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第6話
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ダンジョンコアとの融合最終工程を終えて俺はゆっくり目を開く。
その瞬間にも自身の中に大きな力が満ちている事を感じる。
目を開けた先には、最終工程前には虹色に光っていて巨大な玉が、その光を失って透明な球体となっていた。
ダンジョンコアが保有していた『亜神の魂に刻まれている純粋な力』別名『意志無き亜神の魂の一部』を俺へ移したことで光を失ったのだろう。
これ以後のコアは『聖力』吸収器官としての役割のほかは幾つかの補助機能を持つのみだ。
……ダンジョンコアとしては今の状態が正常と言えるのかもしれない。
それはそうと、先程から不思議な感覚がある。
ダンジョンコアが保有していた『亜神の魂に刻まれている純粋な力』が居場所を見つけ安心している感覚。
そして俺自身の魂が足りなかった半分を手に入れて満たされた感覚。
ほんの少しの高揚感と満足感。
そして感慨深い気持ちが入り混じったような感覚に満たされる。
もしかしたら、ようやくダンジョンマスターとして本来の姿になったのかもしれない。
といっても考え方とかの基本は前世の俺のままだ。
ただ、自分自身の世界に対する感じ方が変わった気がする。
性格が極端に変わったわけではないのだが不思議だ。
子供が急に大人になったらこんな感じなのだろうか?
きっとこれらは全て亜神の魂の力を得た影響だろう。
もしかしたらこの感覚は、亜神がかつて持っていた強者の余裕的な感覚なのかもしれない。
ただ虹色の玉は、
【転生の間でダンジョンマスターに譲渡される際『亜神の魂に刻まれている純粋な力』以外の亜神の記憶、その他一切は消去されている】
とか言っていた。
とすれば亜神の感覚が残っているはずは無いか。
だとすると俺自身がこの世界では強者なのだろうか?
ダンジョンマスターとして、それを無意識で感じ取っているのだろうか?
まあ、俺が強者かどうかは別にして、五感も随分と鋭くなっている。
たぶんそれも影響しているのだろう。
特段悪い影響と言ったものは感じないし、ゆっくりと慣れていこう。
いや、待て。
……もしかして本当に強くなって……。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【名前】ルイ・アリス
【年齢】0歳
【種族】半!$種・人!$
【称号】ダンジョンマスター(ダンジョンランクA)
【レベル】200
【スキル】モンスター創造・浮遊・念動・限定転移・念話・ダンジョン改変・遠見・トレジャークリエイト
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
……なってる。
強くなってる。
最初が【レベル】1だっただけに、かなり嬉しい!
これは、かなりの力を得たと思っていいのだろう! ……か?
喜びに自分で水をさすようで嫌なのだが【レベル】201ってどれくらいの強さなんだろうか?
それを考えると素直に狂喜乱舞して喜べない。
この世界の基準が分からない。
弱いってことはないと思うけど、結構な強者なのかな?
だといいけど全然分からない。
ぜんぜん分からないと言えば、!$って何だろうか?
読めないよ…?
俺は『転生の間』で種族は人間を発注したはずだったが……。
変わるにしても早すぎるだろ。
光の玉よ。お前、本気か? いや、正気か?
まあ異世界の事だ。
地球の常識を求めてもしょうがないだろうけど……種属選んだ意味あったのか?
それは良いとしても、読めないぞ?
繰り返すが、読めないぞ?
自分のステータスが読めないぞ?
これはこの世界の標準なのだろうか?
【種族】半!$種・人!$って何なんだ?
ふざけてるの?
流石に温厚な俺でも怒るよ?
もっとも温厚だといわれた事は一度としてないが、怒るよ?
……。
俺をここまでキレさせたのはお前が初めてだよ。
屋上に来いや!
責任者呼べ!
呼べったら、呼べ!
俺が本気になったら、このっ……!
……と、思った時期もありました。
やっぱり責任者は呼ばなくていいや。
いえ、呼ばなくていいです。
ゴメンナサイ。
前にも言ったが、神様が責任者でわがままクレーマーには天誅とかはちょっと……。
スミマセン。
俺、悪くない。
でも、スミマセン。
……いやいや、ふざけている場合では無いのだ。
俺的には結構真剣に知りたいのだけど。
……。
まあ、いいか。
たぶん、『亜神の魂に刻まれている純粋な力』を得たからだろう。
人って文字も入っているし、人間をベースにダンジョンマスターになった種族ってことかな。
それなら種属選んだ意味もちょっとはあったか。
たぶん亜神の魂も入っているし!$は神様語かな?
害は無いのだろう。
良いや。気にしてもどうにもならない事は気にしない。
しかしあれだな。
もしかしたら、この心の広さが強者の余裕だな。
世界に対する感じ方が変わったな!
