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★ 話すまで俺のことを離してくれないらしい
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俺だって健全な男だ。
そういう方面への……好きな人とのあんなことや、こんなことへの好奇心だって、人並みにはある。
だから、こう思ってしまったんだ。昨日みたいに疑似的じゃなくて、本当にバアルさんから抱いてもらえたら……どうなるのかな……って。
真下から見上げるシャンデリアは、万華鏡みたいだ。いくつもの青い水晶が、複雑な模様を丸の中に描いている。
ぼんやりとした視界の端に大きな窓が、黒の濃淡で塗りつぶされた景色が映る。
すっかり辺り一面真っ暗だ。ほのかにぽつぽつと淡い生活の光が灯っているだけで。
今頃、あの明かりの元、城内も城下の方々も皆、思い思いの時間を過ごしていることだろう。
そんな中、俺は一人悩んでいる。程よいふかふか加減で絶賛支えてくれている、手触り滑らかなソファーに身を委ねて。すっかりリラックスタイムのお供と化した、ふわもふな、すやすや猫クッションを抱き締めながら。
彼に……俺の好きな人であり、大事な人であるバアルさんに、どう切り出したらいいもんかと。
いや、どうもこうも、そのまんま伝えるしかなくないか? 素股じゃなくて、挿れてくれませんかって。
滅茶苦茶ド正論だが、趣きも恥ずかしげもありゃしないド直球なお願いの仕方を、頭の冷静な部分が提案してきてくださる。
「いやいや、そんな、素直に言えたら苦労しないっていうか……こんなに悩んでいないんだよなぁ」
何度目かの意気地がない否定が、溜め息と一緒に漏れていた。さっきまでと同様に誰に聞かれる訳でもなく、広い室内にぽつりと響いて消えていくハズだったんだが。
「何が……貴方様のお可愛らしいお顔を、斯様に沈ませているのでしょうか?」
穏やかな低音が、尋ねる形で返ってきた。
「ひょわっ」
耳にそっと届いた、どこか心配そうな響きを含んだ声に、ひっくり返った悲鳴がこぼれてしまう。
同時に思わず、幸せな寝顔を浮かべる猫クッションにヘッドロックを決めてしまっていた。
しまった……一番、届いては困る方に届いてしまったかもしれない。
下ろした艷やかな白い髪の隙間から、ひょこりと伸びた触覚はしょんぼり下がっている。背中にある半透明な羽も、しおしお縮んでしまっていた。まるで彼の心情を表しているかのようだ。
バアルさんが、流れるような動作で俺の足元に跪く。
緩んだ俺の腕から、さり気なくクッションを抜き取り、ソファーの端へ置いてから、恭しく俺の手を取った。大きな手で優しく包み込んでくれた。
同じくらいの高さになった、宝石のように煌めく緑の瞳は切なそうに細められている。穏やかな微笑みばかりを浮かべる口元も、今や寂しく歪んでしまっている。
「……ば、バアルしゃん……」
まさかの御本人登場にビクリと跳ねた全身と同様、驚きの声を上げたままの形で固まっている口も、動揺を隠しきれていない。
いやまぁ、四六時中ご一緒に過ごさせてもらっているんだから、聞かれないことの方が珍しいんだけれども。
「えっと……きょ、今日は早かった、ですね……」
バアルさんは、いつもご自身の羽や触覚のお手入れを欠かさない。
バスタイムをご一緒した後は、彼一人が洗面所へと向かって済ませるのが夜のルーティンだ。
そんなキレイ好きでマメな彼を大抵はベッドで、ごく偶に今日みたくソファーで一人、待っているんだが。
「はい。出来る限り早く貴方様の元へ戻ろうと、久方ぶりにコルテの手を借りました」
そう答えた彼の表情が、ほんの少し綻ぶ。整えられた白い髭が素敵な口元は、相変わらず色っぽい。
緩んだ襟元から覗くキレイな鎖骨のラインと、チラリと見えてしまっている逞しいお胸の筋肉も相まって、鼓動がドキドキはしゃいでしまう。
もう随分と見慣れたハズなのに、破壊力がピカイチだ。普段のカッチリと決めた執事服姿ではなく、シンプルな白いシャツと黒いズボンだけを身に纏う彼は。
いかんいかん……完全に見惚れていた。
静かに呼吸を整えながら、すでにお花が咲き始めている思考回路を無理矢理回す。先程の彼の言葉を引っ張り出す。
……成る程、どうりで早かったわけだ。コルテのお手伝い……といえば、前にバアルさんと一緒に爪を磨いてもらった時のことを思い出すな。
頭の中にぽやんと思い浮かんだ光景は、俺にとって癒やしでしかなかった。
バアルさんの忠実な従者である、ピカピカ輝く緑のボディとガラス細工のような羽を持つ、ハエのコルテ。
小さな彼が針よりも細い手足を使い、懸命にバアルさんの透き通った羽を磨くお手伝いをしていたんだろうな……
考えただけで心はほんわか、表情筋はふんにゃりしてしまう。
すっかり思考が羽ばたいてしまっていた俺を現実へと引き戻したのは、くすくすと笑う小さな声だった。
「ふふ、失礼致しました。ころころと変わるアオイ様のお顔が、大変愛らしく存じましたので……」
声の主は勿論、バアルさんだった。金属のような光沢を持つ二本の触覚をゆらゆら揺らし、水晶のように透き通った羽をぱたぱたはためかせている。
「あ、いえ……俺の方こそぼーっとしちゃって、すみません」
どうやらまた、だらしのない顔を晒してしまっていたようだ。が、バアルさんの笑顔が見れたんだから安いもんだ。むしろお得だな。
「お隣、お邪魔しても宜しいでしょうか?」
なんというか、相変わらず律儀だな。まぁ、全部ひっくるめて彼の良いところ、というか……好きなんだけどさ。
「はいっ勿論! どうぞどうぞ」
小首を傾げ、おずおずと尋ねた彼に答えると、花が咲いたように形のいい唇が綻ぶ。かわいい。これまた抜群の破壊力だ。
座りやすいように端の方へと寄っていると、長く引き締まった腕に阻まれた。思わず少し見上げた先で柔らかい眼差しとかち合う。
いつの間にか腰掛けていた彼から優しく抱き寄せられ、されるがままになっていると、もたれ掛かる形で密着してしまった。
ふわりと漂うハーブの香りと、服越しから伝わってくる温もりに、一気に顔の中心へと熱が集まっていく。
……どうしよう。嬉し過ぎて、また緩みまくるどころか、ニヤけていそうだ。
「ところでアオイ様……何を、素直に言えたら苦労しない……のでしょうか?」
「ひぇ……そ、それは……ですね……」
届くどころじゃない。バッチリ聞かれてしまっていたようだ。もごもご濁す俺に「ゆっくりで構いませんよ」と微笑みかけてくる。
どうやら話すまで離してくれないようだ。しっかりと俺の腰に腕を回してホールドしながら、ゆったりと頭を撫でてくれている。
いや、まぁ……どういう形にしろ、言うつもりではあったから構わないのだが。心の準備と勇気が不足していただけで。
「その、どういう風に、お願いしようかなって……バアルさんに……」
「私に、ですか?」
きょとんと見開いた瞳を縁取る、長い睫毛がぱちぱち瞬く。頷いた俺の頬をしなやかな指が、ゆるりと撫でてくれた。
「難しくお考えにならずとも、貴方様からのお願いでしたら喜んで私はお聞き致しますよ?」
「ほ、ホントですか?」
「ええ」
筋肉質な腕が、包み込むように抱き締めてくれる。ゆっくりと近づいてきた彫りの深い顔立ちに見惚れ、思わず瞬きを忘れてしまう。
額がそっと重なり、互いの吐息が触れあう距離感に、ただでさえ大きな手の温もりにぽやぽやしていた頭に花が咲き乱れてしまった。だからだろう。
「じゃあ……俺のこと、抱いて…………くれませんか? 擬似的じゃなくて、ちゃんと……」
素直な気持ちを、ちゃんと言葉に乗せて伝えることが出来たのは。
ただまぁ、何故か俺が予想していた甘い展開にはならなかったんだけど。彼の表情も、はためく羽も、揺れる触覚もピシリと音が鳴っていそうなくらいに固まってしまったんだけどさ。
そういう方面への……好きな人とのあんなことや、こんなことへの好奇心だって、人並みにはある。
だから、こう思ってしまったんだ。昨日みたいに疑似的じゃなくて、本当にバアルさんから抱いてもらえたら……どうなるのかな……って。
真下から見上げるシャンデリアは、万華鏡みたいだ。いくつもの青い水晶が、複雑な模様を丸の中に描いている。
ぼんやりとした視界の端に大きな窓が、黒の濃淡で塗りつぶされた景色が映る。
すっかり辺り一面真っ暗だ。ほのかにぽつぽつと淡い生活の光が灯っているだけで。
今頃、あの明かりの元、城内も城下の方々も皆、思い思いの時間を過ごしていることだろう。
そんな中、俺は一人悩んでいる。程よいふかふか加減で絶賛支えてくれている、手触り滑らかなソファーに身を委ねて。すっかりリラックスタイムのお供と化した、ふわもふな、すやすや猫クッションを抱き締めながら。
彼に……俺の好きな人であり、大事な人であるバアルさんに、どう切り出したらいいもんかと。
いや、どうもこうも、そのまんま伝えるしかなくないか? 素股じゃなくて、挿れてくれませんかって。
滅茶苦茶ド正論だが、趣きも恥ずかしげもありゃしないド直球なお願いの仕方を、頭の冷静な部分が提案してきてくださる。
「いやいや、そんな、素直に言えたら苦労しないっていうか……こんなに悩んでいないんだよなぁ」
何度目かの意気地がない否定が、溜め息と一緒に漏れていた。さっきまでと同様に誰に聞かれる訳でもなく、広い室内にぽつりと響いて消えていくハズだったんだが。
「何が……貴方様のお可愛らしいお顔を、斯様に沈ませているのでしょうか?」
穏やかな低音が、尋ねる形で返ってきた。
「ひょわっ」
耳にそっと届いた、どこか心配そうな響きを含んだ声に、ひっくり返った悲鳴がこぼれてしまう。
同時に思わず、幸せな寝顔を浮かべる猫クッションにヘッドロックを決めてしまっていた。
しまった……一番、届いては困る方に届いてしまったかもしれない。
下ろした艷やかな白い髪の隙間から、ひょこりと伸びた触覚はしょんぼり下がっている。背中にある半透明な羽も、しおしお縮んでしまっていた。まるで彼の心情を表しているかのようだ。
バアルさんが、流れるような動作で俺の足元に跪く。
緩んだ俺の腕から、さり気なくクッションを抜き取り、ソファーの端へ置いてから、恭しく俺の手を取った。大きな手で優しく包み込んでくれた。
同じくらいの高さになった、宝石のように煌めく緑の瞳は切なそうに細められている。穏やかな微笑みばかりを浮かべる口元も、今や寂しく歪んでしまっている。
「……ば、バアルしゃん……」
まさかの御本人登場にビクリと跳ねた全身と同様、驚きの声を上げたままの形で固まっている口も、動揺を隠しきれていない。
いやまぁ、四六時中ご一緒に過ごさせてもらっているんだから、聞かれないことの方が珍しいんだけれども。
「えっと……きょ、今日は早かった、ですね……」
バアルさんは、いつもご自身の羽や触覚のお手入れを欠かさない。
バスタイムをご一緒した後は、彼一人が洗面所へと向かって済ませるのが夜のルーティンだ。
そんなキレイ好きでマメな彼を大抵はベッドで、ごく偶に今日みたくソファーで一人、待っているんだが。
「はい。出来る限り早く貴方様の元へ戻ろうと、久方ぶりにコルテの手を借りました」
そう答えた彼の表情が、ほんの少し綻ぶ。整えられた白い髭が素敵な口元は、相変わらず色っぽい。
緩んだ襟元から覗くキレイな鎖骨のラインと、チラリと見えてしまっている逞しいお胸の筋肉も相まって、鼓動がドキドキはしゃいでしまう。
もう随分と見慣れたハズなのに、破壊力がピカイチだ。普段のカッチリと決めた執事服姿ではなく、シンプルな白いシャツと黒いズボンだけを身に纏う彼は。
