767 / 824
★【新婚旅行編】五日目:見つめられているだけで、大丈夫だよって言ってもらえているだけで
しおりを挟む
「は、ぁ……ん、あっ、あっ……」
どこまでもバアルにはお見通しなんだろう。俺が期待していた通りに触ってくれている。
しっとりとした指の腹に挟まれたまま、強弱をつけながら乳首を揉まれると、手のひらに包まれたあそこがジンと熱くなってしまう。
それに加えて直接触ってもらえているのだ。ゆったりと上下に扱かれながら、時々裏筋を親指の腹で優しく撫でてもらえているのだ。
「ああ……また濡れてきましたね……可愛いですよ」
「んぅっ、ひ、あっ……」
身に沁みて分かっていることを、気持ちよくなっちゃってることを、喜びを隠す気のない声で指摘されちゃうと、背中がぞくぞく震えてしまう。
バアルに喜んでもらえると嬉しい。踊るように胸が高鳴って、ふわふわとした温かさで胸が満たされていく。
また……気持ちよく、なっちゃう。
「……ごめっ……あ、うぁ……また、イっちゃ……も、俺……おれ……っ」
嬉しいのに泣きたくなってしまっていると、そっと口づけてもらえた。
「大丈夫ですよ、我慢なさらないで……」
柔らかな低音が紡ぐ言葉はとびきり優しくて、腰の辺りが熱く疼いてしまう。手の動きはどちらも緩めてくれているのに。ほとんど止まっちゃっているのに。
「沢山気持ちよくなられて下さい……達してしまわれても貴方様のお望みのままに、いっぱいよしよしして差し上げますから」
……俺、気持ちよくなって。
……バアルに見つめられているだけで、大丈夫だよって言ってもらえているだけで、俺。
「さあ、どうぞ……」
同時にそっと撫でられただけ。どちらも指の腹で、先端を撫でてもらっただけ。
「ッ…………ひ、う、あ、あッ……ん、ぅ……っ」
けれども、俺は縋るように彼の胸元を、白いカッターシャツを握り締めながら放っていた。首まで大きくのけぞらせて、腰をカクカク震わせながら勢いよく撒き散らしていた。
まっさらだった彼のシャツにシミをつけてしまった。
息をするようにキスを送ってもらっている。やっとこさ、俺の息が整い始めるまで、ずっと。
撫でてもらってもいる。さっきみたいな甘い疼きを覚えさせるような手つきじゃなくて、普段のように。うっかり、うとうとしてしまいそうな優しい手のひらが、俺の頭や頬を撫でてくれている。
「……いかがなさいますか?」
どう俺が答えるかなんて、今から俺がどうしたいかなんて、バアルが一番よく分かってくれているだろうに。
でも、彼は尋ねてくる。間違えていやしないかと、答え合わせをするみたいに。だから、俺はお願いするのだ。優しく微笑む彼の瞳から逃げないで、ちゃんと見つめて。
「……お願い……バアルが欲しい……俺のこと、いっぱいぎゅってして……?」
「畏まりました……愛しい妻のお望みのままに……」
どちらともなく唇を寄せて、抱き締め合いながらベッドに身を預けた。背中に触れたシーツが、ひんやりしていて気持ちがいい。
乱れていた俺の髪を慈しむように整えてくれてから、バアルが身を起こす。
急くように胸元まで開いていたボタンを外していく様は、物腰柔らかな彼にしてはちょっぴり乱暴だ。ドキドキしてしまう。少しでも早く俺のことを、だなんて。
ぽやぽやしている内に、バアルは俺の前に全部をさらけ出していた。きめ細やかな白い肌も、年齢を感じさせない彫刻のような肉体美も。
何度見させてもらっても、どこもかしこもカッコいい。そんでもって色っぽい。分厚い胸板も、濃い陰影がつくほどにキレイに割れた腹筋も、キュッとくびれた腰のラインも……挙げだすとキリがない。
見惚れちゃってるってバアルも気づいているんだろう。嬉しそうに、少し照れたように睫毛を伏せた。細く長い触角が、片方だけへにょんと下がっていく。
「……失礼致しますね」
「は、はぃ……どうぞ、いつでも……」
