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★【新婚旅行編】五日目:やっぱり、バアルも我慢してくれていたらしかった
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十分に広げることが出来たんだろうか。今度は抜き差しが始まった。
「あっ、ひぅ……っ」
三本の指が穴の縁まで抜けていっては、届く限り奥まで差し込まれていく。寝室に響く音が、ますます激しくなっていく。
「ん、ゃ……そこ……」
「此方ですね……」
ただ、行って戻ってを繰り返していただけの指が、ある一点を刺激し始める。浅い部分を、俺のいいところだけを、指先で軽く叩き始めた。
「お好きですものね? 前立腺を優しくトントンされるのが……」
「あ、あっ、好きっ……いっ、あっ、あんっ、あ……」
リズムを変えながら、巧みな力加減で強弱をつけながら刺激されてしまうと、足を持ち上げる余裕がなくなってしまう。
そればかりか、たださらなる快感を求めることばかりに無茶になっていく。知らず知らずの内に、もっと、もっとと強請るように腰を揺らしてしまっていた。
「う、あっ、指、気持ち……バアル、バアル……っ」
「はい、貴方様のバアルはここに……」
とっさに伸ばした手を握ってもらえた。指が絡んで、手のひらが重なって、伝わってくる彼の温もりにますます視界がボヤけていってしまう。
「大丈夫ですよ、アオイ……どうぞ、気持ちよくなられて下さい……」
優しい彼の笑顔さえ滲んでしまっているのに、目の前で星のように瞬いた白い輝きはハッキリと見えた。
「ん、んぁっ……イくっ……いっ、あ、あっ……ッッ……」
あられもない声を上げながら、俺は身体を震わせていた。ベッドの上でもがくように、何度も何度も腰を跳ねさせてしまっていた。
全身がジンジンと痺れているような気がする。でも気持ちがいい。頭もくらくらしているけど、でも。
「いい子ですね……ほら、沢山出ましたよ? よく出来ましたね……」
バアルが頭を撫でてくれる。頬までこぼれちゃっていた涙を拭ってくれる。お陰でちゃんと見ることが出来た。バアルの優しい笑顔を。大好きな笑顔を。
「は、はっ……ん、ぁ……ふ、バアル……俺、いい子……?」
「ええ……」
「ん……じゃあ、欲し……ご褒美、バアルの……一緒が、いい……」
ちょっとだけバアルは驚いたみたいだった。目を丸くして、触角をピンっと立てて。ずっとはためいていた羽も止まっちゃっていた。
でも、すぐにご褒美をくれたんだ。抱き締めてくれながら、俺のお尻の穴に硬い先端を擦りつけてくれたんだ。
「は、ぁ……バアル……あ、あぅ……っ」
荒い呼吸が聞こえる。ふーっ、ふーって余裕がなさそう。ドキドキしてくれているのかな。
嬉しくなっていると、ゆっくりと先端が押し込まれていった。
相変わらず、重たい圧迫感からは逃れられないけれども、気持ちよさの方が勝っている。頭の芯が甘く痺れて、お腹の奥がきゅってして。カリの段差で内壁を擦られながら押し進められていくと、もっと。
足の裏まで熱くなって、身体が勝手に震えてしまう。邪魔しちゃいけないのに締め付けてしまう。どんどん入ってきてくれている太くて長い熱の形を、より正確に感じることが出来て。
「……おっき……あ、んっ、嬉し……一緒、バアルと、一緒……あぁっ」
やっぱり、バアルも我慢してくれていたらしかった。いきなり激しい。弁を越えて、ちゃんと根元まで受け入れられた途端に、腰を動かし始めたんだ。
大きく張り出した先端を、穴の縁近くから奥に向かって。ひと息に叩きつけているような腰使いは、その一突き一突きが鋭く重い。なのに、その速さは奥ばかりを小刻みに突いている時と全然劣らない。