その瞬間にも自身の中に大きな力が満ちている事を感じる。
目を開けた先には、最終工程前には虹色に光っていて巨大な玉が、その光を失って透明な球体となっていた。
ダンジョンコアが保有していた『亜神の魂に刻まれている純粋な力』別名『意志無き亜神の魂の一部』を俺へ移したことで光を失ったのだろう。
これ以後のコアは『聖力』吸収器官としての役割のほかは幾つかの補助機能を持つのみだ。
……ダンジョンコアとしては今の状態が正常と言えるのかもしれない。
それはそうと、先程から不思議な感覚がある。
ダンジョンコアが保有していた『亜神の魂に刻まれている純粋な力』が居場所を見つけ安心している感覚。
そして俺自身の魂が足りなかった半分を手に入れて満たされた感覚。
ほんの少しの高揚感と満足感。
そして感慨深い気持ちが入り混じったような感覚に満たされる。
もしかしたら、ようやくダンジョンマスターとして本来の姿になったのかもしれない。
といっても考え方とかの基本は前世の俺のままだ。
ただ、自分自身の世界に対する感じ方が変わった気がする。
性格が極端に変わったわけではないのだが不思議だ。
子供が急に大人になったらこんな感じなのだろうか?
きっとこれらは全て亜神の魂の力を得た影響だろう。
もしかしたらこの感覚は、亜神がかつて持っていた強者の余裕的な感覚なのかもしれない。
ただ虹色の玉は、
【転生の間でダンジョンマスターに譲渡される際『亜神の魂に刻まれている純粋な力』以外の亜神の記憶、その他一切は消去されている】
とか言っていた。
とすれば亜神の感覚が残っているはずは無いか。
だとすると俺自身がこの世界では強者なのだろうか?
ダンジョンマスターとして、それを無意識で感じ取っているのだろうか?
まあ、俺が強者かどうかは別にして、五感も随分と鋭くなっている。
たぶんそれも影響しているのだろう。
特段悪い影響と言ったものは感じないし、ゆっくりと慣れていこう。
いや、待て。
……もしかして本当に強くなって……。
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【名前】ルイ・アリス
【年齢】0歳
【種族】半!$種・人!$
【称号】ダンジョンマスター(ダンジョンランクA)
【レベル】200
【スキル】モンスター創造・浮遊・念動・限定転移・念話・ダンジョン改変・遠見・トレジャークリエイト
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……なってる。
強くなってる。
最初が【レベル】1だっただけに、かなり嬉しい!
これは、かなりの力を得たと思っていいのだろう! ……か?
喜びに自分で水をさすようで嫌なのだが【レベル】201ってどれくらいの強さなんだろうか?
それを考えると素直に狂喜乱舞して喜べない。
この世界の基準が分からない。
弱いってことはないと思うけど、結構な強者なのかな?
だといいけど全然分からない。
ぜんぜん分からないと言えば、!$って何だろうか?
読めないよ…?
俺は『転生の間』で種族は人間を発注したはずだったが……。
変わるにしても早すぎるだろ。
光の玉よ。お前、本気か? いや、正気か?
まあ異世界の事だ。
地球の常識を求めてもしょうがないだろうけど……種属選んだ意味あったのか?
それは良いとしても、読めないぞ?
繰り返すが、読めないぞ?
自分のステータスが読めないぞ?
これはこの世界の標準なのだろうか?
【種族】半!$種・人!$って何なんだ?
ふざけてるの?
流石に温厚な俺でも怒るよ?
もっとも温厚だといわれた事は一度としてないが、怒るよ?
……。
俺をここまでキレさせたのはお前が初めてだよ。
屋上に来いや!
責任者呼べ!
呼べったら、呼べ!
俺が本気になったら、このっ……!
……と、思った時期もありました。
やっぱり責任者は呼ばなくていいや。
いえ、呼ばなくていいです。
ゴメンナサイ。
前にも言ったが、神様が責任者でわがままクレーマーには天誅とかはちょっと……。
スミマセン。
俺、悪くない。
でも、スミマセン。
……いやいや、ふざけている場合では無いのだ。
俺的には結構真剣に知りたいのだけど。
……。
まあ、いいか。
たぶん、『亜神の魂に刻まれている純粋な力』を得たからだろう。
人って文字も入っているし、人間をベースにダンジョンマスターになった種族ってことかな。
それなら種属選んだ意味もちょっとはあったか。
たぶん亜神の魂も入っているし!$は神様語かな?
害は無いのだろう。
良いや。気にしてもどうにもならない事は気にしない。
しかしあれだな。
もしかしたら、この心の広さが強者の余裕だな。
世界に対する感じ方が変わったな!
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