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★【番外編】ひたすらに甘やかして4
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バアルさんのチャレンジを引き継いだみたい。
整えられた指先で「此方にも、ご慈悲を頂けますか?」と指し示されるがままに口づけている内に、彫りの深いお顔の方は完全制覇。
続けて「此方もお願い致します」と右手、左手と順々に差し出されたので、そちらもクリアしてしまっていた。お揃いの指輪が煌めく薬指だけ、何度も強請られたのが嬉しいけれども照れくさかった。
そうして、今はというと。
「……ん、ふふ……いい子ですね……」
シャツのボタンを全て外し、大胆にさらけ出された彼の首に、顔を寄せさせていただいてしまっている。顎から鎖骨に向けて浮き出ている、カッコいい筋肉のラインに沿うように口づけさせてもらっているのだ。
更には褒めてもらえて、頭を撫でてもらえて。でも、まだ終わりじゃない。
「おや、手の方が止まってしまわれておりますよ……どうぞ遠慮せずに触って下さい……お好きでしょう? 今宵も、この老骨めの身体に見惚れて頂けただけでなく、カッコいいとも、キレイだとも仰って頂けましたよね?」
招かれてしまっているのだ。シャツの隙間から覗いている肉体美。谷間が出来るほどに盛り上がっているお胸の筋肉に、触れるように手を取られて。
なんなら、キレイにシックスパックな腹筋も「貴方様のお好きなように」と予約してもらい済み。ほとんど触ったことのない、触っていいのか戸惑うくらいにデリケートに違いない、金属のような光沢を帯びた触覚も、透き通った美しい羽もオールオッケーという大サービス。
夢見心地みたく頭の中がふわふわしてしまっているのは、何も彼の首元から香ってくるハーブの匂いがいつもより濃く感じるだけではないだろう。
……確かに好きですけど。見惚れちゃうどころか腰砕けになりましたけど。全部、事実ですけど。
だからといって、過剰供給過ぎる。
指先に少し力を込めるだけで、弾力のある肉厚な感触が伝わってきて、ますます心臓が煩くなってしまう。嬉しいとか、大好きとかがあふれてきて、俺もってなってしまう。
せっかくのチャンスなのに羨ましいなって。俺もバアルさんに触って欲しいなって、そわそわしてしまう。
いやいや、大口叩いといて自分からギブアップはないだろう。スマートじゃない。せめて、バアルさんが交代を申し出てきてくれるまでは頑張らないと。
気を引き締めて、透き通るような白い肌に口を寄せ、鍛え抜かれた筋肉に触れさせてもらう。頭の上から降ってくる擽ったそうな、嬉しそうな笑みに確かな満足感を感じていた時だ。
「……もう少し……キツく吸い続けてみて頂けませんか?」
「……キツく……ですか?」
それじゃあ、バアルさんのキレイな肌に跡が……ああ、そうか。
「……俺でも、つけられますか? ……キスマーク」
「……ええ……ですから、どうかお願い致します」
合っていたらしい。しなやかな指先が左の鎖骨の下辺りを、鏡なしでも確認できそうな場所を指し示す。
以前、俺も付けてみたいと思っていて、結局出来なかった。バアルさんから、してもらうことばかりに夢中になってしまっていたんだけど。
……バアルさんも、して欲しいって思ってくれていたんだ。
喜びが、やる気へと変わっていく。そのお陰だろう。肝心なところで出てしまいがちな、ヘタれな俺が出てくることはなかった。しっとりと柔い彼の肌に、迷うことなく吸い付いていたんだ。
整えられた指先で「此方にも、ご慈悲を頂けますか?」と指し示されるがままに口づけている内に、彫りの深いお顔の方は完全制覇。
続けて「此方もお願い致します」と右手、左手と順々に差し出されたので、そちらもクリアしてしまっていた。お揃いの指輪が煌めく薬指だけ、何度も強請られたのが嬉しいけれども照れくさかった。
そうして、今はというと。
「……ん、ふふ……いい子ですね……」
シャツのボタンを全て外し、大胆にさらけ出された彼の首に、顔を寄せさせていただいてしまっている。顎から鎖骨に向けて浮き出ている、カッコいい筋肉のラインに沿うように口づけさせてもらっているのだ。
更には褒めてもらえて、頭を撫でてもらえて。でも、まだ終わりじゃない。
「おや、手の方が止まってしまわれておりますよ……どうぞ遠慮せずに触って下さい……お好きでしょう? 今宵も、この老骨めの身体に見惚れて頂けただけでなく、カッコいいとも、キレイだとも仰って頂けましたよね?」
招かれてしまっているのだ。シャツの隙間から覗いている肉体美。谷間が出来るほどに盛り上がっているお胸の筋肉に、触れるように手を取られて。
なんなら、キレイにシックスパックな腹筋も「貴方様のお好きなように」と予約してもらい済み。ほとんど触ったことのない、触っていいのか戸惑うくらいにデリケートに違いない、金属のような光沢を帯びた触覚も、透き通った美しい羽もオールオッケーという大サービス。
夢見心地みたく頭の中がふわふわしてしまっているのは、何も彼の首元から香ってくるハーブの匂いがいつもより濃く感じるだけではないだろう。
……確かに好きですけど。見惚れちゃうどころか腰砕けになりましたけど。全部、事実ですけど。
だからといって、過剰供給過ぎる。
指先に少し力を込めるだけで、弾力のある肉厚な感触が伝わってきて、ますます心臓が煩くなってしまう。嬉しいとか、大好きとかがあふれてきて、俺もってなってしまう。
せっかくのチャンスなのに羨ましいなって。俺もバアルさんに触って欲しいなって、そわそわしてしまう。
いやいや、大口叩いといて自分からギブアップはないだろう。スマートじゃない。せめて、バアルさんが交代を申し出てきてくれるまでは頑張らないと。
気を引き締めて、透き通るような白い肌に口を寄せ、鍛え抜かれた筋肉に触れさせてもらう。頭の上から降ってくる擽ったそうな、嬉しそうな笑みに確かな満足感を感じていた時だ。
「……もう少し……キツく吸い続けてみて頂けませんか?」
「……キツく……ですか?」
それじゃあ、バアルさんのキレイな肌に跡が……ああ、そうか。
「……俺でも、つけられますか? ……キスマーク」
「……ええ……ですから、どうかお願い致します」
合っていたらしい。しなやかな指先が左の鎖骨の下辺りを、鏡なしでも確認できそうな場所を指し示す。
以前、俺も付けてみたいと思っていて、結局出来なかった。バアルさんから、してもらうことばかりに夢中になってしまっていたんだけど。
……バアルさんも、して欲しいって思ってくれていたんだ。
喜びが、やる気へと変わっていく。そのお陰だろう。肝心なところで出てしまいがちな、ヘタれな俺が出てくることはなかった。しっとりと柔い彼の肌に、迷うことなく吸い付いていたんだ。
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