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気恥ずかしさよりも、バアルさん
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ことの始まりは、少し前。ヨミ様から頂いたサプライズ、お揃いの礼服を早速試着させて頂いた後だった。
「素晴らしい! カッコいいぞ、バアル! 愛らしいぞ、アオイ殿!」
「お褒め頂き、恐悦至極に存じます」
「あ、ありがとうございます……」
真っ赤な瞳を輝かせ、ヨミ様が弾んだ声援を送ってくれる。そのはしゃぎようは、最推しのアイドルにでも会えたかのような。その内、うちわやペンライトなんか持ち出してきそう。
いや、すでにあった。
ハンカチーフで目元を拭っていたハズの、レタリーさんの手元に「ウインクして!」とか「笑って!」とか。ファンサが書かれたうちわと一緒に、緑とオレンジのペンライトが二本ずつ握られている。流石、敏腕秘書。
そして、もう一人。バアルさんも、スムーズに現状を受け入れていた。むしろ、ノリノリだ。
胸に手を当て、キレイなお辞儀を披露してからのウインク。すかさず、整えられたお髭が素敵な口元に、緩やかな笑みを浮かべている。流石、王様の忠実なる右腕。
……流石、なのか?
困惑している内に、ヨミ様の手元に渡っていたペンライトとうちわ。すかさず俺達に向けて振り始めたそこには、「イチャイチャして!」と無茶なご要望が。
いやいや、いくらなんでも、そんな。
うっかり甘い空気に流された訳でもないのに、バッチリ見られているって分かってるのに、そんな。
「アオイ様」
「ひゃっ……い……」
着慣れていないカッチリした感じとか、ヨミ様達の嬉しい反応とか、ちょっぴりカオスで賑やかな雰囲気とか。それらに気を取られていたからだ。
改めて、ちゃんと目にした彼の姿。青と白のコントラストが美しい姿に、呼吸を忘れてしまいそう。
周囲の音まで遠のいていく。激しく高鳴り始めた自分の心音すら。唯一聞こえたのは。
「いかがでしょうか? 貴方様は……お気に召して頂けましたか?」
少し照れくさそうな低音だけ。長い睫毛を伏せ、白い頬を染めた彼の声だけだった。
オールバックに決めた、生え際辺りから生えている触覚。金属のような光沢を帯びた、細くて長い二本が不安そうに揺れている。頼もしい背中に大きく広がっていた羽も縮んでしまっていた。
静かに俺の言葉を待つバアルさん。彼が纏っている物語から飛び出してきたような衣装に、彼から漂う雰囲気に、引っ張られているからだろう。切なそうに瞳を細めたその姿が、何だか儚く見えてしまう。
「か、かかカッコいいです! 好きです! 大好き!!」
思わず、手を握っていた。ひと回り大きな彼の手を、両手で強く握り締めてしまっていた。
「…………」
言葉も、行動も、前のめりになってしまったからだろう。丸くなった瞳が、きょとんと俺を見つめている。何か言わなくちゃ。
「っあ……も、勿論、いつものスーツも好きですよ?」
焦った俺の口から絞り出せたのは、褒め言葉のカテゴリに入れていいのか迷う台詞だった。
自覚はあれど、動き出した口は止まらない。勝手に、ぽろぽろ続けてしまう。
「リラックスしてる格好も……デートの時に、頑張って俺の選んだ服着てくれるのも好きだし……っ……」
最中で、手を取られた。指を絡めて繋がれて、腰に回された手に抱き寄せられる。
止められた、というよりは俺から止めていた。また息を呑んでいたのだ。
鼻先に迫っていた、彫りの深い顔立ち。若葉を思わせる鮮やかな緑の瞳に微笑まれて。
「貴方様も、大変魅力的でございますよ……」
うっとりとした低音から鼓膜を擽られ、背筋が淡く疼いてしまう。地につけていたハズの足が、ふらふら浮ついてしまう。
おまけに膝の力までカクンと抜けてしまった俺を、すかさずバアルさんが抱き支えてくれた。
あっさり腰砕けになってしまっても、彼にとっては迷惑どころか好都合らしかった。引き締まった片腕で、軽々と俺を抱き上げてくれる。横抱きにした俺と再び手を繫ぎ、額を擦り寄せてくる。
「ありがとう、ございます……」
「いえ」
自然と見つめ合い、惹かれていた。
少しずつ近づいてくる、柔らかな笑みを形づくった唇。引き締まった首に腕を回して、俺からも触れ合おうとしていた時だ。
チリン、チリン、チリン!
