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★ ほら、舞い上がっているでしょう?
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「……いかがでしょうか?」
尋ねる声の穏やかさとは不釣り合いなほど、浮かべた微笑は艷やかだった。
くびれた腰に吸い付くように纏った黒い布地。いつもよりも面積が少ないからか、強調されてしまっている彼の逞しい雄……だけじゃない。
くっきり浮き出たつけ根のラインは、チラリどころかバッチリだし。なんなら、普段はじっくり見る機会のない白い茂みまで、一部が見えてしまっている。
……なんてことだ。えっち過ぎる。今すぐ抱いて欲しい。
「……アオイ?」
思わず呼吸を忘れるほど、じっくり堪能してしまっていたからだ。
金属のような光沢を帯びた触覚が片方、不思議そうに下がっていく。挑発するような笑みもだ。持ち上がっていた口角が平坦なラインに戻っていく。優しく俺を抱き起こしてくれて、頭や背中を撫で始めた。
「す、すみません……えっ……か、カッコよくて、見惚れちゃってました」
危ない。うっかり口を滑らせるところだった。抱いて欲しいならまだしも。
「……左様でございましたか。お褒め頂きありがとうございます。お気に召して頂けたのならば、何よりです」
柔らかく微笑んで「後ろもご覧になりますか?」と提案してくれる。即行で頷いた俺を見て、緑の瞳が擽ったそうに細められた。
膝の辺りで中途半端に止まっていたズボンを脱ぎ捨て、再び膝立ちになった彼が後ろを向く。
途端にお目見えした、黒の布地を纏うキレイなヒップライン。カッコよく引き締まっているけれど、弾力のありそうなそれは、男らしいけれど色っぽくて。
「やっぱり、えっち過ぎます! 抱いて下さい!」
ダダ漏れになるどころか、声を大にしてしまっていた。勢いよく振り向いたバアルさんが、銀糸のようにキレイな睫毛を瞬かせる。
しばらくして、ゆっくりと膝立ちで半回転。向き直ってからも黙ったまま。じっと俺を見つめながら、ゆらゆら、ぱたぱた。触覚を弾ませ、羽をはためかせている。
いやいや……これ以上、何を白状しろと。
「……その、さっきも同じこと、思ってはいたんですけど……それは、どうかなって……褒め言葉としては、その……不適切かと……」
「ふふ、そうでしたか、お気になさらないでよろしいのに。大変嬉しく存じておりますよ。感激のあまり、言葉をなくしてしまうほどに」
「ホントですか?」
「ええ。それほどまでに、この老骨めに魅力を感じて頂けたということですから、旦那冥利に尽きるというもの……」
透き通るように白い頬を桜色に染め、瞳を伏せた彼が俺の手を取る。
「ほら、舞い上がっているでしょう?」
引き寄せられ、触れてしまった胸元。シャツ越しでも分かる弾力と温かさと一緒に伝わってきたのは。
「……ドキドキしてますね」
「……ええ、愛しい貴方様から強く求めて頂けたので」
蕩けるような笑みを浮かべながらバアルさんが額を寄せてきてくれる。甘えてくれているみたいだ。ちょんと鼻先同士で触れてきたり、しっとりとした頬をくっつけてきたり。
時々、掠めるように触れるお髭が擽ったい。でも嬉しい。もっと、触れて欲しい。もっと、もっと深く触れ合いたい。
「……今度は、私が拝見させてもらっても?」
「……はい……かわりばんこ、ですから……」
尋ねる声の穏やかさとは不釣り合いなほど、浮かべた微笑は艷やかだった。
くびれた腰に吸い付くように纏った黒い布地。いつもよりも面積が少ないからか、強調されてしまっている彼の逞しい雄……だけじゃない。
くっきり浮き出たつけ根のラインは、チラリどころかバッチリだし。なんなら、普段はじっくり見る機会のない白い茂みまで、一部が見えてしまっている。
……なんてことだ。えっち過ぎる。今すぐ抱いて欲しい。
「……アオイ?」
思わず呼吸を忘れるほど、じっくり堪能してしまっていたからだ。
金属のような光沢を帯びた触覚が片方、不思議そうに下がっていく。挑発するような笑みもだ。持ち上がっていた口角が平坦なラインに戻っていく。優しく俺を抱き起こしてくれて、頭や背中を撫で始めた。
「す、すみません……えっ……か、カッコよくて、見惚れちゃってました」
危ない。うっかり口を滑らせるところだった。抱いて欲しいならまだしも。
「……左様でございましたか。お褒め頂きありがとうございます。お気に召して頂けたのならば、何よりです」
柔らかく微笑んで「後ろもご覧になりますか?」と提案してくれる。即行で頷いた俺を見て、緑の瞳が擽ったそうに細められた。
膝の辺りで中途半端に止まっていたズボンを脱ぎ捨て、再び膝立ちになった彼が後ろを向く。
途端にお目見えした、黒の布地を纏うキレイなヒップライン。カッコよく引き締まっているけれど、弾力のありそうなそれは、男らしいけれど色っぽくて。
「やっぱり、えっち過ぎます! 抱いて下さい!」
ダダ漏れになるどころか、声を大にしてしまっていた。勢いよく振り向いたバアルさんが、銀糸のようにキレイな睫毛を瞬かせる。
しばらくして、ゆっくりと膝立ちで半回転。向き直ってからも黙ったまま。じっと俺を見つめながら、ゆらゆら、ぱたぱた。触覚を弾ませ、羽をはためかせている。
いやいや……これ以上、何を白状しろと。
「……その、さっきも同じこと、思ってはいたんですけど……それは、どうかなって……褒め言葉としては、その……不適切かと……」
「ふふ、そうでしたか、お気になさらないでよろしいのに。大変嬉しく存じておりますよ。感激のあまり、言葉をなくしてしまうほどに」
「ホントですか?」
「ええ。それほどまでに、この老骨めに魅力を感じて頂けたということですから、旦那冥利に尽きるというもの……」
透き通るように白い頬を桜色に染め、瞳を伏せた彼が俺の手を取る。
「ほら、舞い上がっているでしょう?」
引き寄せられ、触れてしまった胸元。シャツ越しでも分かる弾力と温かさと一緒に伝わってきたのは。
「……ドキドキしてますね」
「……ええ、愛しい貴方様から強く求めて頂けたので」
蕩けるような笑みを浮かべながらバアルさんが額を寄せてきてくれる。甘えてくれているみたいだ。ちょんと鼻先同士で触れてきたり、しっとりとした頬をくっつけてきたり。
時々、掠めるように触れるお髭が擽ったい。でも嬉しい。もっと、触れて欲しい。もっと、もっと深く触れ合いたい。
「……今度は、私が拝見させてもらっても?」
「……はい……かわりばんこ、ですから……」
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