器の威力、お披露目しちゃいます!モード 死を司る大鎌!」
ディスクが、風音の2倍ほどの大きさの鎌に変化する。
そして、風音は空中から切り下ろしてくるサリーの攻撃を、大鎌を振りかぶり防ぎつつ、サリーを弾き飛ばす。
「私の方がスピードは、早いはずです!」
先程とは打って変わって、風音に向かいサリーがすごい速さで斬りかかる。
「このスピードに、ついて来れるです?」
サリーがそう言った刹那、サリーが2人、3人と増え6人にまで分身した。
「今の私にはこの数が限界ですが、この数目で追いきれるです?」
どうやらサリーのスキルで分身しているようだが、それ故実態は無く残像のようだ。
「妾の予想よりも、いい動きをするじゃないかサリー」
戦いを見ながら、一人感心するレーネ。
「私を舐めているようですね?たくさんのゲームをこなしてきた私が、多数の敵を相手する定石を、知らないとでも?」
そう言って、風音は大鎌をディスク状に戻す。
「モード 全てを破壊する戦鎚!!!」
そして、瞬く間にディスクは、先程の鎌とは比べ物にならないサイズの、ハンマーに変化する。
そして、風音はジャンプし、空中で縦に一回転する。
「行きますよ~?」
「これはまずいぞ?桜田、時音、妾の近くにこい!」
2人はレーネに言われるまま、レーネの傍に近寄る。
「敵の刃を砕け 守りの頂点に君臨せし最強の盾よ 最硬の守護防壁!」
「大地を更地へと!!!」
風音のハンマーが、地面にぶち当たった瞬間すごい爆音と共に、砂を舞い上げる。
レーネの防御魔法内にいた、時音と桜田も凄い揺れを感じていた。
「何なのよこれ、地震じゃない!」
「やりすぎです風音.......」
少し時間が経つと、次第に砂埃が晴れ、辺りの状況が分かる。
驚くことに、さっきまで森だったはずの場所は、直径1キロほどのクレーターのようになっていたのだ。
「やりすぎだぞ風音!」
レーネが風音に注意する。
「まさか、ここまで火力が出るとは.......」
風音も初めて使う武器と技だった為、予想外の結果だったらしい。
「そう言えばサリーは、無事なの?」
「あぁ、サリーなら大丈夫じゃ」
桜田が思い出したかのように、サリーの心配をするも、返答はすぐにレーネから返ってきた。
「あそこを、見て見よ」
レーネの指差す方向を見ると、そこには目を回して倒れているサリーがいた。
「これは勝負あったな.......」
その言葉を聞き、風音は大喜びする。
「1回戦の勝者は、風音じゃ!」
「やったー!!」
1回戦から、レーネの予想を上回る試合結果だった。
子奴ら、実は妾が思っているよりも、やりよるのではないか?
そんなことを思う、レーネであった。
次は、時音と桜田の試合だ。
先程のような、予想外の展開に期待しながら、レーネは胸を踊らせるのであった。
少しでも強くなる、という想いが皆を強く動かしていた。
朝起床し、昨日特訓した場所へと向かう。
レーネは、向かう前にリラに何かを伝え後から合流した。
「今日は、昨日とは違うメニューにするぞ」
「レーネが相手してくれるんじゃないです?」
「あぁ、今日はこのメンバーでトーナメント戦をしようと思う」
レーネは、このチームの強さを見極める為に、一人一人の今の強さを、知っておくべきだと思ったのだ。
「組み合わせはどうするの?」
「くじ引きで決める、さあ皆引け」
そう言って、レーネは棒を差し出す。
「説明は入らぬと思うが、同じ数字同士が当たることになっておる。今回妾は、参加せぬから1回勝てば決勝じゃ」
「望むところです!」
「優勝しちゃいますからね!」
風音とサリーは、やる気十分のようだ。
そして皆同時に、レーネの手からくじを引き抜く。
「私1番です!」
「私も1番!」
「なら、私の相手は時音のようね」
「桜田先輩とですか.......」
初戦は、サリー 対 風音 桜田 対 時音
の組み合わせに決まった。
「なかなか面白い組み合わせになったの!」
まあ、勝ち負けはあまり関係ないのじゃが、皆のやる気が出るならまあ良いか。
しっかりと本気の実力が見たいしの。
「なら、先ずはサリーと風音の試合からじゃ。二人とも、とっとと構えろ」
