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★【新婚旅行編】四日目:ますます色んなところにキスしてもらってる気が
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お願いされたのだから張り切って。俺は小刻みに震える手を叱咤しながら、彼を愛でさせてもらうことに専念した。
頭を撫でて、髪を梳くのは勿論のこと。時にはしっとりとした頬を、優しい目元や頬骨辺りに刻まれたシワを、更にはふわふわなお髭まで撫でさせてもらっていた。
その間も、バアルさんは絶え間なくキスを送ってくれていた。額に、目尻に、鼻にと余すことなく。
最後に名残惜しそうに、何度か唇に重ねてもらえてから首元へ。甘えてくれるように高い鼻先を擦り寄せてくれながら、今晩もまた証を付けてくれている。俺がバアルさんのものなんだって、繰り返し肌に刻みつけてくれている。
「……失礼致しますね」
「は、ん……ふ、どうぞ……」
首の周りに点々と赤い跡がついた頃。撫でさせてもらうよりも、甘えたい気持ちが強くなりかけていた頃。バアルさんは律儀に一言かけてから、俺のシャツを肌着ごと丁重に捲り上げた。
たおやかな手によって曝け出された薄い胸に、彫りの深い顔が迫ってくる。俺の身体はすでにこの先を期待してしまっていたらしい。まだ触ってもらってもいないのに、乳首を硬く尖らせてしまっていたんだ。
「んぁっ……バアル……っ」
片方はしっとりとした指先でそっと摘まれて、もう片方は柔らかな唇に食まれて。期待通りの刺激をもらえたってのに、俺はシーツの上で藻掻いていた。上体を反らして、足を伸ばして、バアルさんのキレイな髪まで掴んで。頭の芯が、甘く痺れるような刺激から逃げるように。
「ご、ごめんなさ……」
「大丈夫……お気になさらないで……それよりも、ちゃんと気持ちよくなられていますか? 何か、問題はございませんか?」
「ん、大丈夫……は、ぁ……気持ち、いいよ……続けて欲し、あっ、んっ、あ……っ」
お願いし終えるまでに叶えてもらえてしまった。動き出した指先が、吸い付いてきた唇が、瞬く間に俺を溺れさせていく。
触ってもらえているのは、たった二箇所。でも俺には十分過ぎたみたい。彼とベッドに挟まれながら、ただただ上擦った声を上げることしか出来なくなってしまう。
最初の終わりは呆気なかった。先端を爪の先で優しく擽られただけ、強めに吸われながら熱い舌で全体を舐め上げられただけで、俺は腰をビクビクと跳ねさせていた。すでに汗ばんでいた下着を、その中心を更に濡らしてしまっていたんだ。
「……達してしまわれましたか?」
「はっ、はぁ……ん、ごめ……気持ちくて……」
「それは何より……もっと気持ちよくなられて下さいね……」
柔らかな笑みを深めた彼は、分かりやすいくらいに上機嫌。細く長い触角を弾むように揺らしながらますます下へと、今度はお腹の辺りにキスを送ってくれる。
慣れた手つきでズボンをパンツごと引き抜いてから足先にも。片方の膝裏を掴まれ、優しく持ち上げられたかと思えば、太ももにまで口づけてきた。
……なんか、最近、ますます色んなところにキスしてもらってる気がするな。
俺はされるがままになっていた。心地いい余韻で頭も身体もぼんやりしているからか、気恥ずかしさも薄い。濡れそぼり、芯を持ったままのあそこを見られちゃっているのにも関わらず。
そんな夢見心地な状態から一瞬で覚めるとは。思考がクリアになる出来事が起きるとは。
頭を撫でて、髪を梳くのは勿論のこと。時にはしっとりとした頬を、優しい目元や頬骨辺りに刻まれたシワを、更にはふわふわなお髭まで撫でさせてもらっていた。
その間も、バアルさんは絶え間なくキスを送ってくれていた。額に、目尻に、鼻にと余すことなく。
最後に名残惜しそうに、何度か唇に重ねてもらえてから首元へ。甘えてくれるように高い鼻先を擦り寄せてくれながら、今晩もまた証を付けてくれている。俺がバアルさんのものなんだって、繰り返し肌に刻みつけてくれている。
「……失礼致しますね」
「は、ん……ふ、どうぞ……」
首の周りに点々と赤い跡がついた頃。撫でさせてもらうよりも、甘えたい気持ちが強くなりかけていた頃。バアルさんは律儀に一言かけてから、俺のシャツを肌着ごと丁重に捲り上げた。
たおやかな手によって曝け出された薄い胸に、彫りの深い顔が迫ってくる。俺の身体はすでにこの先を期待してしまっていたらしい。まだ触ってもらってもいないのに、乳首を硬く尖らせてしまっていたんだ。
「んぁっ……バアル……っ」
片方はしっとりとした指先でそっと摘まれて、もう片方は柔らかな唇に食まれて。期待通りの刺激をもらえたってのに、俺はシーツの上で藻掻いていた。上体を反らして、足を伸ばして、バアルさんのキレイな髪まで掴んで。頭の芯が、甘く痺れるような刺激から逃げるように。
「ご、ごめんなさ……」
「大丈夫……お気になさらないで……それよりも、ちゃんと気持ちよくなられていますか? 何か、問題はございませんか?」
「ん、大丈夫……は、ぁ……気持ち、いいよ……続けて欲し、あっ、んっ、あ……っ」
お願いし終えるまでに叶えてもらえてしまった。動き出した指先が、吸い付いてきた唇が、瞬く間に俺を溺れさせていく。
触ってもらえているのは、たった二箇所。でも俺には十分過ぎたみたい。彼とベッドに挟まれながら、ただただ上擦った声を上げることしか出来なくなってしまう。
最初の終わりは呆気なかった。先端を爪の先で優しく擽られただけ、強めに吸われながら熱い舌で全体を舐め上げられただけで、俺は腰をビクビクと跳ねさせていた。すでに汗ばんでいた下着を、その中心を更に濡らしてしまっていたんだ。
「……達してしまわれましたか?」
「はっ、はぁ……ん、ごめ……気持ちくて……」
「それは何より……もっと気持ちよくなられて下さいね……」
柔らかな笑みを深めた彼は、分かりやすいくらいに上機嫌。細く長い触角を弾むように揺らしながらますます下へと、今度はお腹の辺りにキスを送ってくれる。
慣れた手つきでズボンをパンツごと引き抜いてから足先にも。片方の膝裏を掴まれ、優しく持ち上げられたかと思えば、太ももにまで口づけてきた。
……なんか、最近、ますます色んなところにキスしてもらってる気がするな。
俺はされるがままになっていた。心地いい余韻で頭も身体もぼんやりしているからか、気恥ずかしさも薄い。濡れそぼり、芯を持ったままのあそこを見られちゃっているのにも関わらず。
そんな夢見心地な状態から一瞬で覚めるとは。思考がクリアになる出来事が起きるとは。
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