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問題発生!?

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「お待たせ致しました!ここが冒険者連盟です!」

街にの中心に向かって歩いていくと、ものの5分くらいで目的地へ着いた。
ちなみに街に入るには、検問的なものを抜けなければならなく、内容はPPを確認されるといった簡単なものだった。

「早速入りましょう!」

建物の中に入ると、クエストが載った看板と受付カウンターがあり冒険者らしき人が沢山いた。

「冒険者登録は、カウンターで出来ますのでぱぱっと終わらせましょう!私は、ここで待っていますね」

「行ってくるよ、待たせて悪いな」

俺が、そう言うとサリーは横に顔を振り満面の笑みで送り出してくれた。
そして俺は、カウンターへ向かった。

「どうぞおいでなさいました 本日のご要件はなんですか?」

とても綺麗なお姉さんが、カウンターから声をかけてくれた。見た感じ人間に近いが、耳がとがっていることからエルフか何かなのだろう。
サリーにこの世界の説明をしてもらった時に、人以外の種族もいるということは、聞いていたが実際に見るとやっぱりすごいな。

「冒険者登録をしたいんですけど」

「かしこまりました PPをお預かりしますね」

俺は言われた通りにPPをお姉さんに渡した。

「登録は、すぐ終わりますので少々お待ちくださいませ」

そう言って、お姉さんはカウンターの後ろに入っていった。
どれくらい待たされるのかと思ったが、1分ほどでお姉さんは戻ってきた。

「終わりましたのでPPをお返ししますね」

返ってきたPPには、ハンコのようなものが増えていた。それ以外には、特に変わった形跡はなかった。
こちらの世界の技術は、なかなかに発達しているみたいだな。

「今から、冒険者制度について説明させていただきますね」

そう言ってお姉さんは、資料のようなものを取り出した。

「登録したての冒険者は、登録時のLvに応じて冒険者ランクが与えられます 今回夜ト神様はLv1ということなので、1番下のランクHからスタートになります クエストなどにもランク表記がありますが、あくまで目安ですので、クエストを受ける際はお気おつけください なお、自分のランクよりも高いランクのクエストを受注されてお亡くなりになられても、こちらは負担を置いかねますので」

なるほど、自分のランクよりも高いランクを受けることも出来るということか。

「ランクアップは、冒険者連盟の判断になりますのでよろしくお願いします 説明は以上になりますが何か質問はありますか?」

「いやないよ、ありがとう」

「かしこまりました、それではご武運をお祈りしてもります」

そう言って、俺はカウンターを去りサリーの元へと向かった。

「おーい!待たせたなサリー」

だが、俺が戻った時サリーは知らない男達に囲まれていた。

「さしぶりじゃねーかサリーさんよー、1人でこんな所に何しに来たんだ?」

「お前なんか、何もクエストこなせねーだろ?」

とても怯えた様子のサリーは、かぼそい声で返答する。

「知り合いの道案内をしてて.......」

「お前に知り合いなんかいたのかー 紹介してくれよ、どうせお前みたいな雑魚だろうけどな」

男共は、大笑いしている。俺はそれを見てカチンと来てしまい、少しの殺意を抱いてしまったが、ここは冷静になる。

「お兄さん達、僕の友達に何か用でもあるんですか?まだ道案内の途中でしてね 僕に返していただきたいのですが」

「お前が噂の知り合いか?」

「おいおい、まだまだガキじゃねーか」

「ここはお子様が来るところじゃねーぞー」

クソ、こいつらまじ偏差値低いな。こーゆー会話が出来ない奴が1番嫌いだ。

「僕の質問に、返答できてないんですが脳みそ足りてますか?お兄さん方」

つい悪い癖が出る。

「なんだとてめえ、俺はDランクのストーン様だぞ それをわかって言ってるのか?」

「喧嘩がしたいなら、表へ出ろよここに迷惑がかかるだろ」

そう言いながら俺は、サリーの手を引きながら外へ出る。
それに続き、男達もゾロゾロと外に出る。

「誰から来るんだよ、いつでもいいぞ ただ俺が勝ったら二度とサリーの前に顔を出すな」

ついカッとなると、普段の冷静さをかいてしまう。だが心配したサリーが、俺の服の裾を引っ張る。

「周、私のことはいいので辞めておきましょう、あの人たちはDランクです 周さんはLv1ですかなう訳ありません!」

俺は、サリーの頭をポンポンっと撫でる。

「安心して待っとけ、大丈夫だよ」

サリーは、俺のことを信じてくれたのか少し離れて熱い視線を俺に送っている。

「お前なんて俺様だけで十分なんだよ!」

そう言って、リーダーらしき男が前に出てくる。

「かかってこいよ、先手はお前にやるよ一撃で終わらせてやる」

相手のリーダーも俺の挑発にブチ切れる。

「ガキが調子に乗りやがって!ぶっ殺してやる!」

そう言って、大剣を高く振り上げこちらに走ってくる。
そして、剣の間合いまで詰め寄った瞬間振り下ろす。すごいスピードだが俺には止まって見える。なぜなら、その時俺は天眼を発動しているからだ。
太刀筋が分かっているので当たるはずがない、俺は余裕をもって躱す。
そして、天眼発動中に確認しておいた剣を持っている腕の関節部に、蹴りを入れる。
その瞬間男の関節は、曲がってはいけない方向に曲がった。

「ぐあぁぁぁぁぁぁ」

男は、腕を抑えうずくまる。

「まだやるか?それとも他の奴らもやるか?」

群がっていた男どもが少し後ろへ下がる。

「くそっ、お前ら全員でかかれば倒せないやつじゃねー 怯むんじゃねー」

群衆の中から声が上がる。
あの人数でこられると面倒だが、勝てないことはないか。そんなことを考えていた時だった。

「やめろおまえら、俺の負けだ帰るぞ」

「でも兄貴、このままでいいんですかい?」

「俺が見誤っちまったのが悪かったんだ、早く行くぞ」

こいつ意外と約束守るじゃねーか。なんで俺は勝手に感心していた。

「約束は守る、もうそいつに顔は見せねーよ 安心しな」

「あぁ、そうでないと困る 腕悪かったな」

気にするなと言わんばかりに、剣を拾い上げ男集団は撤退して行った。
そして、ほっとした顔のサリーがダッシュで俺に抱きついてくる。

「心配させないでくださいです!ほんとに心配したんですから.......」

サリーは泣いていた。女の子を泣かせてしまったのも、女の子に抱きつかれたのも初めてだったが悪い気はしなかった。

「心配させて悪かったな、だが後悔はしてないよ」

俺は本心を素直に伝える。

「ありがとうございます..............周」

サリーは、さっきよりも少し強く俺の事を抱きしめた。

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