「そんな急に始めるです?!」
「ばちこいです!」
風音はやる気十分、サリーも急いで構える。
「では、はじめ!!!」
風音は始まった途端に、何も考えずサリーに突っ込んでいく。
サリーはそれを見て、ジャンプし突っ込んでくる風音の上から攻撃を仕掛ける。
「やはり、機動力は中々のようですね!ですが!!!」
そう言って、風音はレラから貰ったディスクを取り出す。
「私の新武器の威力、お披露目しちゃいます!モード 死を司る大鎌!」
ディスクが、風音の2倍ほどの大きさの鎌に変化する。
そして、風音は空中から切り下ろしてくるサリーの攻撃を、大鎌を振りかぶり防ぎつつ、サリーを弾き飛ばす。
「私の方がスピードは、早いはずです!」
先程とは打って変わって、風音に向かいサリーがすごい速さで斬りかかる。
「このスピードに、ついて来れるです?」
サリーがそう言った刹那、サリーが2人、3人と増え6人にまで分身した。
「今の私にはこの数が限界ですが、この数目で追いきれるです?」
どうやらサリーのスキルで分身しているようだが、それ故実態は無く残像のようだ。
「妾の予想よりも、いい動きをするじゃないかサリー」
戦いを見ながら、一人感心するレーネ。
「私を舐めているようですね?たくさんのゲームをこなしてきた私が、多数の敵を相手する定石を、知らないとでも?」
そう言って、風音は大鎌をディスク状に戻す。
「モード 全てを破壊する戦鎚!!!」
そして、瞬く間にディスクは、先程の鎌とは比べ物にならないサイズの、ハンマーに変化する。
そして、風音はジャンプし、空中で縦に一回転する。
「行きますよ~?」
「これはまずいぞ?桜田、時音、妾の近くにこい!」
2人はレーネに言われるまま、レーネの傍に近寄る。
「敵の刃を砕け 守りの頂点に君臨せし最強の盾よ 最硬の守護防壁!」
「大地を更地へと!!!」
風音のハンマーが、地面にぶち当たった瞬間すごい爆音と共に、砂を舞い上げる。
レーネの防御魔法内にいた、時音と桜田も凄い揺れを感じていた。
「何なのよこれ、地震じゃない!」
「やりすぎです風音.......」
少し時間が経つと、次第に砂埃が晴れ、辺りの状況が分かる。
驚くことに、さっきまで森だったはずの場所は、直径1キロほどのクレーターのようになっていたのだ。
「やりすぎだぞ風音!」
レーネが風音に注意する。
「まさか、ここまで火力が出るとは.......」
風音も初めて使う武器と技だった為、予想外の結果だったらしい。
「そう言えばサリーは、無事なの?」
「あぁ、サリーなら大丈夫じゃ」
桜田が思い出したかのように、サリーの心配をするも、返答はすぐにレーネから返ってきた。
「あそこを、見て見よ」
レーネの指差す方向を見ると、そこには目を回して倒れているサリーがいた。
「これは勝負あったな.......」
その言葉を聞き、風音は大喜びする。
「1回戦の勝者は、風音じゃ!」
「やったー!!」
1回戦から、レーネの予想を上回る試合結果だった。
子奴ら、実は妾が思っているよりも、やりよるのではないか?
そんなことを思う、レーネであった。
次は、時音と桜田の試合だ。
先程のような、予想外の展開に期待しながら、レーネは胸を踊らせるのであった。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
神様との賭けに勝ったので異世界で無双したいと思います。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。
突然足元に魔法陣が現れる。
そして、気付けば神様が異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
もっとスキルが欲しいと欲をかいた悠斗は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―――
※チートな主人公が異世界無双する話です。小説家になろう、ノベルバの方にも投稿しています。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる