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★【新婚旅行編】五日目:要約させて頂きますと……大変喜んで頂けていた、ということで宜しいでしょうか?
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……早く続きをして欲しい。もっとバアルと一緒に気持ちよくなりたい。
欲の力は強いもので、俺は素直になれていた。思っていたことを、そのままバアルに伝えていた。
「は、はぁ……ホントに、こんなにいっぱい……んっ、抱いてもらえるなんて……思って、なかったから……」
白い睫毛がぱちぱちと瞬く。少し驚いているような彼の反応に、焦った俺は矢継ぎ早に言葉を重ねていた。
「あ……っ、バアルが言ってくれたこと、信じてなかった訳じゃないんだよ? ただ、今更になって、実感が湧いてきたっていうか……ずっと、いい夢を、見させてもらっているような気が……してるっていうか」
ぱたぱたと羽のはためく音が聞こえる。
逸らしてしまっていた視線を戻すと、微笑む彼の背にある天井がボヤけて見えた。周囲の景色も。淡い光を帯びた彼の羽が、俺達を包み込むように大きく広がっていた。
金属のような光沢を帯びた二本の触角が、ご機嫌そうに揺れている。優しい目元にサラリとかかっている白い髪を、後ろへ流すようにかき上げる様がカッコいい。
喜びを滲ませていた唇が、形作っていた笑みを深めた。また、ときめいちゃったから、無意識の内に力を込めていたのかもしれない。
「ふむ、要約させて頂きますと……大変喜んで頂けていた、ということで宜しいでしょうか? 私めが御身を愛でさせて頂いているのを」
改めてバアルの口から言われると、ちょっぴり背中がムズムズしてしまう。伝えた時には引っ込んでくれていた照れ臭さが、遅れて顔を出してしまう。紛れもない事実なんだけどさ。
「……うん……嬉しいよ、すっごく……バアルに触ってもらえるのも、その……いっぱい、ぎゅってしてもらえるのも……」
「それは、それは……大変光栄に存じます。ですが……他にはございませんか? 他に、思っていらっしゃることはないのでしょうか?」
止まっていた腰が突然動き始めた。ゆるゆると一緒に揺れるように前後に動かれる度に、ずっと押し当てられていた硬い先端に撫でられてしまう。
「あ、ん……」
再びイイところばかりを集中的に擦られて、燻っていた熱が勢いを取り戻していく。密やかな刺激が、お尻から背骨をじくじくと伝っていく。少しずつ、けれども確かに全身に広がっていって。
「……心地よくは、ございませんか?」
「うぁ……」
「アオイ……」
「っ……気持ちいよ……バアルに抱いてもらえるの、スゴく幸せで、気持ちいい……もっと、俺のこと……愛して欲しい……」
切なそうに細められていた瞳が見開いた。求め過ぎてしまったんだろうか。今だって、今までだって、バアルは惜しみない愛を注いでくれているってのに。
「ごめんね……欲張りで、んむっ」
余裕のないキスだった。遥かに大人な彼が時々してくれる、噛みつくような口づけ。
深くはしてもらえていない。熱い唇で食まれて、吸われるだけ。その繰り返しなのに、鼓動が騒がしくなっていく。暴れているような心音が、熱っぽい頭に響いて余計にくらくらしてしまう。
容易く俺の呼吸も、心も乱しておいてから、彼は離れていく。
「お気になさらないで……お互い様でございます故」
「は、ふ……お互い、さま……?」
「ええ……この老骨めも、貴方様への欲が尽きることなど……足りないと、お伝え致しましたよね?」
瞳は変わらず優しく微笑んでいる。けれども、鮮やかな緑の奥には確かな熱を宿していた。
射抜くように真っ直ぐに見つめられると、心の奥まで見通されている気分になってしまう。何故だか喉の渇きを覚えてしまう。
「ひぅ……っ」
さっきよりも大きく反り上がった彼の熱が、俺の中を押し広げた。手のひらを重ねて、指を絡めて繋いでくれて、バアルが逞しい腰を押し進めていく。
「何度愛させて頂いても、貴方様に焦がれております……貴方様が欲しくて仕方がないのです……」
名前を呼びたかった。
俺もだって、応えたかった。愛しているって、バアルが欲しいって伝えたかった。
でも、揺さぶるように激しく腰を打ち付けられてしまうと、お腹の奥の奥まで彼の太くて長いものでいっぱいにしてもらえると、もう上擦った声しか出せなくなってしまう。
だから、せめてもと、広い背中にしがみついた。荒い吐息を漏らしている唇に、口を擦り寄せキスを強請った。