どこまでもバアルにはお見通しなんだろう。俺が期待していた通りに触ってくれている。
しっとりとした指の腹に挟まれたまま、強弱をつけながら乳首を揉まれると、手のひらに包まれたあそこがジンと熱くなってしまう。
それに加えて直接触ってもらえているのだ。ゆったりと上下に扱かれながら、時々裏筋を親指の腹で優しく撫でてもらえているのだ。
「ああ……また濡れてきましたね……可愛いですよ」
「んぅっ、ひ、あっ……」
身に沁みて分かっていることを、気持ちよくなっちゃってることを、喜びを隠す気のない声で指摘されちゃうと、背中がぞくぞく震えてしまう。
バアルに喜んでもらえると嬉しい。踊るように胸が高鳴って、ふわふわとした温かさで胸が満たされていく。
また……気持ちよく、なっちゃう。
「……ごめっ……あ、うぁ……また、イっちゃ……も、俺……おれ……っ」
嬉しいのに泣きたくなってしまっていると、そっと口づけてもらえた。
「大丈夫ですよ、我慢なさらないで……」
柔らかな低音が紡ぐ言葉はとびきり優しくて、腰の辺りが熱く疼いてしまう。手の動きはどちらも緩めてくれているのに。ほとんど止まっちゃっているのに。
「沢山気持ちよくなられて下さい……達してしまわれても貴方様のお望みのままに、いっぱいよしよしして差し上げますから」
……俺、気持ちよくなって。
……バアルに見つめられているだけで、大丈夫だよって言ってもらえているだけで、俺。
「さあ、どうぞ……」
同時にそっと撫でられただけ。どちらも指の腹で、先端を撫でてもらっただけ。
「ッ…………ひ、う、あ、あッ……ん、ぅ……っ」
けれども、俺は縋るように彼の胸元を、白いカッターシャツを握り締めながら放っていた。首まで大きくのけぞらせて、腰をカクカク震わせながら勢いよく撒き散らしていた。
まっさらだった彼のシャツにシミをつけてしまった。
息をするようにキスを送ってもらっている。やっとこさ、俺の息が整い始めるまで、ずっと。
撫でてもらってもいる。さっきみたいな甘い疼きを覚えさせるような手つきじゃなくて、普段のように。うっかり、うとうとしてしまいそうな優しい手のひらが、俺の頭や頬を撫でてくれている。
「……いかがなさいますか?」
どう俺が答えるかなんて、今から俺がどうしたいかなんて、バアルが一番よく分かってくれているだろうに。
でも、彼は尋ねてくる。間違えていやしないかと、答え合わせをするみたいに。だから、俺はお願いするのだ。優しく微笑む彼の瞳から逃げないで、ちゃんと見つめて。
「……お願い……バアルが欲しい……俺のこと、いっぱいぎゅってして……?」
「畏まりました……愛しい妻のお望みのままに……」
どちらともなく唇を寄せて、抱き締め合いながらベッドに身を預けた。背中に触れたシーツが、ひんやりしていて気持ちがいい。
乱れていた俺の髪を慈しむように整えてくれてから、バアルが身を起こす。
急くように胸元まで開いていたボタンを外していく様は、物腰柔らかな彼にしてはちょっぴり乱暴だ。ドキドキしてしまう。少しでも早く俺のことを、だなんて。
ぽやぽやしている内に、バアルは俺の前に全部をさらけ出していた。きめ細やかな白い肌も、年齢を感じさせない彫刻のような肉体美も。
何度見させてもらっても、どこもかしこもカッコいい。そんでもって色っぽい。分厚い胸板も、濃い陰影がつくほどにキレイに割れた腹筋も、キュッとくびれた腰のラインも……挙げだすとキリがない。
見惚れちゃってるってバアルも気づいているんだろう。嬉しそうに、少し照れたように睫毛を伏せた。細く長い触角が、片方だけへにょんと下がっていく。
「……失礼致しますね」
「は、はぃ……どうぞ、いつでも……」
10
お気に入りに追加
471
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる