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★ あっという間に塗り替えられて
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そこにいたのは、もう、紳士な彼じゃなかった。ただの一人の男になった彼が、俺を射抜くように見下ろしていた。
水晶のように煌めく羽が、欲に濡れてもなお鮮やかな緑の瞳が美しい。
逞しい太ももの間でいきり立ち、さらに大きさを増している彼のもの。大きな手が太い竿を握り込み、ゆったり扱く。先端からトロトロとこぼれ、幹を伝う透明な雫を塗り拡げるみたいに。
ますます天を向いた男の象徴が、淡い明かりに照らされてぬらぬらと艶めいていた。
彼の方も準備が出来たんだろうか。頬を染め、息遣いを荒くした長身が、俺を抱き締めるように覆い被さってくる。
「あ……バアル……」
熱かった。シーツに繋ぎ止めるように重ねられた手のひらも。指を抜かれてからずっと、ひくひく疼きっぱなしの穴に押し当てられた先端も。
「私の可愛いアオイ……貴方様のお望みのままに、沢山愛して差し上げます……」
妖しい光を灯した瞳に魅入られて。
「ですから、どうか私を受け入れて……私を愛して下さい……」
縋るような願いに心が震えた。
「はい……好きです……愛してます、バアルさん……」
「っ……私も、愛しております」
ボヤけかかった視界が、陽だまりのように温かい微笑みでいっぱいになる。
額を重ね、高い鼻先を甘えるように擦り寄せて。静かに離れていった彼のものが、俺の中へと入ってきた。
「っう……く、ぁ……」
指とは比べ物にならない。圧倒的な大きさと熱が、俺の身体を内側から割り開こうとする。うねる肉壁を押しのけ柔い内部を擦っていく。
思わず息を止めてしまっていた。
いや、上手く出来ない。分からない。頭の中がどんどん真っ白に塗りつぶされて、全身がドクドクと喚いて分からない。
「アオイ……痛くはございませんか?」
優しく気遣う声が、頬を撫でる柔らかい手のひらが、慌てる俺の気持ちを鎮めてくれた。
やり方を思い出させてくれた。口から入ってきた新鮮な空気が、肺をひんやり満たしていく。
「は、ぁ……はっ……ふ……ちょっと、苦しい……ですけど……大丈夫……痛く、ないですよ……」
そう、不思議なことに痛みはなかったんだ。
練習の成果だろう。たっぷり彼から慣らしてもらったお陰で、熱い圧迫感に襲われただけで済んでいる。
「……失礼致します」
そう前置きをされてから、すぐに淡い感覚が走った。
「ひぁ……あっ、ん……バアルさ……」
忘れかけていた心地いい波が、ひたすらに熱い全身にじわじわ広がっていく。
原因は言わずもがな。バアルさんの手が、萎えかけていた俺のものを扱いていたからだった。
俺は単純だ。そんでもって彼のことが、彼に触られるのが好きで、嬉しくて仕方がない男だ。そんなんだから、あっという間だった。
親指と人差し指をくっつけ作った指の輪で、根元から丹念にカリの段差を刺激され。指の腹で裏筋を優しく撫でられ、敏感な先端をくりくり撫で回されて。
瞬く間に蕩けさせられてしまったんだ。頭の中に浮かんでいた重いとか、苦しいとかを全部塗り替えられてしまったんだ。
好き……気持ちいい……ってことしか考えられなくさせられたんだ。
「あっ、あっ……んぁ……気持ちい……バアル……もっと……もっとして……」
「畏まりました……そのまま、可愛らしく蕩けていて下さいね」
艷やかに微笑む彼の指先が、完全に元気を取り戻した俺の先端をちょんっとつつく。
「っあ……」
イきそうで、でもイけなくて……思わず漏らしてしまっていた物欲しそうな音。上擦った声が、すぐさま歓喜の色を帯びることになるなんて。
水晶のように煌めく羽が、欲に濡れてもなお鮮やかな緑の瞳が美しい。
逞しい太ももの間でいきり立ち、さらに大きさを増している彼のもの。大きな手が太い竿を握り込み、ゆったり扱く。先端からトロトロとこぼれ、幹を伝う透明な雫を塗り拡げるみたいに。
ますます天を向いた男の象徴が、淡い明かりに照らされてぬらぬらと艶めいていた。
彼の方も準備が出来たんだろうか。頬を染め、息遣いを荒くした長身が、俺を抱き締めるように覆い被さってくる。
「あ……バアル……」
熱かった。シーツに繋ぎ止めるように重ねられた手のひらも。指を抜かれてからずっと、ひくひく疼きっぱなしの穴に押し当てられた先端も。
「私の可愛いアオイ……貴方様のお望みのままに、沢山愛して差し上げます……」
妖しい光を灯した瞳に魅入られて。
「ですから、どうか私を受け入れて……私を愛して下さい……」
縋るような願いに心が震えた。
「はい……好きです……愛してます、バアルさん……」
「っ……私も、愛しております」
ボヤけかかった視界が、陽だまりのように温かい微笑みでいっぱいになる。
額を重ね、高い鼻先を甘えるように擦り寄せて。静かに離れていった彼のものが、俺の中へと入ってきた。
「っう……く、ぁ……」
指とは比べ物にならない。圧倒的な大きさと熱が、俺の身体を内側から割り開こうとする。うねる肉壁を押しのけ柔い内部を擦っていく。
思わず息を止めてしまっていた。
いや、上手く出来ない。分からない。頭の中がどんどん真っ白に塗りつぶされて、全身がドクドクと喚いて分からない。
「アオイ……痛くはございませんか?」
優しく気遣う声が、頬を撫でる柔らかい手のひらが、慌てる俺の気持ちを鎮めてくれた。
やり方を思い出させてくれた。口から入ってきた新鮮な空気が、肺をひんやり満たしていく。
「は、ぁ……はっ……ふ……ちょっと、苦しい……ですけど……大丈夫……痛く、ないですよ……」
そう、不思議なことに痛みはなかったんだ。
練習の成果だろう。たっぷり彼から慣らしてもらったお陰で、熱い圧迫感に襲われただけで済んでいる。
「……失礼致します」
そう前置きをされてから、すぐに淡い感覚が走った。
「ひぁ……あっ、ん……バアルさ……」
忘れかけていた心地いい波が、ひたすらに熱い全身にじわじわ広がっていく。
原因は言わずもがな。バアルさんの手が、萎えかけていた俺のものを扱いていたからだった。
俺は単純だ。そんでもって彼のことが、彼に触られるのが好きで、嬉しくて仕方がない男だ。そんなんだから、あっという間だった。
親指と人差し指をくっつけ作った指の輪で、根元から丹念にカリの段差を刺激され。指の腹で裏筋を優しく撫でられ、敏感な先端をくりくり撫で回されて。
瞬く間に蕩けさせられてしまったんだ。頭の中に浮かんでいた重いとか、苦しいとかを全部塗り替えられてしまったんだ。
好き……気持ちいい……ってことしか考えられなくさせられたんだ。
「あっ、あっ……んぁ……気持ちい……バアル……もっと……もっとして……」
「畏まりました……そのまま、可愛らしく蕩けていて下さいね」
艷やかに微笑む彼の指先が、完全に元気を取り戻した俺の先端をちょんっとつつく。
「っあ……」
イきそうで、でもイけなくて……思わず漏らしてしまっていた物欲しそうな音。上擦った声が、すぐさま歓喜の色を帯びることになるなんて。
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