321 / 824
★ 察しの悪い俺でも流石に分かった、彼が何を強請ってくれているのか
しおりを挟む
「あぁっ……はげし、ばあるさ、ばあるさんっ……あ、あんっ、ひぅ……」
「嬉しいですよ……嬉しくて堪りません……ですから、一緒に参りましょうね……今度は、ご一緒に……」
「う、ん……いっしょに……あ、も……いっちゃ……や、いっしょ、ばあるぅ……」
甘やかすような優しい触れ方とは打って変わって、追い立てるような性急さに瞬く間に上り詰めてしまう。
どうしよう……気持ちいい……我慢しないとなのに……また、俺だけ先にイっちゃう……
「くっ……大丈夫、ですよ……私も、もう……」
額に薄っすらと汗を浮かべた彼が悩ましく微笑を歪め、艶のある吐息を漏らす。色っぽくてカッコいい。
滑らかな手のひらが、触れ合う俺達の先端をそっと押さえた。そのままぐりぐりと撫で回されて、重たい快感が腰から頭の天辺に向かって突き抜けていく。
「あ、あ……ひぅ、んんっ、あんっ……あ、あっ、あぁっ……」
「っあ……んっ……ふ……」
情けなく上擦った声を上げてしまったのと同時に彼が低く呻いた。
放ったのも同時だった。ガクガクと腰を、ピンっと伸ばした足を震わせた俺と一緒に、彼の引き締まった腰もビクッと跳ねた。
どちらのものかも分からない、どろりとした熱が俺と彼の腹回りを濡らしている。いまだに硬さを保ったまま、びくびくと触れ合っている俺達の間で、ねっとりと糸を引いていた。
「はっ……は……ぁ、バアル……」
「アオイ……大変お可愛らしかったですよ……」
声も微笑みも甘い唇が、俺に優しいキスをくれた。触れるだけのものだけれども、痺れるような波が引いてないからかな……ちょっぴり気持ちよくなってしまう。
「うれし……んっ……バアルは、きもち……よかった? おれは、すごく……きもちよかったよ……」
息を飲むような音がしたかと思えば、また男の顔をした彼に見下ろされていた。
大きな手に掴まれて、足をそっと閉じられた。優しく横を向かされて、背後がギジリと沈む。長く引き締まった腕が、後ろからスポリと俺を抱き締めた。
「大変……気持ちよかったですよ……病みつきになってしまいそうなほどに……」
熱い吐息と荒い呼吸が鼓膜をぞくりと揺らしていく。熱くて硬いものが、股の辺りをぬるりと撫でた。
「あ……」
流石に分かった。あまり察しの良くない俺でも、彼が何を強請ってくれているのかが。
「……宜しいでしょうか?」
「うん……また一緒に気持ちよくなろ?」
了承は、また口づけだった。顔だけ振り向いた瞬間、噛みつくような熱烈なキスをもらってしまった。
俺が誘うまでもなく、薄く開いていた口に湿った熱が入り込んでくる。俺の口の中を直に触って確かめるみたいに、舌先がゆったりと歯列をなぞっていく。
「んぅ、ん、ふっ……ん……ん、ふ……んぅ……」
さっきまでいっぱい気持ちよくなってたからか、すぐに気持ちよくなってしまう。目の奥が、足の裏が、手のひらが。色んな部分がジンと熱くなって、頭の中がバアルさんでいっぱいになっていく。
もう、イっちゃいそうかも……
その、もうは、あっさり訪れることになる。お互いの境がなくなるような、溶け合うような深いキスを交わしている最中。突然、股の間に逞しい熱をグチュンッとねじ込まれて。
「んんっ……っ……ん……ぅ……」
「……また、気持ちよくなられましたか?」
嬉しそうに囁く彼の手が、ぴくぴく震える俺のものを優しく包み込む。
「っあ……いま、さわっちゃ……あっ、あっ……ぅうんっ……ひゃっ……あぅっ……あぁっ……ぁ………ぁ……」
くちくちと濡れた音を鳴らしながら、ゆったり数回扱かれただけなのに……しっかり、その回数分イっちゃった気がする……
目の前がぱちぱち弾けて、熱い感覚が何度も全身に駆け巡って。その感覚が気持ちよすぎたから、漏らしちゃったのか、出さずにイっちゃったのかは分からないけれど。
「可愛いですね……もっと、もっと気持ちよくなられて下さいね……愛らしい貴方様のお姿を、もっと私に見せて下さい……」
背中から伝わってくる早い心音。まだ股の間に挿れてもらったばっかりなのに、さっきよりも硬く大きくなっている男の象徴。
「んっ……」
ドキドキしてくれている彼に、俺もドキドキしちゃって。何もしてもらってないのに、またイっちゃっていたんだ。
