上 下
445 / 462
細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)

★ もっと楽しみたい? 一旦、止めようか?

しおりを挟む
 わざわざソレイユは、了承の一言を囁く為だけに胸元から顔を離してから微笑む唇を耳元へと寄せてきた。

 優しい声色は、俺の聴覚だけを刺激したハズ。だというのに目の奥がジンと熱くなってしまうどころか、尾てい骨の辺りにまで淡い感覚を覚えてしまっていた。

「は……」

 吐き出す吐息を震わせながら、その感覚に浸っていると耳を優しく食まれた。

「あ、ぅ……っ」

 唇でだけでなく、まさかの耳の穴まで舐められて、反射的に上擦った声が漏れてしまう。

 ……何だか恥ずかしい。似たような声は散々上げてしまっているのに。それどころか、はしたないお強請りまでしてるってのに。耳で感じちゃったせいだろうか。

 謎の分析をしかけていたところで中断させられた。意識をソレイユの方へと向かされた。

 指の腹で、乳頭を軽く押し潰すように撫で回されながら、反対の乳首を大きな舌で包み込むように舐められて。優しく亀頭を覆っている手のひらが、ゆるゆると円を描く度に敏感な尿道口を刺激されてしまって。

「はっ、は、ぁ……あ、や、んっ……」

 頭が真っ白に染まるような快楽に、俺は瞬く間に追い詰められていた。知らず知らずの内にぐずるように首を左右に振ってしまっていたが、同時に彼の手のひらに濡れそぼった自分のものを擦り付けるように腰を揺らしてしまっていたので、なんの説得力もない。

 彼から与えてもらえている分以上に、欲張りに自分からも求めてしまったからだろう。またしても、こみ上げてきてしまっていた。さっきよりは、もったほうだが。

「んぁっ……い、あっ、きちゃ……ん、ふぅ……」

 限界を告げたところで、俺を高みへと導いてくれていた両の手の動きが緩んだ。ソレイユは名残惜しそうに乳頭へと口づけてから、俺の顔を覗き込むようにして尋ねてくる。

「……もっと楽しみたい? 一旦、止めようか?」

 すぐにイっちゃったことを気にしていたからだろう。確かに楽しみたくはある。なんなら、ずっとこうしていたい。ずっとソレイユに甘やかしてもらっていたい。でも。

「っ……イかせて」

 やっぱり我慢は出来なかった。だって、ツラい。こんな、後ひと押しでってところでずっと焦らされるなんて、おあずけをされてしまうなんて、そんな。

「お願い……イきたいっ……助けて、ソレイユ……」

 赤く染まりつつある滑らかな頬へと手を伸ばそうとしていたところで、指を絡めて繋いでもらえた。重ねられた手のひらから、大好きな温度と一緒に駆け足な鼓動が伝わってくる。

「あぅっ……んむ、んっ……」

 動き出してくれた手から与えられている心地よさに思考が蕩けていく前に、食らいつくように口づけられた。

 強引に唇を開かされ舌をねじ込まれたものの、舌を絡め取られてからはひたすらに甘やかしてくれる。

「んんぅ……ん、んむ……ふ、ん、ん……っ」

 甘やかしてくれたもんだから、すぐに望みが叶えられてしまった。直接的な部分に大した刺激を与えてもらう間もなく、俺は腰を震わせてしまっていた。

「は、ぅ……あ……ふ………」

「フフ、気持ちよかったね……やっぱり、可愛い……シュンがイってる時の顔……」

 まだ小刻みに身体が跳ねてしまっているからだろうか。優しく口づけられながら、頭を撫でてもらえているだけなのに。

「スゴく、エッチで可愛いよ……」

「あ、ん……ぁ……」

 優しく囁かれているだけなのに、俺は気持ちよくなってしまっていた。

 それも、ただ快感に浸るだけでは。胸元まで飛ばしてしまうほどではなかったものの、続けて甘くイってしまっていた。大きな手が包みこんでくれているままの先っぽから、とろりと漏らしてしまっていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。 ▼毎日18時投稿予定

俺の義兄弟が凄いんだが

kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・ 初投稿です。感想などお待ちしています。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 全8話。1日1話更新(20時)。 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

処理中です...