少しでも伝えることが出来たんだろうか。甘やかすような口づけをくれたんだ。
向けてもらえたんだ。幸せそうに綻んだ、柔らかな微笑みを。
欲の力は強いもので、俺は素直になれていた。思っていたことを、そのままバアルに伝えていた。
「は、はぁ……ホントに、こんなにいっぱい……んっ、抱いてもらえるなんて……思って、なかったから……」
白い睫毛がぱちぱちと瞬く。少し驚いているような彼の反応に、焦った俺は矢継ぎ早に言葉を重ねていた。
「あ……っ、バアルが言ってくれたこと、信じてなかった訳じゃないんだよ? ただ、今更になって、実感が湧いてきたっていうか……ずっと、いい夢を、見させてもらっているような気が……してるっていうか」
ぱたぱたと羽のはためく音が聞こえる。
逸らしてしまっていた視線を戻すと、微笑む彼の背にある天井がボヤけて見えた。周囲の景色も。淡い光を帯びた彼の羽が、俺達を包み込むように大きく広がっていた。
金属のような光沢を帯びた二本の触角が、ご機嫌そうに揺れている。優しい目元にサラリとかかっている白い髪を、後ろへ流すようにかき上げる様がカッコいい。
喜びを滲ませていた唇が、形作っていた笑みを深めた。また、ときめいちゃったから、無意識の内に力を込めていたのかもしれない。
「ふむ、要約させて頂きますと……大変喜んで頂けていた、ということで宜しいでしょうか? 私めが御身を愛でさせて頂いているのを」
改めてバアルの口から言われると、ちょっぴり背中がムズムズしてしまう。伝えた時には引っ込んでくれていた照れ臭さが、遅れて顔を出してしまう。紛れもない事実なんだけどさ。
「……うん……嬉しいよ、すっごく……バアルに触ってもらえるのも、その……いっぱい、ぎゅってしてもらえるのも……」
「それは、それは……大変光栄に存じます。ですが……他にはございませんか? 他に、思っていらっしゃることはないのでしょうか?」
止まっていた腰が突然動き始めた。ゆるゆると一緒に揺れるように前後に動かれる度に、ずっと押し当てられていた硬い先端に撫でられてしまう。
「あ、ん……」
再びイイところばかりを集中的に擦られて、燻っていた熱が勢いを取り戻していく。密やかな刺激が、お尻から背骨をじくじくと伝っていく。少しずつ、けれども確かに全身に広がっていって。
「……心地よくは、ございませんか?」
「うぁ……」
「アオイ……」
「っ……気持ちいよ……バアルに抱いてもらえるの、スゴく幸せで、気持ちいい……もっと、俺のこと……愛して欲しい……」
切なそうに細められていた瞳が見開いた。求め過ぎてしまったんだろうか。今だって、今までだって、バアルは惜しみない愛を注いでくれているってのに。
「ごめんね……欲張りで、んむっ」
余裕のないキスだった。遥かに大人な彼が時々してくれる、噛みつくような口づけ。
深くはしてもらえていない。熱い唇で食まれて、吸われるだけ。その繰り返しなのに、鼓動が騒がしくなっていく。暴れているような心音が、熱っぽい頭に響いて余計にくらくらしてしまう。
容易く俺の呼吸も、心も乱しておいてから、彼は離れていく。
「お気になさらないで……お互い様でございます故」
「は、ふ……お互い、さま……?」
「ええ……この老骨めも、貴方様への欲が尽きることなど……足りないと、お伝え致しましたよね?」
瞳は変わらず優しく微笑んでいる。けれども、鮮やかな緑の奥には確かな熱を宿していた。
射抜くように真っ直ぐに見つめられると、心の奥まで見通されている気分になってしまう。何故だか喉の渇きを覚えてしまう。
「ひぅ……っ」
さっきよりも大きく反り上がった彼の熱が、俺の中を押し広げた。手のひらを重ねて、指を絡めて繋いでくれて、バアルが逞しい腰を押し進めていく。
「何度愛させて頂いても、貴方様に焦がれております……貴方様が欲しくて仕方がないのです……」
名前を呼びたかった。
俺もだって、応えたかった。愛しているって、バアルが欲しいって伝えたかった。
でも、揺さぶるように激しく腰を打ち付けられてしまうと、お腹の奥の奥まで彼の太くて長いものでいっぱいにしてもらえると、もう上擦った声しか出せなくなってしまう。
だから、せめてもと、広い背中にしがみついた。荒い吐息を漏らしている唇に、口を擦り寄せキスを強請った。
少しでも伝えることが出来たんだろうか。甘やかすような口づけをくれたんだ。
向けてもらえたんだ。幸せそうに綻んだ、柔らかな微笑みを。
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