いかんいかん……完全に見惚れていた。
静かに呼吸を整えながら、すでにお花が咲き始めている思考回路を無理矢理回す。先程の彼の言葉を引っ張り出す。
……成る程、どうりで早かったわけだ。コルテのお手伝い……といえば、前にバアルさんと一緒に爪を磨いてもらった時のことを思い出すな。
頭の中にぽやんと思い浮かんだ光景は、俺にとって癒やしでしかなかった。
バアルさんの忠実な従者である、ピカピカ輝く緑のボディとガラス細工のような羽を持つ、ハエのコルテ。
小さな彼が針よりも細い手足を使い、懸命にバアルさんの透き通った羽を磨くお手伝いをしていたんだろうな……
考えただけで心はほんわか、表情筋はふんにゃりしてしまう。
すっかり思考が羽ばたいてしまっていた俺を現実へと引き戻したのは、くすくすと笑う小さな声だった。
「ふふ、失礼致しました。ころころと変わるアオイ様のお顔が、大変愛らしく存じましたので……」
声の主は勿論、バアルさんだった。金属のような光沢を持つ二本の触覚をゆらゆら揺らし、水晶のように透き通った羽をぱたぱたはためかせている。
「あ、いえ……俺の方こそぼーっとしちゃって、すみません」
どうやらまた、だらしのない顔を晒してしまっていたようだ。が、バアルさんの笑顔が見れたんだから安いもんだ。むしろお得だな。
「お隣、お邪魔しても宜しいでしょうか?」
なんというか、相変わらず律儀だな。まぁ、全部ひっくるめて彼の良いところ、というか……好きなんだけどさ。
「はいっ勿論! どうぞどうぞ」
小首を傾げ、おずおずと尋ねた彼に答えると、花が咲いたように形のいい唇が綻ぶ。かわいい。これまた抜群の破壊力だ。
座りやすいように端の方へと寄っていると、長く引き締まった腕に阻まれた。思わず少し見上げた先で柔らかい眼差しとかち合う。
いつの間にか腰掛けていた彼から優しく抱き寄せられ、されるがままになっていると、もたれ掛かる形で密着してしまった。
ふわりと漂うハーブの香りと、服越しから伝わってくる温もりに、一気に顔の中心へと熱が集まっていく。
……どうしよう。嬉し過ぎて、また緩みまくるどころか、ニヤけていそうだ。
「ところでアオイ様……何を、素直に言えたら苦労しない……のでしょうか?」
「ひぇ……そ、それは……ですね……」
届くどころじゃない。バッチリ聞かれてしまっていたようだ。もごもご濁す俺に「ゆっくりで構いませんよ」と微笑みかけてくる。
どうやら話すまで離してくれないようだ。しっかりと俺の腰に腕を回してホールドしながら、ゆったりと頭を撫でてくれている。
いや、まぁ……どういう形にしろ、言うつもりではあったから構わないのだが。心の準備と勇気が不足していただけで。
「その、どういう風に、お願いしようかなって……バアルさんに……」
「私に、ですか?」
きょとんと見開いた瞳を縁取る、長い睫毛がぱちぱち瞬く。頷いた俺の頬をしなやかな指が、ゆるりと撫でてくれた。
「難しくお考えにならずとも、貴方様からのお願いでしたら喜んで私はお聞き致しますよ?」
「ほ、ホントですか?」
「ええ」
筋肉質な腕が、包み込むように抱き締めてくれる。ゆっくりと近づいてきた彫りの深い顔立ちに見惚れ、思わず瞬きを忘れてしまう。
額がそっと重なり、互いの吐息が触れあう距離感に、ただでさえ大きな手の温もりにぽやぽやしていた頭に花が咲き乱れてしまった。だからだろう。
「じゃあ……俺のこと、抱いて…………くれませんか? 擬似的じゃなくて、ちゃんと……」
素直な気持ちを、ちゃんと言葉に乗せて伝えることが出来たのは。
ただまぁ、何故か俺が予想していた甘い展開にはならなかったんだけど。彼の表情も、はためく羽も、揺れる触覚もピシリと音が鳴っていそうなくらいに固まってしまったんだけどさ。
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