「嬉しいですよ……嬉しくて堪りません……ですから、一緒に参りましょうね……今度は、ご一緒に……」
「う、ん……いっしょに……あ、も……いっちゃ……や、いっしょ、ばあるぅ……」
甘やかすような優しい触れ方とは打って変わって、追い立てるような性急さに瞬く間に上り詰めてしまう。
どうしよう……気持ちいい……我慢しないとなのに……また、俺だけ先にイっちゃう……
「くっ……大丈夫、ですよ……私も、もう……」
額に薄っすらと汗を浮かべた彼が悩ましく微笑を歪め、艶のある吐息を漏らす。色っぽくてカッコいい。
滑らかな手のひらが、触れ合う俺達の先端をそっと押さえた。そのままぐりぐりと撫で回されて、重たい快感が腰から頭の天辺に向かって突き抜けていく。
「あ、あ……ひぅ、んんっ、あんっ……あ、あっ、あぁっ……」
「っあ……んっ……ふ……」
情けなく上擦った声を上げてしまったのと同時に彼が低く呻いた。
放ったのも同時だった。ガクガクと腰を、ピンっと伸ばした足を震わせた俺と一緒に、彼の引き締まった腰もビクッと跳ねた。
どちらのものかも分からない、どろりとした熱が俺と彼の腹回りを濡らしている。いまだに硬さを保ったまま、びくびくと触れ合っている俺達の間で、ねっとりと糸を引いていた。
「はっ……は……ぁ、バアル……」
「アオイ……大変お可愛らしかったですよ……」
声も微笑みも甘い唇が、俺に優しいキスをくれた。触れるだけのものだけれども、痺れるような波が引いてないからかな……ちょっぴり気持ちよくなってしまう。
「うれし……んっ……バアルは、きもち……よかった? おれは、すごく……きもちよかったよ……」
息を飲むような音がしたかと思えば、また男の顔をした彼に見下ろされていた。
大きな手に掴まれて、足をそっと閉じられた。優しく横を向かされて、背後がギジリと沈む。長く引き締まった腕が、後ろからスポリと俺を抱き締めた。
「大変……気持ちよかったですよ……病みつきになってしまいそうなほどに……」
熱い吐息と荒い呼吸が鼓膜をぞくりと揺らしていく。熱くて硬いものが、股の辺りをぬるりと撫でた。
「あ……」
流石に分かった。あまり察しの良くない俺でも、彼が何を強請ってくれているのかが。
「……宜しいでしょうか?」
「うん……また一緒に気持ちよくなろ?」
了承は、また口づけだった。顔だけ振り向いた瞬間、噛みつくような熱烈なキスをもらってしまった。
俺が誘うまでもなく、薄く開いていた口に湿った熱が入り込んでくる。俺の口の中を直に触って確かめるみたいに、舌先がゆったりと歯列をなぞっていく。
「んぅ、ん、ふっ……ん……ん、ふ……んぅ……」
さっきまでいっぱい気持ちよくなってたからか、すぐに気持ちよくなってしまう。目の奥が、足の裏が、手のひらが。色んな部分がジンと熱くなって、頭の中がバアルさんでいっぱいになっていく。
もう、イっちゃいそうかも……
その、もうは、あっさり訪れることになる。お互いの境がなくなるような、溶け合うような深いキスを交わしている最中。突然、股の間に逞しい熱をグチュンッとねじ込まれて。
「んんっ……っ……ん……ぅ……」
「……また、気持ちよくなられましたか?」
嬉しそうに囁く彼の手が、ぴくぴく震える俺のものを優しく包み込む。
「っあ……いま、さわっちゃ……あっ、あっ……ぅうんっ……ひゃっ……あぅっ……あぁっ……ぁ………ぁ……」
くちくちと濡れた音を鳴らしながら、ゆったり数回扱かれただけなのに……しっかり、その回数分イっちゃった気がする……
目の前がぱちぱち弾けて、熱い感覚が何度も全身に駆け巡って。その感覚が気持ちよすぎたから、漏らしちゃったのか、出さずにイっちゃったのかは分からないけれど。
「可愛いですね……もっと、もっと気持ちよくなられて下さいね……愛らしい貴方様のお姿を、もっと私に見せて下さい……」
背中から伝わってくる早い心音。まだ股の間に挿れてもらったばっかりなのに、さっきよりも硬く大きくなっている男の象徴。
「んっ……」
ドキドキしてくれている彼に、俺もドキドキしちゃって。何もしてもらってないのに、またイっちゃっていたんだ。
47
お気に入りに追加
471
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる