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★【新婚旅行編】五日目:自信が、俺を大胆にしていた
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だらしなく緩んでいた顔を引き締めて、改めて逞しい彼のものへと手を伸ばす。
「じゃあ、触るね……?」
「はい……」
取り敢えずはと、彼に倣って俺も下着の上から触ろうとした。
丈の合っていないジャケットの袖をまくってから慎重に竿を握ろうと、撫で擦ろうとしたんだけれども。
「どわっ」
「アオイ……っ」
突如、鼻先に突きつけられるように出てきた彼のものに、思わず情けのない声を上げてしまっていた。
俺が触ったことで、絶妙に保たれていた均衡が崩れてしまったんだろう。太くて長い竿が飛び出してきたのだ。
小さな布地が覆い隠しているのは、いまや立派な竿に見合う玉だけ。なんだけど、元々そういう用途の下着だったみたいに似合ってしまっている。むしろ、余計にエッチな見た目になっちゃったんだけど。
「申し訳ございません……大丈夫ですか?」
「う、うんっ、大丈夫……ちょっとびっくりしただけだよ」
何にも悪くないのに、バアルは凛々しい眉を下げてしまっている。揺れていた触角は力なく下がっていて、賑やかだった羽も萎れた花のように縮んでしまっていた。
このままじゃ、喜んでもらえない……早く挽回しないと。
焦った俺は両手で竿を握ってしまっていた。その大きな亀頭を早くも咥えてしまっていた。
「く、ぁ……アオイ……」
「ん、ふ……ん、んっ……」
初めてでも彼を気持ちよく出来たという自信が、俺を大胆にしていた。
つるりと弾力のある先端からじわりと滲んできて、口内に広がっていく先走りなんてなんのその。滲み出た先から舐め上げて、吸っていた。
もっと出しても大丈夫だとアピールすべく、両手で竿を撫でるのも忘れない。
歯を当ててしまわないようにそっと咥えたまま、舌全体を使って舐めていると、また先走りが増えてきた。血管の浮き出た竿も、俺の手の中で時々びくびく震えている。気持ちよくなってくれているのかな。
「は、ぁ……っ、ん、ぁ……アオイ……」
「ん、む……きもひぃ……?」
「ふ……ええ……は、んっ……気持ちいい、ですよ……お上手ですね……」
切なそうに長い睫毛を伏せながらも、バアルは微笑んでくれる。よしよしと髪を梳いて撫でてくれる。胸の内が、ふわふわとした温かさで満たされていく。
大好きな人が喜んでくれている。褒めてくれている。それらの力は凄まじいもので。
「ん、ぁ……アオイ……あまり、ご無理をなされては……」
俺は、この前よりも多く彼のものを頬張っていた。
大きく張り出したカリ首よりも更に下の方まで。欲張ったせいで、先端が喉の奥に届きそうになっていたけれど不快感はなかった。
むしろドキドキしていた。彼のものでお腹の中を満たされている時のような。その時に近しい高揚感を感じていたんだ。
見下ろしている心配そうな眼差しに向かって、大丈夫だと目で訴えてから顔を前後に動かしてみた。
「ふ、ぅ……は、ぁ、あっ……」
頭の上に降ってくる、悩ましげな声が更に艶を増していく。釣られるように俺の鼓動も煩くなっていく。太くて長い彼のものを喉の奥へと招く度に立ててしまっている、はしたない音を掻き消すくらいに頭の中で響いている。
今、俺が彼に触れてもらっているのは頭だけ。感じ入ってくれているにも関わらず、褒めてくれている頭だけだ。なのに。
……お尻の奥の方が熱い。ジンジンしてる……なんで、俺、ちょっぴり気持ちよくなっちゃって……
「く、アオイ……っ、申し訳、ございません……もう……っ」
途切れ途切れに訴えてきた声は切羽詰まっていて、しゃぶり続けている彼のものも激しく脈打っていた。今にも出してくれそう。