朝の目覚めを知らせるような甲高い音に、反射的に距離を取っていた。無理やり捻ったせいだ。少しだけ首が痛い。
僅かにフリーズした後に、バアルさんも何事もなかったかのように顔を離そうとする。せめてもの、だったんだろうか。額に口づけてもらえた。
聞き覚えのある音の正体は、緑色に輝く粒。バアルさんの従者であり、ヨミ様や俺の友達でもある小さなハエ。コルテだ。
俺達の直ぐ側で飛びながら、ガラス細工のような羽をぴるぴる震わせ、メタリックな緑のボディを煌めかせている。
俺達の目線が向いたところで、針よりも細い手足で掲げたのは彼専用のスケッチブック。小さなそれに、大きく「時間だよ!」と書かれていた。
「もう、そんな時間であったか……いいところだったんだが」
小さな彼に依頼していたのは、ヨミ様だったらしい。残念そうにコウモリの形をした羽を縮めながら、うちわとペンライトをレタリーさんに渡している。
丁重に受け取った応援グッズを、煙のように消したレタリーさん。緩やかなラインを描いていた彼の口が、少しだけ拗ねたように歪んでいく。
「試着に至るまでに、随分と時間を浪費してしまいましたからね」
「済まなかった、と言っておろうが。呼び忘れていたの、根に持っておるな、そなた」
「いえ、別に。寂しくはありましたが。っていうか、やっぱり忘れていたんですね」
「……エリュシオンの紅茶のシフォンケーキ」
「さあ、さあ、張り切って参りましょうか! 撮影係は私にお任せ下さい! ああ、勿論、先程のお二方の微笑ましい御姿も、しっかり収めておりますよ!」
てっきり漫才でも見ていたのかと。
テンポのいい会話を聞いている内に、レタリーさんはすっかり上機嫌。ヨミ様は安堵の息を漏らしていた。
っていうか聞き逃しかけていたけれど、さっきの俺達って。
「レタリー殿」
「はいっ、バアル様」
長い尾羽根を揺らしているレタリーさんの元へ、俺を抱えているとは思えない速さで、歩み寄っていたバアルさん。レタリーさんに向かって差し出した手のひらの上には、どこからともなく緑色の結晶が。投影石が現れ、ふわりと浮かんでいた。
「後ほど、此方に送って頂けないでしょうか」
「ええっ! 動画もございますので、併せてお送り致しますね! アオイ様はいかがでしょうか?」
満面の笑みと共にレタリーさんが、黄緑色の投影石を差し出す。
彼の手の中で淡く輝いた石から、細い光が伸びていく。プロジェクターよろしく俺達の前に映し出された画像。宙に、光の中に浮かんでいるのは、手を取り見つめ合う俺達の姿だった。
俺の為だろう。細い指先で投影石を、ちょちょんと手早くタップ。ご丁寧にバアルさんを、艷やかな笑みを浮かべた彼の横顔をアップにしてくれる。
「…………お願い、します」
あっさりと傾いてしまった。
俺の中にある天秤が、気恥ずかしさと欲を乗せた天秤が、欲の方へと勢いよく。
「素晴らしい! カッコいいぞ、バアル! 愛らしいぞ、アオイ殿!」
「お褒め頂き、恐悦至極に存じます」
「あ、ありがとうございます……」
真っ赤な瞳を輝かせ、ヨミ様が弾んだ声援を送ってくれる。そのはしゃぎようは、最推しのアイドルにでも会えたかのような。その内、うちわやペンライトなんか持ち出してきそう。
いや、すでにあった。
ハンカチーフで目元を拭っていたハズの、レタリーさんの手元に「ウインクして!」とか「笑って!」とか。ファンサが書かれたうちわと一緒に、緑とオレンジのペンライトが二本ずつ握られている。流石、敏腕秘書。
そして、もう一人。バアルさんも、スムーズに現状を受け入れていた。むしろ、ノリノリだ。
胸に手を当て、キレイなお辞儀を披露してからのウインク。すかさず、整えられたお髭が素敵な口元に、緩やかな笑みを浮かべている。流石、王様の忠実なる右腕。
……流石、なのか?
