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★【新婚旅行編】六日目:焦がれるような期待は当たったことには当たっていた
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ぞんざいな感じになってしまっても、バアルは満足してくれたらしい。
「……私も、アオイの全てを愛しております……大好きですよ……」
満開の笑顔を見せてくれながら、口づけてくれる。ずっと触ってくれなかった乳首を、しっとりと柔い指先で優しく撫でてくれる。
硬く尖らせてしまっている先の方だけを転がすように撫でられると、尾てい骨の辺りが痺れるような心地がした。知らず知らずの内に腰がそわそわと動いてしまう。気恥ずかしさよりも、欲求の方が勝っていた。
「は、ふ……俺、も……ん、んむ……もっと……バアル……もっと、して、欲し……ふ、んっ」
何とかバアルのキスに応えようと唇を擦り寄せた。彼が唇で甘く食んでくれれば、俺もお返しをした。
優しく吸われれば吸い返し、長い舌で舐められたら舐め返した。舌先が触れ合う度に目の奥が熱くなって、下腹部がもどかしく疼いてしまったけれども。
夢中で交わし合っていると、別の方へと意識を向かされた。ただ指の腹で撫でられていただけだった乳首を両方一緒に摘まれて、腰が大げさなくらいに跳ねてしまう。すでにギリギリだった余裕を、完全になくされてしまった。
縋るように厚い胸板にしがみついてしまっていると、溶け合うようなキスを止めて、甘やかすように触れるだけのキスを送ってくれる。
「ん、んぅ……ふ、ぁ……んっ、ふ……」
優しく口づけてくれている間も、巧みな指使いは止まらない。指の腹の間に挟まれて優しく揉まれたり、乳首全体を軽く揺らすように弾かれたり。触ってもらえる度に、どれだけ俺が期待してしまっているのかを、硬くしてしまっているのかを分からされた。
バアルにそんな気はないんだろうけど。ただ、俺をひたすらに可愛がってくれようと、気持ちよくしてくれようとしているだけなんだろうけど。
酷く感じてしまっているのは胸元ばかりでは。もう、とっくにあそこも熱を帯びてしまっている。それどころか早く解放して欲しくて、彼の手でちゃんと触って欲しくて、太ももをもじもじと擦り寄せてしまうのを止められない。
男の俺でも、バアルのお陰で胸だけでも気持ちよくなれるようにはなった。けれども、今みたいに焦らされるような、穏やかな刺激ばかりでは、中々。
せめて、また深いキスをしてもらえたら。せめて、もう少し強めに乳首を可愛がってもらえたら。
気持ちいいのだけれども、もどかしい。そんな俺の現状にバアルも気付いてはくれていると思う。だからだろう、下唇を軽く吸ってから離れていった。
「……あ」
きっと、もっと確かな刺激を与えてくれるんだと。その期待は当たったことには当たっていた。ただ、もらえるところが、俺の欲しかったところとは違っていたってだけで。
「ひ、ぁ……っ、あ、あ……っ」
焦らすこともなく、吸い付かれていた。
片方の乳首はそのまま指先で触ってもらいながら、反対は彼の口に。柔らかな唇で食またまま、舌先で先に向かって舐め上げられながら、吸われてしまっている。
ここまで熱が募る前ならば、もっと楽しんでいられただろうに。熱のこもった眼差しで俺を見上げてくる彼を、その指通りのいい髪を撫でながら、何とも言えない喜びを感じていられただろうに。
「ん、んぁっ、ひ……も、駄目……バアル、バアル……ッ」
すでに限界間近だった俺は、あっさりと高められてしまっていた。ただでさえ湿っぽく感じていた薄い下着の内側を、更に濡らしてしまっていた。
「……私も、アオイの全てを愛しております……大好きですよ……」
満開の笑顔を見せてくれながら、口づけてくれる。ずっと触ってくれなかった乳首を、しっとりと柔い指先で優しく撫でてくれる。
硬く尖らせてしまっている先の方だけを転がすように撫でられると、尾てい骨の辺りが痺れるような心地がした。知らず知らずの内に腰がそわそわと動いてしまう。気恥ずかしさよりも、欲求の方が勝っていた。
「は、ふ……俺、も……ん、んむ……もっと……バアル……もっと、して、欲し……ふ、んっ」
何とかバアルのキスに応えようと唇を擦り寄せた。彼が唇で甘く食んでくれれば、俺もお返しをした。
優しく吸われれば吸い返し、長い舌で舐められたら舐め返した。舌先が触れ合う度に目の奥が熱くなって、下腹部がもどかしく疼いてしまったけれども。
夢中で交わし合っていると、別の方へと意識を向かされた。ただ指の腹で撫でられていただけだった乳首を両方一緒に摘まれて、腰が大げさなくらいに跳ねてしまう。すでにギリギリだった余裕を、完全になくされてしまった。
縋るように厚い胸板にしがみついてしまっていると、溶け合うようなキスを止めて、甘やかすように触れるだけのキスを送ってくれる。
「ん、んぅ……ふ、ぁ……んっ、ふ……」
優しく口づけてくれている間も、巧みな指使いは止まらない。指の腹の間に挟まれて優しく揉まれたり、乳首全体を軽く揺らすように弾かれたり。触ってもらえる度に、どれだけ俺が期待してしまっているのかを、硬くしてしまっているのかを分からされた。
バアルにそんな気はないんだろうけど。ただ、俺をひたすらに可愛がってくれようと、気持ちよくしてくれようとしているだけなんだろうけど。
酷く感じてしまっているのは胸元ばかりでは。もう、とっくにあそこも熱を帯びてしまっている。それどころか早く解放して欲しくて、彼の手でちゃんと触って欲しくて、太ももをもじもじと擦り寄せてしまうのを止められない。
男の俺でも、バアルのお陰で胸だけでも気持ちよくなれるようにはなった。けれども、今みたいに焦らされるような、穏やかな刺激ばかりでは、中々。
せめて、また深いキスをしてもらえたら。せめて、もう少し強めに乳首を可愛がってもらえたら。
気持ちいいのだけれども、もどかしい。そんな俺の現状にバアルも気付いてはくれていると思う。だからだろう、下唇を軽く吸ってから離れていった。
「……あ」
きっと、もっと確かな刺激を与えてくれるんだと。その期待は当たったことには当たっていた。ただ、もらえるところが、俺の欲しかったところとは違っていたってだけで。
「ひ、ぁ……っ、あ、あ……っ」
焦らすこともなく、吸い付かれていた。
片方の乳首はそのまま指先で触ってもらいながら、反対は彼の口に。柔らかな唇で食またまま、舌先で先に向かって舐め上げられながら、吸われてしまっている。
ここまで熱が募る前ならば、もっと楽しんでいられただろうに。熱のこもった眼差しで俺を見上げてくる彼を、その指通りのいい髪を撫でながら、何とも言えない喜びを感じていられただろうに。
「ん、んぁっ、ひ……も、駄目……バアル、バアル……ッ」
すでに限界間近だった俺は、あっさりと高められてしまっていた。ただでさえ湿っぽく感じていた薄い下着の内側を、更に濡らしてしまっていた。
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