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★【新婚旅行編】五日目:キスしてもらえたから、ぎゅってしてもらえたから
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彼を受け入れる際の、どうしても避けられない下腹部全体に響くような重苦しさに変わりはない。
とはいえ、それなりに俺だって成長しているのだ。彼のものを根元まで収められるまで、彼がゆっくりと腰を進めている間はこの通り。ちゃんと深呼吸をして、力を抜いて、バアルのお手伝いすることが。
「ひぁ……っ」
大きく張り出したカリの段差が前立腺を掠めたまでは、ちゃんと堪えられていた。なのに、後少しだったのに。先端が奥の弁をこじ開けるように通り抜けた瞬間、こみ上げてきてしまっていた。重たい熱がせり上がってきて、お腹の奥が勝手にうねるように疼いてしまう。
無事に彼の先端が俺の奥へと、コツンと辿り着いた感覚を感じられたものの、早くも俺は一足先に気持ちよくなってしまっていた。覆い被さる彼の広い背中にしがみつきながら、全身を小刻みに震えさせてしまっていた。
「あ、うぁっ、あ、あっ……ッッ」
カメラのフラッシュでもたかれたかのように、目の前がチカチカと明滅している。頭にドクドク響くほどに鼓動は激しく喚いているのに、どこか遠くに鳴っているような気がして。ちゃんと息が出来ているハズなのに足りなくて。
必死に酸素を貪ろうと浅い呼吸ばかりを繰り返していると、柔らかな温もりが口に触れた。
「は、ぁ……ん、ん……」
優しく触れてもらう度に、不思議と呼吸が楽になってくる。何でか焦ってばかりだった気分が和らいでくる。ぎゅっと抱き締めてもらえたら、彼から香ってくるハーブの匂いが強くなったら、もっと。
違和感だけが全部なくなって、残ったのは今までずっといた気持ちよさだけ。味なんてする訳ないのに、甘く感じてしまう幸せな気分だけ。
夢見心地でふわふわした感覚に指の先まで浸っていると、はたと気づいた。鮮やかな緑の眼差しが、心配そうに俺を見つめていることに。
「……アオイ……大丈夫、ですか……?」
目が合うと少し安心してくれたみたい。お髭がカッコいい口元がホッと綻んでいく。
「ん……もう、大丈夫……スゴく気持ちくて……なんか、身体がびっくりしちゃってた、みたい……」
多分、そうなんだろうとしか。だって、ちゃんと気持ちいい。挿れてもらった時も、ちゃんと受け入れられた今だって。
「左様でございましたか……」
バアルはどこか納得したように微笑んで、労るように俺の腰を撫でてくれる。優しいキスをまた交わしてもらえた時、一番大事なことを伝え忘れていたことに気がついた。
「……バアル、あのね」
「はい、アオイ、なんでしょう?」
「キス、してもらえたから……バアルに、ぎゅってしてもらえたから、落ち着いたの……落ち着けたよ……ありがと」
その時、確かに俺は感じた。お腹の奥まで収まっている彼のものが、脈打つように震えたことに。ただでさえ逞しいその竿が、ますます大きく反り上がったことに。
それから、聞こえてもいた。息を呑む音に混じって、喉を鳴らすような飢えた音も。バアルが俺のことを求めてくれているんだなって、確信出来たから。
「……そう、ですか………もう少し、このまま……ぎゅっとしていましょうか?」
だから、お願いすることが出来た。首まで赤く染めて、照れたように瞳を細めた彼をちゃんと見つめながら。
「ううん、動いて欲し……バアルの好きにして? 一緒に気持ちくなりた、んんっ」
一瞬だけ見えた。薄く開いた唇から、真っ赤な舌と鋭く白い牙が覗いたのが。唇同士が触れ合うのとほぼ一緒だったと思う。長い舌が俺の口内へとぬらりと入り込んできたのは。
とはいえ、それなりに俺だって成長しているのだ。彼のものを根元まで収められるまで、彼がゆっくりと腰を進めている間はこの通り。ちゃんと深呼吸をして、力を抜いて、バアルのお手伝いすることが。
「ひぁ……っ」
大きく張り出したカリの段差が前立腺を掠めたまでは、ちゃんと堪えられていた。なのに、後少しだったのに。先端が奥の弁をこじ開けるように通り抜けた瞬間、こみ上げてきてしまっていた。重たい熱がせり上がってきて、お腹の奥が勝手にうねるように疼いてしまう。
無事に彼の先端が俺の奥へと、コツンと辿り着いた感覚を感じられたものの、早くも俺は一足先に気持ちよくなってしまっていた。覆い被さる彼の広い背中にしがみつきながら、全身を小刻みに震えさせてしまっていた。
「あ、うぁっ、あ、あっ……ッッ」
カメラのフラッシュでもたかれたかのように、目の前がチカチカと明滅している。頭にドクドク響くほどに鼓動は激しく喚いているのに、どこか遠くに鳴っているような気がして。ちゃんと息が出来ているハズなのに足りなくて。
必死に酸素を貪ろうと浅い呼吸ばかりを繰り返していると、柔らかな温もりが口に触れた。
「は、ぁ……ん、ん……」
優しく触れてもらう度に、不思議と呼吸が楽になってくる。何でか焦ってばかりだった気分が和らいでくる。ぎゅっと抱き締めてもらえたら、彼から香ってくるハーブの匂いが強くなったら、もっと。
違和感だけが全部なくなって、残ったのは今までずっといた気持ちよさだけ。味なんてする訳ないのに、甘く感じてしまう幸せな気分だけ。
夢見心地でふわふわした感覚に指の先まで浸っていると、はたと気づいた。鮮やかな緑の眼差しが、心配そうに俺を見つめていることに。
「……アオイ……大丈夫、ですか……?」
目が合うと少し安心してくれたみたい。お髭がカッコいい口元がホッと綻んでいく。
「ん……もう、大丈夫……スゴく気持ちくて……なんか、身体がびっくりしちゃってた、みたい……」
多分、そうなんだろうとしか。だって、ちゃんと気持ちいい。挿れてもらった時も、ちゃんと受け入れられた今だって。
「左様でございましたか……」
バアルはどこか納得したように微笑んで、労るように俺の腰を撫でてくれる。優しいキスをまた交わしてもらえた時、一番大事なことを伝え忘れていたことに気がついた。
「……バアル、あのね」
「はい、アオイ、なんでしょう?」
「キス、してもらえたから……バアルに、ぎゅってしてもらえたから、落ち着いたの……落ち着けたよ……ありがと」
その時、確かに俺は感じた。お腹の奥まで収まっている彼のものが、脈打つように震えたことに。ただでさえ逞しいその竿が、ますます大きく反り上がったことに。
それから、聞こえてもいた。息を呑む音に混じって、喉を鳴らすような飢えた音も。バアルが俺のことを求めてくれているんだなって、確信出来たから。
「……そう、ですか………もう少し、このまま……ぎゅっとしていましょうか?」
だから、お願いすることが出来た。首まで赤く染めて、照れたように瞳を細めた彼をちゃんと見つめながら。
「ううん、動いて欲し……バアルの好きにして? 一緒に気持ちくなりた、んんっ」
一瞬だけ見えた。薄く開いた唇から、真っ赤な舌と鋭く白い牙が覗いたのが。唇同士が触れ合うのとほぼ一緒だったと思う。長い舌が俺の口内へとぬらりと入り込んできたのは。
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