やっぱり、まだまだ遠慮しちゃってたんじゃ。甘えてもらえてなかったんじゃ。
「あっ、ひぅ……っ」
三本の指が穴の縁まで抜けていっては、届く限り奥まで差し込まれていく。寝室に響く音が、ますます激しくなっていく。
「ん、ゃ……そこ……」
「此方ですね……」
ただ、行って戻ってを繰り返していただけの指が、ある一点を刺激し始める。浅い部分を、俺のいいところだけを、指先で軽く叩き始めた。
「お好きですものね? 前立腺を優しくトントンされるのが……」
「あ、あっ、好きっ……いっ、あっ、あんっ、あ……」
リズムを変えながら、巧みな力加減で強弱をつけながら刺激されてしまうと、足を持ち上げる余裕がなくなってしまう。
そればかりか、たださらなる快感を求めることばかりに無茶になっていく。知らず知らずの内に、もっと、もっとと強請るように腰を揺らしてしまっていた。
「う、あっ、指、気持ち……バアル、バアル……っ」
「はい、貴方様のバアルはここに……」
とっさに伸ばした手を握ってもらえた。指が絡んで、手のひらが重なって、伝わってくる彼の温もりにますます視界がボヤけていってしまう。
「大丈夫ですよ、アオイ……どうぞ、気持ちよくなられて下さい……」
優しい彼の笑顔さえ滲んでしまっているのに、目の前で星のように瞬いた白い輝きはハッキリと見えた。
「ん、んぁっ……イくっ……いっ、あ、あっ……ッッ……」
あられもない声を上げながら、俺は身体を震わせていた。ベッドの上でもがくように、何度も何度も腰を跳ねさせてしまっていた。
全身がジンジンと痺れているような気がする。でも気持ちがいい。頭もくらくらしているけど、でも。
「いい子ですね……ほら、沢山出ましたよ? よく出来ましたね……」
バアルが頭を撫でてくれる。頬までこぼれちゃっていた涙を拭ってくれる。お陰でちゃんと見ることが出来た。バアルの優しい笑顔を。大好きな笑顔を。
「は、はっ……ん、ぁ……ふ、バアル……俺、いい子……?」
「ええ……」
「ん……じゃあ、欲し……ご褒美、バアルの……一緒が、いい……」
ちょっとだけバアルは驚いたみたいだった。目を丸くして、触角をピンっと立てて。ずっとはためいていた羽も止まっちゃっていた。
でも、すぐにご褒美をくれたんだ。抱き締めてくれながら、俺のお尻の穴に硬い先端を擦りつけてくれたんだ。
「は、ぁ……バアル……あ、あぅ……っ」
荒い呼吸が聞こえる。ふーっ、ふーって余裕がなさそう。ドキドキしてくれているのかな。
嬉しくなっていると、ゆっくりと先端が押し込まれていった。
相変わらず、重たい圧迫感からは逃れられないけれども、気持ちよさの方が勝っている。頭の芯が甘く痺れて、お腹の奥がきゅってして。カリの段差で内壁を擦られながら押し進められていくと、もっと。
足の裏まで熱くなって、身体が勝手に震えてしまう。邪魔しちゃいけないのに締め付けてしまう。どんどん入ってきてくれている太くて長い熱の形を、より正確に感じることが出来て。
「……おっき……あ、んっ、嬉し……一緒、バアルと、一緒……あぁっ」
やっぱり、バアルも我慢してくれていたらしかった。いきなり激しい。弁を越えて、ちゃんと根元まで受け入れられた途端に、腰を動かし始めたんだ。
大きく張り出した先端を、穴の縁近くから奥に向かって。ひと息に叩きつけているような腰使いは、その一突き一突きが鋭く重い。なのに、その速さは奥ばかりを小刻みに突いている時と全然劣らない。
やっぱり、まだまだ遠慮しちゃってたんじゃ。甘えてもらえてなかったんじゃ。
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