困惑している内に、ヨミ様の手元に渡っていたペンライトとうちわ。すかさず俺達に向けて振り始めたそこには、「イチャイチャして!」と無茶なご要望が。
いやいや、いくらなんでも、そんな。
うっかり甘い空気に流された訳でもないのに、バッチリ見られているって分かってるのに、そんな。
「アオイ様」
「ひゃっ……い……」
着慣れていないカッチリした感じとか、ヨミ様達の嬉しい反応とか、ちょっぴりカオスで賑やかな雰囲気とか。それらに気を取られていたからだ。
改めて、ちゃんと目にした彼の姿。青と白のコントラストが美しい姿に、呼吸を忘れてしまいそう。
周囲の音まで遠のいていく。激しく高鳴り始めた自分の心音すら。唯一聞こえたのは。
「いかがでしょうか? 貴方様は……お気に召して頂けましたか?」
少し照れくさそうな低音だけ。長い睫毛を伏せ、白い頬を染めた彼の声だけだった。
オールバックに決めた、生え際辺りから生えている触覚。金属のような光沢を帯びた、細くて長い二本が不安そうに揺れている。頼もしい背中に大きく広がっていた羽も縮んでしまっていた。
静かに俺の言葉を待つバアルさん。彼が纏っている物語から飛び出してきたような衣装に、彼から漂う雰囲気に、引っ張られているからだろう。切なそうに瞳を細めたその姿が、何だか儚く見えてしまう。
「か、かかカッコいいです! 好きです! 大好き!!」
思わず、手を握っていた。ひと回り大きな彼の手を、両手で強く握り締めてしまっていた。
「…………」
言葉も、行動も、前のめりになってしまったからだろう。丸くなった瞳が、きょとんと俺を見つめている。何か言わなくちゃ。
「っあ……も、勿論、いつものスーツも好きですよ?」
焦った俺の口から絞り出せたのは、褒め言葉のカテゴリに入れていいのか迷う台詞だった。
自覚はあれど、動き出した口は止まらない。勝手に、ぽろぽろ続けてしまう。
「リラックスしてる格好も……デートの時に、頑張って俺の選んだ服着てくれるのも好きだし……っ……」
最中で、手を取られた。指を絡めて繋がれて、腰に回された手に抱き寄せられる。
止められた、というよりは俺から止めていた。また息を呑んでいたのだ。
鼻先に迫っていた、彫りの深い顔立ち。若葉を思わせる鮮やかな緑の瞳に微笑まれて。
「貴方様も、大変魅力的でございますよ……」
うっとりとした低音から鼓膜を擽られ、背筋が淡く疼いてしまう。地につけていたハズの足が、ふらふら浮ついてしまう。
おまけに膝の力までカクンと抜けてしまった俺を、すかさずバアルさんが抱き支えてくれた。
あっさり腰砕けになってしまっても、彼にとっては迷惑どころか好都合らしかった。引き締まった片腕で、軽々と俺を抱き上げてくれる。横抱きにした俺と再び手を繫ぎ、額を擦り寄せてくる。
「ありがとう、ございます……」
「いえ」
自然と見つめ合い、惹かれていた。
少しずつ近づいてくる、柔らかな笑みを形づくった唇。引き締まった首に腕を回して、俺からも触れ合おうとしていた時だ。
チリン、チリン、チリン!
朝の目覚めを知らせるような甲高い音に、反射的に距離を取っていた。無理やり捻ったせいだ。少しだけ首が痛い。
僅かにフリーズした後に、バアルさんも何事もなかったかのように顔を離そうとする。せめてもの、だったんだろうか。額に口づけてもらえた。
聞き覚えのある音の正体は、緑色に輝く粒。バアルさんの従者であり、ヨミ様や俺の友達でもある小さなハエ。コルテだ。
俺達の直ぐ側で飛びながら、ガラス細工のような羽をぴるぴる震わせ、メタリックな緑のボディを煌めかせている。
俺達の目線が向いたところで、針よりも細い手足で掲げたのは彼専用のスケッチブック。小さなそれに、大きく「時間だよ!」と書かれていた。
「もう、そんな時間であったか……いいところだったんだが」
小さな彼に依頼していたのは、ヨミ様だったらしい。残念そうにコウモリの形をした羽を縮めながら、うちわとペンライトをレタリーさんに渡している。
丁重に受け取った応援グッズを、煙のように消したレタリーさん。緩やかなラインを描いていた彼の口が、少しだけ拗ねたように歪んでいく。
「試着に至るまでに、随分と時間を浪費してしまいましたからね」
「済まなかった、と言っておろうが。呼び忘れていたの、根に持っておるな、そなた」
「いえ、別に。寂しくはありましたが。っていうか、やっぱり忘れていたんですね」
「……エリュシオンの紅茶のシフォンケーキ」
「さあ、さあ、張り切って参りましょうか! 撮影係は私にお任せ下さい! ああ、勿論、先程のお二方の微笑ましい御姿も、しっかり収めておりますよ!」
てっきり漫才でも見ていたのかと。
テンポのいい会話を聞いている内に、レタリーさんはすっかり上機嫌。ヨミ様は安堵の息を漏らしていた。
っていうか聞き逃しかけていたけれど、さっきの俺達って。
「レタリー殿」
「はいっ、バアル様」
長い尾羽根を揺らしているレタリーさんの元へ、俺を抱えているとは思えない速さで、歩み寄っていたバアルさん。レタリーさんに向かって差し出した手のひらの上には、どこからともなく緑色の結晶が。投影石が現れ、ふわりと浮かんでいた。
「後ほど、此方に送って頂けないでしょうか」
「ええっ! 動画もございますので、併せてお送り致しますね! アオイ様はいかがでしょうか?」
満面の笑みと共にレタリーさんが、黄緑色の投影石を差し出す。
彼の手の中で淡く輝いた石から、細い光が伸びていく。プロジェクターよろしく俺達の前に映し出された画像。宙に、光の中に浮かんでいるのは、手を取り見つめ合う俺達の姿だった。
俺の為だろう。細い指先で投影石を、ちょちょんと手早くタップ。ご丁寧にバアルさんを、艷やかな笑みを浮かべた彼の横顔をアップにしてくれる。
「…………お願い、します」
あっさりと傾いてしまった。
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