考えている場合じゃない。最後の最後までしっかりしないと。バアルにとびきり気持ちよくなってもらわないと。
「じゃあ、触るね……?」
「はい……」
取り敢えずはと、彼に倣って俺も下着の上から触ろうとした。
丈の合っていないジャケットの袖をまくってから慎重に竿を握ろうと、撫で擦ろうとしたんだけれども。
「どわっ」
「アオイ……っ」
突如、鼻先に突きつけられるように出てきた彼のものに、思わず情けのない声を上げてしまっていた。
俺が触ったことで、絶妙に保たれていた均衡が崩れてしまったんだろう。太くて長い竿が飛び出してきたのだ。
小さな布地が覆い隠しているのは、いまや立派な竿に見合う玉だけ。なんだけど、元々そういう用途の下着だったみたいに似合ってしまっている。むしろ、余計にエッチな見た目になっちゃったんだけど。
「申し訳ございません……大丈夫ですか?」
「う、うんっ、大丈夫……ちょっとびっくりしただけだよ」
何にも悪くないのに、バアルは凛々しい眉を下げてしまっている。揺れていた触角は力なく下がっていて、賑やかだった羽も萎れた花のように縮んでしまっていた。
このままじゃ、喜んでもらえない……早く挽回しないと。
焦った俺は両手で竿を握ってしまっていた。その大きな亀頭を早くも咥えてしまっていた。
「く、ぁ……アオイ……」
「ん、ふ……ん、んっ……」
初めてでも彼を気持ちよく出来たという自信が、俺を大胆にしていた。
つるりと弾力のある先端からじわりと滲んできて、口内に広がっていく先走りなんてなんのその。滲み出た先から舐め上げて、吸っていた。
もっと出しても大丈夫だとアピールすべく、両手で竿を撫でるのも忘れない。
歯を当ててしまわないようにそっと咥えたまま、舌全体を使って舐めていると、また先走りが増えてきた。血管の浮き出た竿も、俺の手の中で時々びくびく震えている。気持ちよくなってくれているのかな。
「は、ぁ……っ、ん、ぁ……アオイ……」
「ん、む……きもひぃ……?」
「ふ……ええ……は、んっ……気持ちいい、ですよ……お上手ですね……」
切なそうに長い睫毛を伏せながらも、バアルは微笑んでくれる。よしよしと髪を梳いて撫でてくれる。胸の内が、ふわふわとした温かさで満たされていく。
大好きな人が喜んでくれている。褒めてくれている。それらの力は凄まじいもので。
「ん、ぁ……アオイ……あまり、ご無理をなされては……」
俺は、この前よりも多く彼のものを頬張っていた。
大きく張り出したカリ首よりも更に下の方まで。欲張ったせいで、先端が喉の奥に届きそうになっていたけれど不快感はなかった。
むしろドキドキしていた。彼のものでお腹の中を満たされている時のような。その時に近しい高揚感を感じていたんだ。
見下ろしている心配そうな眼差しに向かって、大丈夫だと目で訴えてから顔を前後に動かしてみた。
「ふ、ぅ……は、ぁ、あっ……」
頭の上に降ってくる、悩ましげな声が更に艶を増していく。釣られるように俺の鼓動も煩くなっていく。太くて長い彼のものを喉の奥へと招く度に立ててしまっている、はしたない音を掻き消すくらいに頭の中で響いている。
今、俺が彼に触れてもらっているのは頭だけ。感じ入ってくれているにも関わらず、褒めてくれている頭だけだ。なのに。
……お尻の奥の方が熱い。ジンジンしてる……なんで、俺、ちょっぴり気持ちよくなっちゃって……
「く、アオイ……っ、申し訳、ございません……もう……っ」
途切れ途切れに訴えてきた声は切羽詰まっていて、しゃぶり続けている彼のものも激しく脈打っていた。今にも出してくれそう。
考えている場合じゃない。最後の最後までしっかりしないと。バアルにとびきり気持ちよくなってもらわないと。
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